冴えない小川采配

ヤクルト4-6ソフトバンク

ソフトバンクの調子はそれ程良くない。ここ10年という単位で見ても調子は良くないほうだろう。それでも交流戦でこれだけ白星を重ねてしまうのが凄いのだが…「終わってみれば。」と言う部分もあるのだが今日は勝たなければならないゲームだったと感じる。小川監督の采配も中々冴えてこない。第一期小川政権時代にもこのブログで触れた事があると思うのだが、小川監督が得意とするマネジメントはおそらく投手を中心に守り勝つ形なのだと思う。その形が崩れてしまうと立て直す事が難しいように感じる。

先発の原は、松田に2打席連続ホームランを許すなど3本のホームランを浴び、5回2/3で5点を失い、降板となってしまった。特別調子が悪いようにも感じなかったのだが、積極的にスイングを掛けてくるソフトバンク打線に掴まってしまった。一発を浴びずに上手く交わす事が出来れば、もう少し長いイニングを投げられそうな印象もあったのだが、あれだけ積極的に振って来るということは原のボールに力感を感じなかったり、嫌らしさを感じなかったりしたのかもしれない。今日も結局は悪い意味で「原らしい」投球となってしまった。期待値が高いだけに非常に残念な投球内容である。
それにしても6回2アウトでの降板は意外だった。ベンチにどういった意図があったのだろうか?それとも原に何かしらのアクシデントがあったのだろうか?ここからハフー近藤ーマクガフー久保と繋いだのだが、本当にハフ、マクガフの起用方針が見えてこない。献身的に投げてくれる助っ人外国陣投手の存在は本当に心強いのだが、あまりにも起用法が定まらないため、どうしても登板過多となってしまう。どこかでこの起用法を改める必要があると思うのだが…

打線もソフトバンク投手陣を最後まで捉え切れなかった。神宮に戻ってDH制がなくなったことにより1番山田哲を止めて、2番青木、3番山田哲、4番バレンティン、5番村上の並びに戻してくると予想していたのだが、今日のオーダーは、1番山田哲、2番青木、3番雄平、4番バレンティン、5番村上、6番中村、7番宮本、8番奥村、9番原と組んできた。山田哲、青木にタイムリーが飛び出したり、9回にあわやの場面を作り、山田哲、青木に打席が回ってきたため、一概に批判することも出来ない部分はあるのだが、もっとシンプルなオーダーで戦って良いのではないか?というのが私の意見である。首脳陣は山田哲にチャンスメーカーとしての働きを期待しているのだろうか?それとも中々チャンスで結果を出せない山田哲に痺れを切らしてトップバッターとして起用しているのだろうか?もちろん1番バッターとしての適任者が現われないという部分もあると思うのだが、ちょっと意図が分かりづらい起用法である。私も山田哲の1番起用には完全に反対という立場は取っていないのだが、山田哲の打撃の状態が悪く、尚且つDH制の時には1番起用でも良いのではないか?という考えであるため、今日のゲームに関しては、結果が出なくても1番宮本という起用法でも良かったのではないか?と感じている。中々上手くいかないものである。

そして塩見の登録抹消にも少し驚いてしまった。チームでは貴重な脚が使える選手だけに打てなくてもベンチに置いておいて良い選手だと思うのだが…この辺りにも首脳陣の考えに迷いを感じてしまう。もちろんチームとしてこれだけ結果が出ていないのだから迷走して当たり前ではあるのだが、楽天戦に勝利した後の西武戦から小川監督らしさというものまで失われてしまっているように感じるのが気になるところである。

P.S 松本裕は久々に見たのですが、身体が出来上がってきましたね。まだまだ成長段階であり、脆さも感じましたが、高校時代から投手としての総合力の高さを感じさせてくれていた選手だけにここから化ける可能性もありそうですね。こういう投手が次々と飛び出すソフトバンクはやはり現代のモンスターチームですね。

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コメント

  1. k より:

    試合は同じ打者に2打席連発されてるのですが前もロメロ・堂上にもやられているのを生かされてませんね。全て中村がマスク被ってるので彼に原因あるのは間違いないでしょうけど今年は打撃好調なので変える理由が見つからないので頑張ってもらうしかないのが悲しいところですね、もう少し緩急を使うのとインハイへの要求と対角線への配球を多くしてもらいたいですね(衣川バッテリーコーチでは改善しないので今年の防御率が5点台とかになるかもしれませんね、ヤクルトの課題は簡単に追い込んでからの攻め、2アウトから失点を防ぐ、点を取った次の回の対応など、もっとミーティングしてバッテリーに徹底していかないと改善はしませんね)
    原は7敗で小川と足したら主力投手がチームの半分近くの負けの15敗は異常ですね(守備のミスもありますので全てではないですが)
    この試合の敗因としてはエラーで貰った1点を取った後での山田の初球打っての併殺の打席ですね、右打ち指示が出ていたのか?山田は併殺だけはダメな場面で何を待っていたのか?チームとして全員にチーム打撃をさせないと流れはこないですし今のチーム状態で勝てないですね。
    選手に自由にやらせすぎですし借金14で個人的には借金15になったら(ほぼ最下位は確定)目標も失うし求心力も落ちるし、ただ野球をしてるだけになりますね。
    あと采配や起用に関しては、もう直らないですね。山田大がソフトバンク3戦目に先発予定ですが日曜に投げてますから急に決まった感じで、ここら辺も行き当たりばったりで首脳陣の意思疎通も上手くいってないのが浮き彫りのように感じますね。
    この試合で良かった点は久保がプロ初登板に比べたら落ち着いていてスライダーの曲がりが横に滑る感じで良かったですね、あとは真っ直ぐの精度があがれば戦力として期待できるかなと。
    次はスアレスですが球に力はあるので松本にも打ててなかったですから期待は薄いですね(四球と足を絡めないと厳しいでしょうね)、小川も原と同様でグラシアルにホームラン打たれて沈む感じが想像がついてしまう、勝てるチャンスはソフトバンクは後ろの投手が不安定なのでQSできれば少しチャンスあるぐらいですかね。

  2. FIYS より:

    > kさんへ

    私はリード面のことはよく分からないのですが、これだけ打ってくれれば軸は中村で良いと思っています。相手チームの盗塁企図数が多くなっているように感じるのが気になりますが、元々総合力の高い捕手だと感じています。

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