いつか来るその時のために…

ヤクルト8-9x広島

突然ではあるのだが、私は地震などの非常時の備えての準備が出来ていない。心のどこかでいつか必ず地震などの災害が襲ってくることは分かっているつもりなのだが、日常生活に追われる中で大切な事を疎かにしてしまっている。
今シーズンのヤクルトで言えばマクガフとハフである。シーズン当初から様々なシチュエーションで投げまくり、配置転換も行ないながら何とか凌いできた。しかし石山の離脱もあり、いつか疲れが溜まってくる事は分かっていながら手を打つ事が出来なかった。この2人の起用法に関しては、「2人とも何とか持ってくれ。」と祈ることしか出来ていなかったのではないだろうか?8月に入りマクガフ、ハフともに失点を重ねてしまうゲームが増えていた。8月9日のゲームしかりこの日のゲームしかり準備を怠ってきたツケが来てしまった印象である。「いつか来るその時」がついに来てしまったのである。

打線に関しては、この日のゲームは主軸が結果を残し、ヤクルトらしさを大いに見せてくれたと思う。好調ジョンソン相手に山田哲の先制2ベースとバレンティンの特大2ランホームランで序盤で3点を奪った攻撃は見事だったし、投手陣が2点のリードを許してしまった後の8回に山田哲、雄平の2本の2ランホームランで逆転した場面も9回にダメ押しになると思われた1点を青木のタイムリーで奪った場面も見事な攻撃だったと思う。昨シーズンまでとにかく苦手としてマツダスタジアムでの広島戦でこれだけ派手に得点を重ねる事が出来たことは良かったことである。青木、雄平が猛打賞、山田哲、バレンティンがホームランを含む2安打と打ちまくり、この4人だけで10安打3ホームランという暴れぶりだった。これだけ主軸が一度に結果を残すゲームは中々あるものではない。しかし悲しいかなこれで逃げ切れないのが今シーズンのスワローズである。

2017年シーズンもそうだったのだが、今シーズンも衝撃的な敗戦が多く、首脳陣も選手もファンも精神的にダメージが残る敗戦が多い。今シーズンのマツダスタジアムではここ数年の中ではよく戦えているのだが、5月にも勝てるゲームを落としてしまっている。→「若者は苦しみながら成長していくものである。
この時はこの負けが16連敗に繋がっていくという苦い経験をしたのだが、この時も広島の背番号1鈴木には大いに苦しめられた。この日のゲームでも9回にハフが鈴木に浴びた3ランホームランがあまりにも痛かった。
ハフは、先日の中日戦でも9回に2点を奪われ、あわや逆転を許すというピンチも招いてしまっていたのだが、この日も先頭に西川に死球を与えると続く菊池にもヒットで繋がれ、0アウト1,2塁という場面で鈴木と対峙しなければならなくなってしまった。最悪のシチュエーションである。鈴木に対しては変化球で誘いをかけようとしたと思うのだが、上手くいかず、3-0とカウントを悪くしてしまった。3-0からでも積極的に手を出してくるのが鈴木という打者なのだが、この日もデータどおり多少甘くなった変化球にスイングを掛けると打球はそのままレフトスタンド上段に飛び込む同点3ランホームランとなってしまった。
3点リードの9回にクローザーがマウンドに上がり、死球→ヒット→ホームランという流れで同点を許すということはどう考えてもクローザーの責任となってしまうのだが、冒頭にも書いた通りこれまでマクガフ、ハフの助っ人外国陣におんぶに抱っこで来てしまった事でこの2人を苦しませる結果になってしまったと言うことも出来るだろう。そう考えるとハフ1人に今日の敗戦の責任を押し付けることなど到底出来ない。
この後ハフは、1アウトを取るのだが、野間に四球、小園に送りバントを決められ、2アウト2塁、打者三好という場面でマウンドを近藤に譲ることとなる。この三好にセンター前に運ばれ、サヨナラ負けを喫することになってしまった。前進守備を強いており、センター正面へのヒットだっただけに上田にも何とかしてもらいたかったのだが、力んだのか返球は大きく逸れてしまった。
この日のゲームでは中村の悪送球やパスボールもあり、守備面に関してはいつも通り記録に残らないミス含め細かいミスが出てしまったのも痛かった。やはり取れるアウトをきっちり取って行く事が勝利への近道である。逆にこの辺りの基本が出来ないと上位で戦うことは難しくなってしまう。

今日のゲームで得た教訓は「備えあれば憂いなし」ということである。私自身もこの教訓を大切にしたい。

P.S 高橋はこの日もボール自体はまずまず走っていたと思うのですが、結果的には5回4失点ともったいないピッチングになってしまいました。それでも中村含めて攻める気持ちを忘れずに今後もどんどん自分の長所を磨いてもらいたいと感じています。

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コメント

  1. k より:

    今シーズンは本当に衝撃的な敗戦が多いですね。もう30試合も残ってないですし最下位はほぼ確定してますから、1つの負けと捉えてるのですがクリーアップ揃い踏みのホームランで勝てないのはさすがに凹みますね(二桁ホームラン打ってるのが5人いて30本近くホームラン打ってる3人がいて最下位って珍しいですよね)
    ハフはリーグトップの登板数で責められないですね(ハフを信用せずに交代させた前回の巨人戦も同じですが回途中で近藤にした事がダメですね)
    マクガフ・梅野・近藤も打たれてもみんな疲れてるし責められないですね。春先から首脳陣の無理な登板過多で招いた惨状ですから来年以降、新しい監督には中継ぎの登板数を減らす事と(シーズン60試合を目処ですね)ビハインドやロング要員や同点などで投げる投手を増やして勝ちパターンはそういう場面では絶対に投げさせないとかリリーフのシステムを確立しないと中継ぎが、みんな潰れて2.3年しか持たないですね(こう考えると投手出身の高津が監督になった方が変革あるかもしれませんね)
    下でスアレス・石山が投げ始めたし、もう順位は関係ないのでハフ・マクガフ・近藤は交代で10日間抹消させて欲しいですかね(高梨に先発やらせないで中継ぎ試すとか風張に7回任せるとか、一旦休ませてあげて欲しいですね)
    試合は中村のパスボールとかありましたし高橋奎も自責点2ですから責められませんね(エラーが無ければ勝てた試合かもしれませんね)

  2. 超匿名 より:

     振り返るとバント失敗、バッテリーエラー、押し出し、けん制に釣りだされたアウトと負けに繋がる要素が多かったですね。中継ぎは登板過多と夏場に調子が落ちるのが重なっているでしょうし厳しい状況ですね。下で石山が投げましたが、次のホームゲームには戻って来て欲しいですね。
     クリーンアップが全員打って負けたの確か中日戦でもありました。こういう試合で勝てないのはチームの士気にも大きな影響がありそうですね。
     雄平が二桁ホームランに到達しました。私は彼にはホームランを捨てて欲しくはないので嬉しいですね。
     初戦の逆転サヨナラ負けでカード3連敗が容易に想像できますが、石川が投げるので悪い流れを断ち切ってくれる可能性も少なくないと見ています。

  3. FIYS より:

    > kさんへ

    2017年シーズンも今シーズンも衝撃的な敗戦が多過ぎますよね。

    石山は来週辺りから戻ってこれますかね?

  4. FIYS より:

    > 超匿名さんへ

    雄平のことは最近記事に出来ていないのですが、私もホームランは捨てて欲しくないと感じています。長打力は雄平の魅力の1つですから。
    細かいミスは勝てるゲームを落とす要因となりますよね。

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