守り勝ちに行って守り勝ったのだから結果オーライではあるのだが…

ヤクルト5-1阪神

今シーズンも残り25試合。優勝はおろかCS進出も絶望的となった中で小川監督を始めとする首脳陣にも様々な思惑があると思うのだが、今日のゲームではゴロボールピッチャーブキャナンが先発ということもあってかショートには奥村を起用して来た。そして先発マスクは中村ではなく松本直が被ることとなった。打撃と言う事を考えるのであれば中村か廣岡どちらか1人は起用したいと考えるのがベターな考え方だとは思うのだが、小川監督は捕手に松本直、ショートで奥村を起用してきた。ロースコアのゲームで競り勝つ事を念頭においてオーダーを組んだのか、来シーズン以降を見据えてオーダーを組んだのか分からないのだが、ちょっと意図が分かりづらい起用だと感じた。

ショート奥村に関しては、廣岡と比べた場合に守備の安定感では奥村の方がやや上回っているように感じるため、ゴロボールピッチャーであるブキャナンが先発という事を考えれば違和感を感じない起用なのだが、捕手松本直という起用法には私自身は違和感を感じた。松本直に先発マスクを被らせるのだとすればプロ入り初先発となった田川が先発した昨日のゲームだと思うし、昨日マスクを被らないのであれば前回のブキャナンの好投を引き出した中村が先発マスクを被る形で特に問題はなかったと思うのだが…7番松本直、8番奥村、9番ブキャナンという下位打線はやはり迫力不足である。ロースコアの接戦で勝利をものにしようとする考えも分からなくはないのだが、ロースコアの接戦と言えば阪神が得意とする形である。来シーズン以降を見据えた起用法と言われてしまえばそれまでなのだが、敢えて阪神の土俵で戦う事を望むようなオーダーはどうだったのだろうか?という疑問は沸いてきてしまう。
しかし結果的には松本が5回までブキャナンを上手くリードし、最小失点で防ぐと、5回裏のチャンスでは松本直に代打中村を起用し、その中村が見事に逆転2点タイムリーを放ち、7回のチャンスでは代打川端にも2点タイムリーが飛び出し、小川監督の采配が当たりまくる形となった。特に中村、川端は痺れる場面での代打起用だったのだが、首脳陣の期待に見事に応えてくれた。結果オーライという形にはなったのだが、それでも個人的には松本直にマスクを被らせるのであれば昨日だったと思うし、今日被らせるのであれば長打力のある廣岡をショートで起用しても良かったと思う。どんな思惑があっての起用だったのかは分からないのだが、首脳陣の迷いを感じる起用法であったと考える。

そんな中で前回好投したブキャナンが今日もゴロアウトを重ね、6回1失点で勝ち投手となってみせた。少し球数が多めになってしまった部分はあるが、2つのダブルプレーを奪うなどブキャナンらしくアウトを重ねてみせた。年俸の高さが気になると言う話しもよく聞くのだが、ブキャナンに関しては多少お金を使ってでもヤクルトに残ってもらう価値のある投手だと思う。

リリーフ陣は石山に続いてハフ、近藤も離脱となってしまったため非常に苦しい布陣で戦わざるを得なくなってしまった。それでも今日は坂本、平井、梅野、マクガフと繋いで何とか勝利を手繰り寄せてくれた、こういった経験を積む中で自信を付けていってもらいたい。

打線に関しては上記で触れさせてもらった通り、中村、川端の代打での一撃が全てだったのだが、やはり気になるのが途中交代してしまった山田哲の状況である。現段階ではどこを痛めたのかもどの程度の怪我なのかも分からないのだが、個人成績と言う事を考えた場合に残り試合にどの程度出場できるのか?もしくは出来ないのかは知っておきたい。明日以降何かしらの情報が出てくるだろうか?

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コメント

  1. JEF九郎 より:

    松本くんに関しては、起用するからには心中するくらいの覚悟で起用しないと、せっかくのチャンス提供も、効果半減になってしまいますよね。もはや勝敗を問う状況では無いので、私も使うからには勝っても負けても痺れる場面を経験させてあげて欲しいと思います。

    さて、小兵の話ですが、奥村は守備に活路を見出してきた感がありキャラが立ってきましたが、問題は山崎ですよね。
    ただ、昨日はナイスセフティバント&走塁だったと思います。足と守備と小技、自身に期待されている役割を理解して引続き精進して欲しいものです。

    ※ 青木はさすがで最低でもちゃんと進塁打打ちますよね。メジャー行く前は自分が決めにいって進められないプレーも散見されたような記憶がありますが、素晴らしい選手になったと思います。敵軍の話ですが、鳥谷ももう一踏ん張りしていただいて、元気で小憎ったらしい姿をみたいですね。

  2. k より:

    この試合はバッテリーについて語らざる得ないですよね。
    試合を見ていてもブキャナンは松本のサインにほとんど首を振って、ベンチに戻るときに松本へ強い不満を口にしていた映像がありましたね。首脳陣も一軍でやってる石川・ブキャナン・小川なら中村で二軍で組んでたことある高橋・田川・山田なら松本にするとか投手に対して気配りはあっていいと思いますけど、それが出来ないんですよね(こんなチームだと萎縮して若手捕手が成長する余地なんてないですし中村もずっと出場させると配球もパターン化されるので目先も変える必要だと思いますね)。
    試合の方は山田の交代からチームが一丸になったかなと感じて二死から中村・川端の珍しく積極的な代打策が的中して二人が立て役者でしたね。
    この試合からハフ・近藤が離脱で坂本・平井で乗りきりましたから今後も勝ってる展開で星・高梨・久保も使っていかないといけませんね(成功体験が必要ですね)
    山田は右脇腹を痛めた感じでしたね、5月位にも休んだので同じ箇所かなと。
    個人的には再来年に山田がいなくなる公算の方が高いので良い機会だと捉えたいですね(DeNA戦は左ならセカンド荒木でショート広岡、右なら川端サードにして太田セカンドというオプションも試して欲しいですかね)
    最後に村上がちょっと心配ですかね、この三連戦は率を気にしたのか当てに行くバッテイングになってたように写りました。高橋遥・西や阪神リリーフ投手陣からは、なかなかホームラン打てる球は来ないと思うので、ホームラン打てる投手と打てない投手の時への対応を変えていくのが来年の課題になってきそうですね(鈴木誠・筒香も状況に応じて逆方向への軽打に切り替える事ができますしね)。

  3. sabo より:

    打順はちょっと気になりますよね
    これじゃ6番村上は間違いなく歩かされるし。
    それに松本よりかは奥村の方が打撃は上だと思うのでせめて7番奥村だと思います
    個人的には太田を6番にして上位打線は1つ繰り上げとかかなぁ
    とにかく村上勝負の流れにした方が良いと思うのですが……

    ブキャナンは残ると信じてます
    どちらかと言えばここにきて抹消となったハフの来季は不明かもと思ってます

  4. FIYS より:

    > JEF九郎さんへ

    山崎に関してはタイプ的に守備、走塁ではある程度のレベルを要求されるでしょうね。前監督の真中氏も現役時代はパンチ力のある打撃がウリでしたが、若い頃はその辺りの小技もこなしていた印象が残っています。

  5. FIYS より:

    > kさんへ

    確かにリリーフ陣には成功体験が必要だと思うのですが、接戦では抑えきるだけの実力を持ち合わせていないんですよね。何とか踏ん張ってもらいたいのですが…

  6. FIYS より:

    > saboさんへ

    松本直、奥村を併用するとどうしても下位打線が弱くなり、その分6番の村上が勝負してもらえない機会が増えますかね?

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