ウラディミール・COCO・バレンティン

今年の8月10日にアップした記事→「昨日の試合を引きずるようなゲーム」の中でこんなことを書かせてもらった。
「バレンティンはそのバットでこれまでヤクルトスワローズを支えてきた功労者であり、優良助っ人外国人選手の一人である。来シーズンからは日本人枠になることもあり、今後の活躍にも期待したいのだが、個人的にはバレンティンに関して少しブログで触れてみたいと思っていることがある。書く機会があれば書いてみたいと思う。ナイスガイで憎めない存在ではあるのだが、チームが低迷する中で集中力を欠いたプレーや試合状況が頭に入っていない中でプレーしているのではないか?と疑ってしまうようなプレーが目立っているのは気になるところである。

FAの権利を得たこともあり、去就に注目が集まっているのだが、私個人の意見を書かせてもらえば「バレンティンリリースやむなし」である。2011年~2019年までに残してきた記録は素晴らしいものであり、特に打撃成績においては、怪我で長期離脱した2015年シーズンを除けば、超一流の成績を残してくれている。ムラッ気のある選手ではあるのだが、これだけ長きに渡ってホームランを量産してくれる助っ人外国人選手は中々お目にかかれないものである。愛嬌もあり、憎めない所があり、私も大好きな選手の一人である。
しかしそれでもリリースやむなしと考える。2015年に長期離脱して以降、2016年シーズンから2019年シーズンまでは毎年30本以上のホームランを放ち、チームに貢献してきているのは間違いのない事なのだが、それと同時に下半身のコンディション不良に悩まされているのも間違いないと思われる。私はこの下半身のコンディション不良の部分に引っかかりを感じている。先程も書いたようにバレンティンは来日当初からムラッ気のある選手であり、集中力に欠けたプレーを見せる場面があったのだが、2016年シーズン以降は、集中力以前の問題で明らかに身体が動いていないと感じる場面が目立ってきた。走塁ではほとんど全力疾走できず、全力で走るとそのまま怪我で離脱してしまうこともあった。そして守備でも下半身に負担が掛からないようにプレーしている姿が目立ち、端から見ると「やる気がないのでは…」と感じられてしまうようなプレーも日常的に見られるようになってきている。またバレンティンの一番の武器である打撃に関してもここ数年スイングした後に身体がよろけてしまうなどバランスを崩す場面が目に見えて増えてきている。
それでも安定してホームランを量産できるのがバレンティンの才能なのだが、現代野球において現状のバレンティンが外野の守備に付くことはチームにとって決してプラスにはならないと感じている。満足に走れない選手が外野を守ることで守備の部分でマイナス面も大きくなっていると感じる。ヤクルトに残るのであれば、それは来シーズンからセリーグでもDH制度が導入された場合のみだと感じている。バレンティンにとってもヤクルトにとっても現状のままプレーを続けるというのはプラスにならないというのが私の考えである。バレンティンにはDH制度のあるリーグで新たな気持ちでプレーした方が結果を残せるのではないだろうか?そしてヤクルトにとっても伸びてきた若手を抜擢してチームを強化していく覚悟を持ってチーム作りをしていく時期に差し掛かっているのではないか?と感じている。
私は、お金の部分の話しは苦手であるため、その部分には触れないのだが、バレンティンがより力を発揮しやすい環境、ヤクルトが若手野手を中心に新たなチーム作りを始めるタイミングということを考えたときにバレンティン放出やむなしという考えに至った。
誤解してもらいたくないのだが、私はバレンティンのことは大好きだし、野球選手としても尊敬している。もちろんヤクルトに残ってくれれば全力で応援する。しかしここ数年のバレンティンのコンディショニングという部分を見ていると「本来のバレンティンはこんなものじゃないのにな。」という気持ちは抱いていた。現役生活も晩年を迎えていると思うのだが、身体のケアさえ上手く行けば打撃面での数字は期待できると思っている。バレンティンが力を発揮できる環境はヤクルトではないのかもしれない…というのが私の結論である。

読者の皆さんに言いたい事が伝わるといいのだが…

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コメント

  1. 中国地方のスワローズファン より:

    僕も管理人さんと同じ意見で、バレンティンの放出は止むを得ないと思います。

    理由は守備の不味さですが、青木のセンターも限界に来ていると感じています。
    レフトバレンティン、センター青木という布陣では、左中間を破られれば殆ど長打になってしまいます。

    更に次の塁への進塁も許す確率が上がり、余分な失点を増やす原因になります。
    投手陣の改善の為には、守備の改善も重要な要素と考えています。

    それを解消してくれるのが福田です。
    福田は早い段階からヤクルトが調査をしていたらしく、FA宣言なら獲得に動くとの事でした。
    ヤクルトは福田のFA宣言を受けて、交渉解禁初日に交渉するそうです。

    来年はレフト青木、センター福田、ライト塩見が理想です。
    攻撃面では機動力を使えて、守備面では守備範囲が大幅に強化されて余分な失点を防げると思います。

    青木もセンターからレフトに移る事によって守備の負担が減り、打撃に専念出来そうです。
    バレンティン放出は年俸面のネックと、青木の選手寿命を延ばす為でもあると思います。

    個人的な意見としては、バレンティン放出、福田獲得で外野守備と機動力の強化を図るのが理想だと思います。

    管理人さんは福田についてどんな印象を持たれていますか?

  2. 超匿名 より:

     この件はファンの意見が割れているみたいですね。バレンティン単体で考えれば、本文で触れられている多くの懸念材料から放出との結論になるのもわかりますし、放出と考えている方の意見も尤もだと思います。
     彼についての記事で他の選手を絡めるのはマナー違反かもしれませんが、私はどうしても来オフの山田流失の可能性が高そうなことが頭を離れません。仮に2人ともヤクルトから去るとしたら、1年のブランクはありますが3番4番を失うことになり、得点力だけでも大きな低下が避けられません。若手が来シーズン活躍するかはまだ未知数ですし、FAで福田が加入するかどうかもわかりません。残留したとしてもあと何年もできることはないでしょうが、まだもろさがある村上が4番を任せられる打者に成長する時間を与えるためにも、バレンティンにヤクルトで頑張ってもらいたいかなと思っています。
     まあバレンティンであれ山田であれ、いなくなったら残っているメンバーで戦うしかありませんがどうなりますかね。
     

  3. k より:

    バレンティンに関しては同感で下半身の脆さが数年前から出始めてるかなと見てます、特に真っ直ぐを1発で仕留められなくファウルや空振りが目立つようになったかなと感じます。シーズン通しては今年並の数字だけは残すだろうと思いますが1番の問題は年俸がネックくになりますかね、来年は山田の契約問題もありますから複数年は確実に無理で資金は確保しないとですからね。
    次に守備力でこれは年々衰えてくのは間違いないですし守備範囲より肩の弱さが問題で青木とバレンティンの弱肩では犠牲フライや二塁からの単打で簡単に帰ってこられてはさすがに失点が減りませんからね。
    ただバレンティンが出ていった場合に新外国人をどこのポジションの選手を取ってくるのか悩みどころですが明らかにチームの方向性は変わるでしょうね。
    あと個人的には2015年バレンティンいなくて優勝したのは偶然ではなく、やっぱり守備力や怠慢プレーなどムラがチームに悪影響だったのかなと分析してます(やっぱりDHあるパ・リーグが向いてるのは否めないですね)

  4. 匿名希望 より:

    バレンティンに残って欲しい気持ちはあります。
    しかし、バレンティンが残留すると外野守備の崩壊は止められません。
    かつての広岡監督ほどの極論を言うつもりはありませんが、今後のチーム作りを考えた時にバレンティンの存在が足枷になると思います。
    バレンティン、青木、雄平の外野のフォーメーションは攻撃面はともかく、守備範囲は最悪です。
    この3人の同時出場は投手目線で見たら不安しか無いはずです。
    最初のコメント欄の方が言うように、守備の強化が投手を安心させて失点を防ぐ事になると思います。
    また、資金面でもバレンティンを残すと来年オフの山田の引き留め資金にも影響が出るのは間違いないです。
    バレンティンの打撃が抜けるデメリットもありますが、全てを総合するとバレンティンは放出した方が正解です。
    ソフトバンクが2年10億の提示をするらしいので、放出のタイミングとしても丁度良いのでは。

  5. パイン より:

    皆さんの意見は分かれているし、一人一人の中にも相反する考えがあるように思います。

    バレンティンの打棒に頼る比率は以前に比べれば低くなっているし、守備など残留した場合のリスクも大きいですよね。
    放出しても、戦力的には大きなマイナスはないと思います。しかし、長年任せてきた4番の穴をどうするか。
    翌年には、山田移籍の可能性はかなり高いと見てますので、3番4番が抜けてしまう形になるでしょう。
    畠山、大引が去り、川端も不在の状況で、残るは雄平だけとなると、ほぼ2015年体制は終焉を迎えます。
    福田のことはわかりませんが、バレンティン放出で一気に野手の世代交代が進むのかも知れません。
    高齢化がいわれてきた野手陣が、逆に経験のない若手ばかりになるかも知れません。
    内野の中心が西浦では頼りないですかね。

    仮にバレンティンが出ていくなら、マニエルのときのスコットのように守れてベストナインに選出されるような外野手を探してもらいたいですね。

  6. FIYS より:

    > 中国地方のスワローズファンさんへ

    福田に関しては常勝軍団に必要な1ピース。という印象を持っています。やはり守備、走塁の印象が強いのですが、打撃も身体が出来上がってくると共に進化している印象です。内野もこなせるのが大きいですよね。

  7. FIYS より:

    > 超匿名さんへ

    超匿名さんの考え方はもっともな考え方だと思います。村上がどっしり4番に座れるようになるまではバレンティンに頑張ってもらうという考え方も当然ありますよね。 

  8. FIYS より:

    > kさんへ

    新外国人にディフェンス型のショートを獲得しましたね。チームの方向性は変わるでしょうね。

  9. FIYS より:

    > 匿名希望さんへ

    バレンティンにとってはソフトバンクはいいチームかもしれませんね。DHであればまだまだ数字は残せると思います。

  10. FIYS より:

    > パインさんへ

    ディフェンス型ショートのエスコバーの獲得が発表されましたね。守れる外野手ではなく、守れる遊撃手。驚きました。

  11. sabo より:

    福田を獲得できないなら優勝にはバレンティンが必要だと感じます
    セパ見渡してもバレンティンより攻撃力の高い助っ人は少ないですからね
    ただバレンティンがレフトにいる事で守備が厳しいのも確か
    青木の守備指標も良くないんですよね
    でも塩見のセンターがうまいかといえば怪しいところもありますし
    そして福田の外野はうまいけどケガしやすいみたいですね……

    案外シーズン始まったらエスコバーがセンター守ってたりして(笑

  12. FIYS より:

    > saboさんへ

    バレンティンより攻撃力の高い助っ人は確かに中々いませんよね。

    センターは塩見に頑張ってもらいましょう。

  13. タラちゃん より:

    この問題は、
    何年か前にFAしていたらスワローズが手を上げたであろうドラゴンズの平田と同じ状況。高齢化をずっと先送りしている状態。
    それに青木の守備力ではセンターは限界。肩もダメでレフト固定したいところ。

    人間的に憎めないし、HR30発計算できるバレンティンには残ってほしいが、
    条件ある。
    ファーストにコンバート。それしかもうない。
    それ飲むのであれば、6億でも払っても逆に良いと思う。

    気になったのは、
    eスポーツ(パワプロ)のスワローズチームの子たちの、
    選手起用法。
    青木レフト、村上サード、ココを1塁適正ないのにファーストで使っていたこと。
    彼らはプロのゲーマーでスワローズファンでないのですが、冷静に逆に見れているからできる起用法。

    もうそういう感じにしないと、
    チーム構成上破綻するのかと。

    さすがに高津監督は、
    今年村上を育てるためにファースト起用だけに制限することはせずにサードや外野起用を模索するでしょうね。

  14. FIYS より:

    > タラちゃんさんへ

    チーム事情を考えるとバレンティンにはヤクルト以上に合ったチームがあることは間違いないでしょうね。

    バレンティンのファーストに関しては私は反対です。出来るのであればもちろん守ってもらいたいですが…以前オープン戦でファーストを守った時の守備はボロボロでしたからね。厳しいと思います。

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