2019年ドラフト即戦力予想答え合わせ(パリーグ編)

毎年行なっているドラフト即戦力予想の答え合わせを今年も行ないたいと思う。今回はパリーグ編である。
過去記事はこちらから→「2019年ドラフト即戦力予想

投手

西武1位 松本 航 日本体育大 16試合7勝4敗0S 85回1/3 防御率4.54

オリックス3位 荒西 祐大 Honda熊本 13試合1勝4敗0S 51回2/3 防御率5.57

ソフトバンク1位 甲斐野 央 東洋大 65試合2勝5敗26H8S 58回2/3 防御率4.14

西武4位 粟津 凱士 東日本国際大 1試合0勝0敗0S 2回 防御率9.00

日本ハム1位 吉田 輝星 金足農 4試合1勝3敗0S 11回 防御率12.27

ロッテ2位 東妻 勇輔 日本体育大 24試合3勝2敗7H0S 21回 防御率4.71

ロッテ3位 小島 和哉 早稲田大 10試合3勝5敗0S 54回1/3 防御率4.31

日本ハム7位 福田 俊  星槎道都大 1軍登板なし

8人という人数の投手を即戦力候補として上げたのだが、しっかり即戦力として機能したと言えるのは松本と甲斐野くらいである。
松本に関しては、体調不良で開幕時に出遅れてしまったのが痛かった。オープン戦でもある程度試合を作れるところは見せてくれていたのだが、調整不足から苦しんだ印象である。それでもボールの質自体は良い物を持っているので来シーズン以降も期待できると思う。最終的によく7つの勝ち星を積み上げたと思う。

荒西に関してはオールドルーキーとしては物足りない結果となってしまった。しかし荒西もボールのキレ自体はプロで通用している部分もあったように感じるため、起用法を固定できれば来シーズン以降飛躍する可能性はあると思われる。どちらかというと短いイニングを全力で飛ばせるリリーフの方に適性があるだろうか?

甲斐野は、65試合に登板し、時にはクローザーも努めるなど即戦力としての役割を十分に果たして見せた。試合によっての波はあったため防御率は4点台となってしまったが、力強いストレートと空振りを奪える変化球のコンビネーションは十分プロの舞台でも通用した。将来のクローザー候補として期待大である。

粟津に関しては、登板している試合を見る事が出来なかった。ドラフト後に初めて動画を見てしなやかな投球フォームに惚れたのだが、ルーキーイヤーは結果を残せなかった。

吉田はプロ初登板初先発で広島相手に勝ち投手となったのだが、その後は結果が付いてこなかった。甲子園で投げていたようなストレートに戻りきらなかったのかな?という印象もあるのだが、奪三振率は高く、今後に期待出来るだけのボールは投げれていたと思う。ストレートのキレと変化球とのコンビネーションを磨いていって欲しい。

東妻に関しては、大崩れした試合があったため防御率が落ちてしまった部分もあるのだが、期待値からすると24試合の登板に留まった事が相当物足りない。大学時代に西武の松本と両輪として働いていたことを考えるとリリーフとしてはもっと通用すると思ったのだが、相手に嫌がられるところまではいかなかった印象である。ストレートの力感をアップさせたいところである。

小島に関しては、東妻とは反対にある程度実力を出し切ったのではないだろうか?シーズン中盤からはある程度試合を作れるようになり、10回の先発で5回のQSは立派である。ストレートのキレとコンビネーションで相手打者と対峙する本来の投球が出来たのではないだろうか?

福田が1軍で登板出来ないというのは以外だった。日本ハムの貴重なリリーフ左腕として1年目から登板を重ねると予想していたのだが、1軍登板なしで2軍でも結果を残し切れないという厳しい結果となった。

その他の投手ではシーズン終盤に結果を残した楽天の弓削、リリーフで29試合登板した西武の森脇、潜在能力の高さを示してくれたソフトバンクの泉辺りが気になった。

野手

楽天1位 辰巳 涼介 立命館大 124試合 314打数72安打4本塁打25打点13盗塁 打率.229

辰巳に関しては線の細さが気になっていたのだが、124試合に出場と言うことで心身ともにタフな部分を見せてくれた。近本のようなインパクトを残すことは出来なかったが、打撃でも守備でも非凡なプレーは随所に見せており、今後が楽しみになる選手である。まだまだ底を見せていない印象であり、ぐんぐん伸びて行く可能性のある選手だと思う。

他の野手では、オリックス7位の中川の活躍に驚かされた。PL学園~東洋大というエリートコースを歩んできた選手だけあって、自分の役割を十分に理解した上でプレーしている印象が残った。それにしても交流戦で首位打者に輝くなど想像以上にプロの投手に対応していて驚いた。ここまで数字を残すと予想した方はほとんどいなかったのではないだろうか?
楽天の渡辺もプロでやるにはまとまりすぎているかな?と感じたのだが、中川同様、野球の巧さというものを見せてくれた。そして楽天の太田もルーキーイヤーながら捕手として出場機会を得ることに成功した。来シーズン以降が楽しみである。

パリーグの即戦力予想に関しては、人数を上げた割に活躍した選手が少なく、名前を上げなかった中川が見事な数字を残したため、どちらかといえば外れと言える予想になってしまった。

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コメント

  1. タラちゃん より:

    松本航は来年、開幕からきっちりと調整できたらエースになれるのかと。
    そういう面では勿体なかった。

    パリーグはよくわからんけど、
    小島はQS5割あったのか。来年期待できそうね。
    ウチの地元(熊谷)の近くの子なんで、気にはしていたのでね。

    オリックスの中川は来年サードのポジション獲得できるようになれば、貧打のチームなんでだいぶ助かるかと思うね。

    話の題材ずれるが、ここには出ていないが、
    新人王の高橋礼みたいな変則投手って埋もれているかと思うので、
    せっかく高津監督いるわけですし、
    ああいう投手を下位指名、育成でも良いので、今後指名してほしいものね。

  2. FIYS より:

    > タラちゃんさんへ

    私はサイドスロー、アンダースローなどの変則系投手派大好きなので、毎年即戦力予想には1人、2人変則系の投手を入れています。来年だと立教大の中川が綺麗なアンダースローですね。

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