反町監督辞任

サッカー

松本山雅を8年間率いた反町康治監督(55)の辞任が決まりました。成績低迷を受けて、6月には辞意を伝えていたということです。

反町監督は北京五輪の日本代表のほか、新潟や湘南の監督を務め、2012年、J2に昇格したばかりの松本山雅の監督に就任しました。8年の間に、チームを2度、J1に導き、チームからも、サポーターからも信頼を集めていました。

2度目のJ1となった今季は6勝15敗13分けの17位に終わり、J2降格が決まっていました。反町監督は成績低迷を受けて、運営会社に辞意を伝えていましたが、慰留を受けていました。7日の最終戦の後も運営会社と話し合いが持たれたものの、辞意は固く、きょうの発表となりました。

反町監督は取材に「やるべきことはやり、悔いは無いが力足らずだった」とし、熱心なサポーターが多い松本山雅を率いたことは「監督冥利に尽きる」と話しました。
(NBS長野放送引用)

松本山雅のサポーターにとっては非常に大きなニュースである。反町監督が指揮をとった8年間で山雅というチームは大きく成長し、地域においてなくてはならないチームになった。反町監督が就任した2012年は、J2昇格1年目のシーズンだったのだが、JFL4位からの昇格であり、いくら反町監督でもそう簡単にJ2で戦えるチームを作るのは難しいのではないだろうか?と思っていたのだが、反町監督は見事にJ2で戦えるチームをJ2参戦初年度から作り上げてくれた。そしてJ2参戦3年目でJ1昇格を決め、右肩上がりでJ1の舞台に乗り込むことになった。そこからはJ1の壁に跳ね返され、J2でも簡単には勝たせてもらえない苦しい時期もあったのだが、昨シーズンJ2で優勝を果たし、今シーズンはクラブ史上2度目のJ1の舞台での戦いとなった。今シーズンの戦いぶりは過去記事の通りである。
過去記事はこちらから→『松本山雅「境界突破」ならず

以前にもこのブログに何度か書いたのだが、反町監督が山雅から離れるときは、新しい山雅像を作るときであり、チームもサポーターも試されることになると感じている。正直来シーズンも反町監督が指揮を取ってくれるのならば1年でのJ1復帰を狙うことも出来たと思う。しかし反町監督はここでチームを離れることとなった。決して予算規模の大きくないチームだけにこれまでは反町監督を中心としたマネジメントの中で他のチームと互角以上に戦ってきた部分がある。反町監督が欠ける来シーズン以降は間違いなく茨の道となるはずである。私自身も覚悟を持って山雅の試合を見守っていきたい。

P.S 日本のプロスポーツの監督の中でファン、サポーターからこれだけ支持されている監督はいるだろうか?そう感じるほどに山雅サポーターの反町監督への支持率、信頼度は高かった。予算規模の少ないチームを指揮し、J1の舞台で戦えるだけのチームを作り上げることは決して簡単なタスクではなかったはずである。その任務をしっかり遂行して見せた反町監督はやはり素晴らしい監督である。正直もう少し山雅の残って欲しかった気持ちもあるのだが、8年間の長きに渡って激務をこなしてきた反町監督自身が限界を感じていたのかもしれない。監督業を離れても他の役職で山雅に残るかどうかは分からないのだが、個人的には何らかの形で今後も山雅を支えてもらいたい気持ちが強い。素晴らしい指導者だと思う。

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コメント

  1. タラちゃん より:

    反町監督8年もやっていたのね。
    お疲れ様でした。
    本当相手からすると嫌らしい感じあったですね。
    今後、松本山雅をどのようなスタイルのチームにするのか?
    フロントの手綱さばきに注目です。

    反町監督自体は、
    今度J1の中位レベルより上のチームでの采配っていうところを見てみたい感じします。
    岡田元日本代表監督みたく、
    代表の監督し、エレベータークラブたった札幌でJ1昇格、残留果たし、マリノスでJ1連覇したああいう感じをイメージしますけどね。
    果たして、次の反町氏の舞台が気になります。

  2. JEF九郎 より:

    まずは8年間大変お疲れ様でした。「山雅=手堅く隙が少なく一体感のあるチーム」というイメージは、反町監督の手腕によるところが非常に大きかったと思います。いかんせん私の応援しているチームが、J2では潤沢な予算を構えながら、フワッとしてて隙だらけで、掲げたものと実際の行動に乖離も大きく、噛み合わないままいつのまにか降格から10年経過し、もはや負けることに慣れきってしまったチームなので、大変羨ましく思っていたものです。

    しかしながら、今のJ1に定着出来るチームを目指すとなると、札幌のようなACLを伺う位のチカラが備わっていないと難しいと思ってます。リスクは当然付き纏うでしょうが、次のチャレンジに向けては傍目からは良いタイミングだったような気もします。

    信頼関係がガッチリと築かれた中での交代劇は、中々理屈ではないところも大きいとは存じますが、近い将来山雅が新たな体勢でJ1でも旋風を巻き起こす日を他サポながら願っております。先日のコメントバックでFIYSさんから、継続希望のお声をいただいてましたが、私も監督は変わってもこの8年間培ってきたものは方向性は正しかったとお見受けしますので、いきなりポゼッションなど目指さず、是非ハードワークと縦への切替の速さに磨きを掛けて欲しいと思います。

  3. FIYS より:

    > タラちゃんさんへ

    8年間も山雅の指揮を取り、しっかり松本にサッカー文化を根付かせてくれたことに感謝しております。

    確かに反町監督の次のステージは気になりますね。一度は上位のクラブで指揮をとる姿も見てみたいですね。

  4. FIYS より:

    > JEF九郎さんへ

    今の山雅の姿は間違いなく反町監督あってこその姿ですからね。それだけ反町監督への依存度が高いチームであったとも言えるのですが…
    反町監督が去った後、山雅がどんな姿になっていくのか見守っていきたいです。

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