改めて2020年シーズンのポイントは?(おさらい)

3月に「2020年シーズンのポイントは?」という記事を書いていたのだが、そこから開幕が3か月延びることとなってしまったため、改めてポイントの確認と補足を行いたいと思う。

①開幕ダッシュ!
・この項目に関しては、オリンピックによる変則日程であることからポイントとして挙げさせてもらったものだ。とにかく前半戦で戦力の出し惜しみをしないで戦ってもらいたいという主旨のことを書かせてもらった。コロナ禍による日程の変更により、オリンピックによる変則日程以上に変則な日程となってしまったのだが、「開幕ダッシュ!」というポイントに関しては、変える必要がないと感じる。無観客試合ではあるのだが、開幕からの15試合は全てホーム神宮球場で行われるという異例の事態である。この15試合に関しては、最低ラインを10勝5敗に定めたいと思っている。戦力的に無茶なラインであることは分かっているのだが、これくらいのスタートを切らなければ、今年のヤクルトは他球団から取り残されてしまう危険性がある。高津監督を始めとする首脳陣は当然シーズン全体を見通しながら采配を振るうと思うのだが、最初の15試合に関しては、「明日なき戦い。」を展開しても良いのではないか?と個人的には感じている。リリーフ陣の負担が大きくなってしまったとしてもハイリスクハイリターンの勝負に出てもらいたい。そのくらい思い切った戦い方をしなければ、現有戦力では厳しくなる思われる。とにかく最初の15試合は重要視してもらいたい。

②投手運用
・練習試合を見る限りではかなり厳しい戦力だと言わざるを得ない。先発に関しても開幕ローテ入りが明言されていた高橋が不調により、第3戦の先発を回避し、代わりに山田大が先発するとの報道もなされている。私はこの起用法にははっきり反対の立場をとっている。確かに高橋は昨シーズンからの課題がそのまま持ち越しとなっており、練習試合では成長が見られなかったのだが、投げるボール自体は素晴らしい。正直2軍でやることはほとんどない投手だと感じる。アクシデントでないとするならば、私は高橋の投げる能力の高さに掛けるという起用法は間違いではないと思っていたのだが…開幕直前で高津監督の考えが変わってしまいましたかね?この変更が吉と出るか凶と出るかまずは見守りたいと思う。
・投手の運用に関してもまずは、開幕後の15試合に注目してみたいと思う。個人的にはこの15試合に関しては、マクガフ、石山にはフル回転するつもりで準備してもらいたいと思っている。勝てそうなゲームであれば早い段階からリリーフ陣を投入して、とにかく勝ちを拾ってもらいたい。マクガフ、石山以外のリリーフ陣に関しては、1軍、2軍という括りも関係なく、とにかく総動員で戦う意識を持ってもらいたい。70人の選手で1,2軍のゲームを回していくというのは中々ハードなものなのだが、2軍含めて登板過多にならないように注意しながら上手く運用してもらいたい。「高津マジック」と称されるような思い切った運用を見てみたい。

③村上、塩見、廣岡
・この3選手はやはりキーになると感じる。現状レギュラーを確保しているのは村上だけなのだが、塩見、廣岡がレギュラーを掴めなければ、打線の迫力には欠けてしまう印象である。塩見は開幕前にコンディション不良で離脱してしまい、廣岡はまだまだ迷走中である。しかしポイントゲッターになり得る両選手には頑張ってもらいたい。この2人がスタメンに名を連ねるようであれば、打線の印象もガラッと変わるはずである。
・村上に関しては、練習試合でもしっかり結果を残してくれている。今シーズンは4番を任せられることになるが、今の所4番の重圧に潰される絵が描けないくらいに充実していると感じる。しかし村上の後を打つバッターが定まっていないこともあり、相手チームから勝負を避けられる場面が目立つ可能性はかなり高くなっている。村上に求められるものは「我慢」である。勝負を避けられることで自分のバッティングを見失わないようにしっかりメンタルコントロールをしなければならない。それが出来れば自ずと数字は付いてくるはずである。
・以前も書いたのだが、個人的にな理想のオーダーは1番廣岡、2番塩見、3番青木、4番山田哲、5番村上、6番雄平、7番エスコバー、8番中村、9番投手という感じである。並びはともかく、塩見、廣岡には何とかレギュラーを奪ってもらいたいと感じている。

④高津采配
・練習試合の最後に「質、量ともに劣っている。」との発言があったようだが、冷静な分析だと感じる。それでも何とかしなければならないのが監督の役目である。今の所投手運用に関しても、野手の起用法に関してもイマイチハマっていない印象はある。投手運用に関しては、②のポイントでも書かせてもらっているので省くのだが、打線に関しても1番坂口、2番山田哲、3番青木、4番村上という並びが機能するのか不安な面はある。坂口は昨シーズンから数字を残すことが出来ておらず、山田哲はコンディション不良で実戦不足である。村上は警戒されて勝負を避けられる場面も多くなりそうである。本当にこの並びで良いのか?という部分に関しては、戦いながら調整していく他ないのだろう。
・コロナ禍による練習不足、実戦不足もあり、やむを得ない部分もあるのだが、まだまだ高津監督がどういったマネジメントでチームを率いて行こうとしているのか見えてこない部分が気になる所である。打ち勝つ野球を目指すのか?守り勝つ野球を目指すのか?それともまた違った考え方があるのか?この辺りの型がはっきりしてこない限りは難しいシーズンになる可能性が高そうである。

※その他
・練習試合を見ていて気になるのが、どのチームもホームランが増えていると感じる部分である。2011年シーズンから公式球の反発係数によって選手の数字も大きく変わってくることが立証されているのだが、近年はボールに関するしっかりとしたレギュレーションがはっきりと伝わってこない中で観戦を続けている。確か昨シーズンはメジャーで「ボールが飛ぶようになったのではないか?」というニュースが話題になっていたと思うのだが、NPBもその方向に舵を切るのだろうか?はっきりとしたことは分からないのだが、練習試合を見た印象では、今シーズンは打高投低のシーズンになる可能性が高いのかな?という気がしてきている。

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コメント

  1. タラちゃん より:

    妄想です。まあ無いでしょうが。
    高橋に関して。
    3カード目菅野と投げ合うために、ミニキャンプ&調整かと。だから1回飛ばしたって考えたら?
    ただ読売さん。菅野中5日で苦手神宮を避ける可能性は無くはないが。
    プロ通算菅野って神宮では1勝しかしていない。それとCSのノーヒッターはありましたが。

    個人的には、ダッシュ系増やして、身体にキレを増す。っていう感じで良いのかな?
    もともとコントロール良くないので、良い意味で荒れ球を活かしてほしいもの。
    落ちた原因になった時は嶋と組んだのだが、そのときはコースに構えて、投げづらかったのかな?

    まあ、再調整なんでしょうけど。

    またも妄想(笑)。
    ここ最近のシーズン。
    監督変わったシーズンってウチ調子良いのよ。
    2015に近い感じで、バレンティンいない。リリーフは良い。守備力アップ(とくに外野)はあるでしょう。
    似ている。

    厳しいヘッドコーチいなくなり、良い意味での貯金&解放マインドで今年は良いと思う。
    2008ライオンズなどもそう。昨年の阪神なども。
    ただ、
    これが哲人移籍濃厚で来年以降続くのか?っていう心配ある。

    坂口に期待したい。
    彼の野球脳の高さと高出塁率に期待。1塁と外野併用で大変かと思うが。
    シーズン始まってきたら、
    2番青木、3番山田哲人、4番村上って形になってきそう。
    5番誰になるのかね?

  2. FIYS より:

    タラちゃんさんへ

    開幕前ですし妄想を楽しみましょう(笑)。高橋には早い段階で戻ってきてもらいたいですね。

    高津監督は坂口の能力を高く買っていそうですよね。復活に期待しましょう。

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