淡々と…

ヤクルト0-3中日

山田大ー梅津ということでこの3連戦の中では最も厳しいマッチアップかな?と感じていたのだが、梅津の力強い投球の前に成す術がなかった。山田大に関しては、80点~90点は与えられるような見事な投球内容だったのだが、試合は淡々と進み、そのままあっさり敗れてしまった。

山田大は、おそらくヤクルトでは6イニングを投げ切ったこともなかったと思うのだが、今日は7回で83球を投げ、被安打5(被本塁打1)、無四球の3失点と先発としての役割を十分果たしてくれた。ボールを動かしながら中日打線から凡打の山を築く、山田大の真骨頂が発揮されたゲームとなった。それだけに2アウトランナーなしから阿部のヒットと京田のホームランで奪われた2点と6回にピッチャーの梅津に2ベースを浴び、2アウトから自らのまずい守備で失った1点が非常にもったいなかった。それでも今日の投球内容は、ヤクルトに移籍後№1の投球内容だったのではないか?と感じるくらいの出来だった。これだけストライクゾーンの中で勝負しながら凡打の山を築けるのは素晴らしい。そして何より7回まで投げ切ってくれたことが大きかった。それによりリリーフ陣も初戦、2戦目と出番のなかった大西、寺島の2人の起用のみで済ますことが出来た。変な言い方になってしまうのだが、「悪くない負け方」だったと思う。

打線は梅津の前に沈黙してしまった。昨シーズンもこの梅津にはやられてしまっていたのだが、昨シーズン以上に攻略しづらい投手になっていると感じた。ストレートは常時140キロ台後半を記録するのだが、まだまだ余力を残して投げていることが伺える。それでも手元で伸びる球質のストレートを投げ込んでおり、ここにフォーク、スライダーといった縦、横の変化球を交えられると簡単には攻略できないと感じる。
3回には2アウトから山田大、坂口の連打、山田哲の四球で2アウト満塁のチャンスを作ったのだが、青木が凡退してしまいチャンスを活かすことが出来なかった。このチャンスを逃してしまっては今日の梅津を攻略することは難しかった。
セリーグでは数少ないスケールの大きな本格派先発投手である。今後が楽しみな投手である。

神宮での中日戦としては珍しい淡々としたゲームとなった。昨シーズン辺りから中日の戦力が整い始め、「神宮であれば終盤いつでも逆転できる。」という雰囲気が薄れてきたように感じる。開幕3連戦は終わってみれば1勝2敗ということで負け越すこととなってしまった。来週は巻き返すことが出来るだろか?

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コメント

  1. JEF九郎 より:

    FYISさんの仰るとおりですね。こちらの投手陣も十分仕事しましたが、相手投手がそれを凌駕していた。そんな試合だったと思います。現在のチーム力の差ですかね。残念なのは、投手陣が想像以上に頑張った試合は、打線が沈黙するところが昨年から変わりがないところでしょうか。

    相手の梅津投手、非常に楽しみな選手だなぁと思いました。ファンの期待も大きいようですし、他チームの選手ですが今後も注目していきたいと思います。清水くんも負けずに頑張れ!

    また、宮本が非常に良いスタートを切りましたね。自身に課せられた役割を理解して打席に立ってそうなので、期待感が高いです。一方で山崎の上田化が気になります。進塁打の欲しい場面での起用で盆フライ。ご自身が目指すところと、周囲から求められる役割との乖離が激しい気がします。

  2. タラちゃん より:

    良い負け方は確か。
    山田大樹勿体なかったね。
    2アウトランナー無しからの2失点に。6回の送球エラー(記録はヒット)ね。
    でも、7回3失点とQS達成ですし、
    シーズンフル稼働したことない投手ですし、上手い事ローテを飛ばすなどして、シーズンフル稼働できるようにしてほしい。
    あとは石川とは同じ対戦カードにならないようにしてほしいね。

    今年の投手運用は良く、
    大西と寺島をシーズン初登板させながら、
    敗戦濃厚の試合で無理をさせないっていう運用ね。
    昨年であったら、近藤、梅野あたりは確実に投げて疲労させていたでしょうしね。
    そのあたり、MLB経験者の高津監督、斎藤投手の運用は気になるところ。

    梅津良かった。
    壊れないような運用を亜大コンビの与田監督、阿波野コーチに期待したい。
    敵チームながら。
    中日って、
    セリーグのチームなんですが、パリーグっぽいのよね。
    ベンチにいるコーチの顔ぶれみたらね。
    今年は伊東ヘッドの印象薄いですけど、いるだけで不気味ね。

  3. sabo より:

    開幕3戦すべてで先発が仕事を果たしてくれたので「悪くない負け方」感がありますよね
    一番偉いのはバッテリーですが、コーチやスコアラーの働きが大きかったようにも感じます
    中日の強力な上位打線を的を絞らせずほぼ抑えたのは作戦通りだったのではないでしょうか
    逆にマークの弱かった京田木下に打たれてしまいましたが。

    この試合は山田大は移籍後最高のピッチングでした。間違いなく来週も先発ですし当分はローテを任せられるでしょうね
    大西は思ったより球速出てたし当分1軍で見たいですね。
    寺島はやっと「戻ってきた」気がします。自主トレしてくれた今永に感謝かもしれません。

    守備の作戦や采配は機能したと思う一方攻撃はちょっと序盤しか上手くいってないような。
    「神宮であれば終盤いつでも逆転できる。」感が無かったのは確かです。2番山田は試合終盤にこそ生きると思っていたのでそのあたりですね

  4. FIYS より:

    JEF九郎さんへ

    宮本に関しては、自分の役割をよく理解していますね。外野にもチャレンジしていますし、出場機会が増えそうですね。

  5. FIYS より:

    タラちゃんさんへ

    中日は職人気質な選手が多い印象です。コーチ陣の顔触れは確かにパリーグっぽく感じる部分もありますよね。ヤクルトもパリーグ色強めのチームではありますが…

  6. FIYS より:

    saboさんへ

    「神宮であれば終盤いつでも逆転できる。」というのは中日のリリーフ陣の弱さも合いまった結果かと思います。昨シーズン辺りから中日の戦力が整って来ていると感じています。

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