ただのバカ試合で終わればよいのだが…

ヤクルト5-20阪神

イノーアが今日も早々と相手打線に掴まってしまい、2回7失点で降板となると、リリーフ陣も阪神打線の勢いを止められず、20失点での大敗となった。山田哲を欠いての初戦は箸にも棒にもかからないゲームとなってしまった。どんな負けでも負けは負けであり、こんなバカ試合が1試合くらいあっても良いかな?と感じることもあるのだが、ヤクルトの現状を考えるとそんな楽観的な見方は出来ないかな?と感じている。明日の予告先発は原ーガルシアである。ちょっと分が悪いようにも感じるのだが、とりあえず明日で一旦悪い流れを断ち切りたい。

イノーアは初回に先頭打者の近本にエスコバーのエラーで出塁を許すと、その後自らのワイルドピッチで先制点を許すなど、結局この回3点を奪われてしまった。2回になっても投球は落ち着かず、ボーアに満塁ホームランを浴びてしまい、2回で被安打6(被本塁打1)、与四死球4の7失点(自責点5)でマウンドを下りることとなってしまった。ここまでは何とかイノーアの状態が上がってくることを願っていたのだが、今日の投球内容で、一旦見切りをつけて2軍で調整させることになりそうである。獲得が発表されて、初めて投球動画を見た時もオープン戦、練習試合の投球を見た時も「この投手はかなり期待できる。」というのが私の見立てだった。だからこそ、毎試合登板するたびに「今日こそはやってくれるのでは?」と期待をかけていたのだが、これだけ打ち込まれてしまっては擁護をすることは難しい。少しでも先発投手に長いイニングを投げてもらいたいシチュエーションの中で登板し、2回でKOという結果は頂けない。もう一度投球を作り直して戻ってきてもらいたい。
イノーアが2回でKOされてしまったことによって、リリーフ陣の起用法にも狂いが生じてしまった。寺島の代わりに今日1軍登録をされた坂本はどちらかというと短いイニングを投げる準備を続けてきていたと思うのだが、今日は3イニングを投げざるを得ない状況になってしまい、サンズに満塁ホームランを浴びるなど6点を失ってしまったのだが、それでも3イニング目も投げてもらうしかなくなってしまった。70球という球数は明らかに想定外だったはずである。6回のマウンドに上がった中澤に関しては本来であれば2イニングくらいは投げてもらいたかったと思うのだが、1回で40球を費やし、6点を奪われてしまい、こちらは坂本とは逆に1イニングで降板せざるを得ない状況になってしまった。
そのためこれだけ大差が付いたゲームでも勝ちパターンの1人と言っても良い梅野に2イニングを任せる形となってしまった。投げる投手投げる投手が想定外のピッチングをしてしまい、ベンチもどうすることも出来なかったと思うのだが、6連戦の初戦からこういった投手運用をせざるを得なくなってしまったことに危機感を感じている。今日1日のダメージだけで終わるゲームではなくなってしまったというのが私の印象である。

打線は山田哲を欠く中で、1番ファースト・坂口、2番センター・塩見、3番レフト・青木、4番サード・村上、5番ライト・山崎、6番ショート・エスコバー、7番セカンド・宮本、8番キャッチャー・西田、9番ピッチャー・イノーアというスタメンになった。投手陣が早々と試合を壊してしまったため、非常に難しいゲームとなったのだが、7点を追う2回にプロ初ホームランとなる3ランホームランを放った宮本は首脳陣に対して良いアピールになったのではないだろうか?飛距離十分の見事なホームランだった。7回、8回には廣岡、塩見にも一発が飛び出したのだが、こちらはあまりに大差が付いた中での一発であり、参考記録程度に考えておきたい。廣岡に関しても塩見に関してもボールを飛ばすだけのポテンシャルを持っていることは私自身十分理解しているつもりである。両選手の課題は、頭を整理してプレーし、チームの勝利に貢献できるプレーをすることである。明日以降どういったプレーを見せてくれるのか注目していきたいと思う。

冒頭にも書いた通りなのだが、今日のゲームは「ただのバカ試合」では済まされなくなる可能性が高いと感じている。特に投手陣の運用が非常に難しくなっている。明日の先発原に関しても前回の登板を見た限りでは、本調子とは言えず、長いイニングを任せることは難しいと思われる。かと言ってリリーフ投手も投げられる投手は限られてくるはずである。原が早いイニングでマウンドを下りた場合には、負けていても清水や石山を出さざるを得なくなる可能性もありそうである。今後に不安を感じる敗戦となってしまった。

P.S 開幕直後に躓いた阪神ですが、ボーア、サンズが戦力となり、大山に安定感が生まれてきたことで昨シーズンに比べてだいぶ迫力のある打線になってきましたね。逆に投手陣には昨シーズン程の怖さは感じないのですが、あれだけ躓いた中でここまで盛り返しているということは、この勢いは本物と見ても良いのかもしれませんね。
今の原に抑えられるかなあ…

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コメント

  1. JEF九郎 より:

    昨日のコメントでは、山田選手の欠場を野手陣の若手にチャンスが生まれることをプラスに考えたいという内容を書きましたが、私も昨日は想定のかなり斜め上をいった敗戦だっただけに、昨年の16連敗を思い出しました。厳しい闘いにはなるでしょうが、野手陣がガルシアを早めに攻略し、原を援護することを望みたいと思います。

    やられたらやり返す、倍返しぐらいのつもりで…..。

  2. 超匿名 より:

     酷い試合でした。巨人戦もでしたがホームランを打たれ過ぎですね。主軸にある程度打たれるのはわかるのですが、脇役にも打たれるのは見ていてがっくりきます。ホームランと言えば、山崎が欠かせない戦力になったのは認めますが、ほぼホームランの怖さがない選手がクリーンアップなのは本来の形ではないとも思います。かつて土橋が3番を務めたケースもありましたけれど、何本か打っていたと記憶しています。今日打った塩見か廣岡が、代わりを務められるようになって欲しいですね。考えたくもないですが、山田が流出するなら余計にそういう思いにかられます。
     今日の試合は大事になると思います。明日が藤浪が来るらしく、色々な意味で打ちずらい投手でしょうから、上の方が書かれているように大型連敗になりかねないという懸念があります。

  3. sabo より:

    とにかく宮本丈のホームランだけは絶賛できる
    絶対的なセカンドである山田が欠場して一番チャンスが降ってきたのは西浦廣岡よりも戸田でセカンドを守っていた宮本丈かもですね。奥村もよく守ってましたが不調ですからね。
    とにかく宮本丈には手堅く守って、打撃でそれなりに目立ってほしい。2割8分くらい打ってくれれば山田が戻ってきてもサードやファーストで起用されるでしょう

    石川スアレスがいればイノーアはとっくに二軍だったでしょうね
    ただ二軍で調整すればまだ化ける可能性がイノーアにはあると思ってます。

    それとエスコバーにも休養を与えながら起用したほうがいいんじゃないかなと思いました。タフな選手ですがショートは負担が大きいポジションですから。

  4. FIYS より:

    JEF九郎さんへ

    山田哲が離脱して最初の試合で15点差の大敗というのは堪えますよね。

    しかし翌日に若手がしっかり仕事をしてくれましたね。

  5. FIYS より:

    超匿名さんへ

    ホーム神宮を活かせていない部分はありますかね?

    山崎は今シーズンは明らかに長打力も付けていますのでもう少し様子を見てみましょう。

  6. FIYS より:

    saboさんへ

    宮本のホームランは見事でしたね。どんどんアピールしてもらいたいですよね。

    私もイノーアはまだまだ可能性のある投手だと思っています。

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