打てない。守れない。勝てない。

ヤクルト1-5広島

タイトルの通りのゲームだと思う。特別調子が良いとは感じなかった九里から得点を奪えず、守備ではエスコバーのタイムリーエラーが飛び出し、試合の流れを完全に失ってしまった。これでは当然勝てない。

先発の石川は、5回を被安打5、与四死球2の4失点(自責点2)で負け投手となってしまった。40歳の先発6番手という考え方で行けば先発としての仕事は果たしてくれたという考え方で間違いはないと思う。2回に4安打を集中されて2点を失ってしまったのだが、そのイニング以外は、石川らしく粘り強く投げていたのではないだろうか?それだけに4回2アウト2,3塁という場面でのエスコバーの2点タイムリーエラーがあまりにも痛かった。ピレラの高いバウンドのゴロを逆シングルで合わせに行ったのだが、これが裏目に出た。日本人選手であればもしかすると前に出ながら正面で捕球し、ステップを踏みながら一塁へ送球という選択をしたのかもしれないが、エスコバーは逆シングルで捕球してその流れで一塁へ送球する選択をしたのだが、しっかり捕球できなかった。いつものエスコバーの守り方そのものだったため、その選択自体は間違いではないと思うのだが、痛い場面でのエラーとなってしまった。こういったミスがチーム全体に連鎖している印象である。
石川は今日の敗戦で今シーズンは0勝3敗という数字になってしまった。ある程度先発としての役割は果たしてくれているが、1勝が遠い状況になっている。現代野球においては投手の勝ち星というものが最重要スタッツではなくなってきている部分もあるのだが、これまで171の勝ち星を積み上げてきた石川にとってはやはり勝ち星が欲しい所だろう。次回こそ野手陣がしっかりフォローしてもらいたい。
リリーフ陣では今日から梅野が1軍に帰ってきた。いきなり曾澤にホームランを浴びてしまったのだが、ストレートの球威はまずまずだったのではないだろうか?まだ僅差の勝ちパターンに入るのは早いと感じるが、今日のような展開のゲームでしっかり試合を落ち着かせる役割を担ってもらいたい。そこで結果を出してから改めて勝ちパターンを担ってもらいたい。

野手陣では先日の中日戦の守備で左手首を気にしていた青木が欠場となった。守備の場面でビシエドのライナーを間一髪で捕球したのだが、左手を巻き込むような不自然な形での捕球となってしまい、直後の打席でも左手を気にする仕草があったため、気になっていたのだが、今日のゲームは欠場となってしまった。登録を抹消しないということはこのまま様子を見るということなのだと思うのだが、1日休養日がありながらも全く出場機会がなかったということは軽傷ではない可能性もなくはないと感じる。もちろん早く戻ってきてもらいたいのだが、無理は禁物である。状態が気になる。
青木を欠いた打線は、九里からチャンスは作るものあと一本が出ず、結局マウンドを降りることとなった6回まで得点を奪うことが出来なかった。3回のチャンスで山田哲のセンター前に抜けようかという打球をショート田中広にダイビングキャッチされてしまった場面は、4回のエスコバーのタイムリーエラーと明暗が分かれるプレーとなってしまった。この辺りから徐々に試合の流れを手放してしまい、4回、5回は満塁のチャンスを活かすことが出来なかった。4回は2アウト満塁で石川に打席が回るという流れだったためやむを得ない部分もあるのだが、5回は1アウト満塁で雄平、エスコバーという場面だったため、何とかしてもらいたかったのだが、2人ともあっさり凡退してしまった。雄平、エスコバーのタイプからするとこういった結果もあり得るのだが、試合展開的に何とかしてもらいたかった場面だっただけに残念だった。
その後は、8回に代打中山に豪快な一発が飛び出した以外は、特に見せ場もなく状態が良いとは言えない広島投手陣に1点に抑え込まれてしまった。山田哲の調子は少しずつ上向いてきたと感じるが、青木を欠き、村上の当たりも止まってきているとなると明日以降も苦戦が予想される。こういう時に期待したいのは塩見なのだが、明日はどうだろうか?

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コメント

  1. JEF九郎 より:

    先日山崎のエラーの折に触れましたが、首脳陣はちゃんと選手とコミュニケーション取ったんですかね。あまり様子が変わった感(締まった感)は無いですね。

    疲れが限界のエスコバーに代わる遊撃手問題に青木の当面の代役問題。首脳陣の見せ場ですね。

  2. 超匿名 より:

     石川が勝てません。これまで数多の勝利をもたらしてくれた功労者ではありますが、もはや長い回を投げることは難しく、多くのリリーフが必須の投手ですので、連戦の初戦に登板させるのは止めた方がとも思います。とは言え他の投手も似たり寄ったりなのが頭が痛い。スアレスが次のカードに投げるという情報があるので、投げれば長いイニングを消化する可能性も高いので期待したいです。
     塩見は坂口の後釜として1番に定着できればと思っていたので、頑張ってもりいたい。中山のスイングは独特で見ていて面白いですね。

  3. sabo より:

    戦力がとにかく足りない。一番の戦力強化方法であるドラフトだが8月末に「大学・社会人はこれから」という不穏なコメントを聞くに期待はできません。他球団はすでに100人リストアップしているのに。どうせ田沢&大曲錬とか指名してファンを凍り付かせるつもりでしょう(田沢のBCでの防御率3点台後半ですからね。藤川とは違う)

    巨人とロッテが意外な格差トレードを行い話題になりましたね。沢村かぁ。
    ヤクルトも大型トレードを行うべきかもしれない。強いチームになるためにはファンからバッシングを浴びても非情な決断が必要なのです。ではその大型トレードの弾とはだれか。私は知っています。他チームが喉から手が出るほど欲しがる圧倒的存在を。そうそれはチームで一番人気のある彼

    つばくろう

    です。12球団一の人気マスコットの彼ならばどのチームでもトレードに応じるでしょう。相手は西武ライオンズのレオくんなんてどうでしょうか?おまけにノーノー未遂の高橋光成くんも付けてもらいますかね。2対1の大型トレードです。つばくろうの損失は痛いですが今後はレオとトルクーヤのバク転で観客を沸かせてもらいましょう。そもそも2020年の令和時代にメットを投げるだけの「くるりんぱ」なんかで盛り上がってる俺たちがどうかしていたんだ。マスコットはレオとトルクーヤのバク転コンビが、先発は小川と高橋光成のノーノーコンビでいく。西武が2対1のトレードに不満っていうならつばみを付けてやれ。ドナドナである

  4. FIYS より:

    JEF九郎さんへ

    首脳陣の見せ場ではあるのですが、チーム状況を考えると首脳陣の力だけでどうにかなる問題ではないでしょうね。

  5. FIYS より:

    超匿名さんへ

    石川は中々勝ち星が付きませんが、今の石川にこれ以上のピッチングを期待するのは酷だと感じています。

  6. FIYS より:

    saboさんへ

    目先の戦力を気にして「つば九郎」をトレードで放出する。ベーブ・ルースを放出したレッドソックスと同じですかね?おそらく呪われますよ(笑)。

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