延長12回?5時間5分!?両チーム合計32安打!!?

2025試合結果


ヤクルト6-4中日(延長12回)

高橋が打たれ、アクシデントで降板し、チャンスで一本は出ず、どう考えても負けパターンのゲームだったし、今シーズンのヤクルトには、この試合をひっくり返すだけの力はないと思っていた。しかし、8回に橋本相手に並木の2点タイムリー2ベース、赤羽のタイムリーヒットで追い付き、最後は、後アウト一つで勝ちがなくなるという12回2アウトの場面で赤羽が勝ち越し2ランホームランを放ち、5時間5分の大激闘に終止符を打ってみせた。
バンテリンドームナゴヤのゲームで両チーム合わせて32安打が乱れ飛ぶゲームは非常に珍しいのではないだろうか?驚くことばかりの5時間5分となった。

8回の同点タイムリーも12回も勝ち越し2ランホームランも2アウトからの一打であり、赤羽がその勝負強さを存分に発揮してくれた。日本ウェルネス筑北ーBC信濃グランセローズを経て、2020年の育成ドラフト2位でヤクルトに入団した赤羽は、まさに叩き上げの選手の代表格である。ファームでじっくり力を付け、支配下契約を勝ち取り、昨シーズンからは、1軍の投手相手でもしっかりアジャスト出来る打席が増えていた。今シーズンも開幕スタメンを勝ち取るなど、成長した姿を見せてくれていたのだが、そこから中々結果を残すことが出来ず、徐々に出場機会を減らしていた。しかし、ここに来て、スタメン出場が増えてきており、今日は3試合続けて3番での出場となっていた。そんな首脳陣の期待に応えるバッティングを見せてくれたのではないだろうか?
8回の同点タイムリーは、代打山田が三振に倒れ、一気に盛り上がった空気が萎んだようにも感じられたのだが、そんな場面で橋本のインコースのストレートに上手く対応してみせた。カウント1-2と追い込まれていたのだが、橋本の力と角度のある速球に見事にアジャストしてみせた。こういったバッティングが出来るということは、まだまだ数字は上がっていくはずである。この一打だけでも大仕事ではあったのが、今日の赤羽は、これでは終わらず、延長12回には、勝野のスライダーを豪快にすくい上げると、打球はレフトスタンドに飛び込む、勝ち越し2ランホームランとなり、このホームランが決勝点となった。この土壇場の場面でしっかり強いスイングが出来ることが、赤羽の強みなのだと思う。劇的な一発となった。
このホームランが今シーズンの第1号ということで、パンチ力のある赤羽からすれば、まだまだ物足りなさを感じる部分はある。今日の殊勲打をきっかけに、ここから数字を上げていってもらいたい。

そして、今日も1番センターで起用された並木が良い仕事をしてみせた。6回の1アウト満塁の場面で中途半端な凡退に倒れる場面もあったのだが、初回の四球での出塁、3回の同点タイムリーヒット、8回の2点タイムリー2ベース、12回の送りバントとバットで存在感を示してみせた。ここ数試合称賛する記事を書き続けているのだが、赤羽同様、プロ入り後の努力によって、目に見えて成長した姿を見せてくれるところに、ファンとして喜びを感じる。足のある打者だけに、相手バッテリーは出塁を許したくないという思いの中で投球しているはずである。そんな並木に打力が加わってくれば、相手にとって非常に厄介に感じる選手になるはずである。塩見が戻ってきても、ポジションを譲らないくらいの選手になってもらいたい。

投手陣では、リリーフの踏ん張りが目立った。高橋のアクシデントにより、急遽5回のマウンドに上がることになった松本健は、準備不足もあってかコントロールにバラつきはあったのだが、0アウト3塁のピンチを凌ぎ切ってみせた。このまま貴重なリリーバーとして結果を残し続けてもらいたい。その後荘司が1点を失ってしまったのだが、後を受けた阪口は粘りのピッチングを見せ、8回の1アウト満塁の大ピンチも田中をサードゴロダブルプレーに抑え、事なきを得てみせた。その後は、1点でも失えば、ゲームセットという緊張感の中で、9回、10回を星が抑えると、11回は石山、そして勝ち越した後の12回は大西が中日打線をきっちり抑えきってみせた。
特に星の回跨ぎの熱投は、印象に残った。打者の反応を見るに、今日の星のボールは球速表示以上にキレがあったと思われるのだが、回跨ぎとなった10回は、1アウトから山本に2ベースを浴び、一打サヨナラの場面を迎えたのだが、加藤をライトフライ、2アウト3塁となった後の代打板山はストレートで空振り三振を奪い、雄たけびを上げてみせた。最近の星は、気迫を全面に出す姿が目立っている。良いボールは投げるのに…という印象も強かったのだが、ここ最近の星には、これまでとは一味違った姿を感じることが出来る。

バンテリンドームナゴヤでの中日戦とは思えない、5時間5分の乱打戦となったのだが、正直今日のゲームをひっくり返せるとは思っていなかった。こういったゲームを経て、若手選手には成長していってもらいたい。弱くても、今日のようなゲームは素直に喜びたいと思う。ナイスゲーム!




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