シーズン最終戦で奥川デビュー

ヤクルト3-7広島

結果だけを見ると、ここまで大事に育ててきた奥川を11月10日の気温の寒い時期にデビューさせる必要があったのかな?と感じる部分もあるのだが、まずは打ち込まれながらも1軍の舞台で投げれたことをファンとして素直に喜びたいと思う。

奥川のデビュー戦の結果としては、2回0/3で57球を投げ、被安打9(被本塁打1)、無四球の5失点という数字が残った。嶋とのバッテリーで挑んだデビュー戦は、ストレートで押すことをテーマに臨んだように感じたが、そのストレートが走らなかった。しっかりとこの日の先発のために準備してきたと思うのだが、星稜高校時代に甲子園で見せてくれたような投球に比べると劣っていたという印象である。おそらく本人も調子が良くないことは感じていたのではないだろうか?初回に先頭の鈴木に2ベースを浴びると、そこから広島打線に打ち込まれてしまった。
記事冒頭にも書いたのだが、このような状態であればこの時期に無理に初先発しなくても良かったのかな?という気もするのだが、それでも本人にとっては今シーズン中に1軍でデビュー出来たこと、課題が見付かったことは、プラスに働くのかもしれない。球速も出ず、苦しいマウンドではあったのだが、ストレートでも多彩な変化球でもプロのストライクゾーンでもある程度ストライクを取れることは確認できた。やはり他の同世代の投手と比べるとモノが違うなという印象を抱くことは出来た。プロ入り後右肘の不安が出てきてしまい、デビューまでに思った以上に時間を費やしてしまったのだが、気になるのはその一点である。本人がどの程度違和感を感じていたのかは分からないのだが、右肘の違和感によってフォームが崩れてしまったりすることがないことを祈りたい。この日の投球ではフォームの違和感は感じなかった。
個人的には高卒投手でも即戦力として期待できるだけのスキルを身に付けた投手だと感じていたため、故障での出遅れは残念だったのだが、是非来シーズンは1軍のマウンドで躍動してもらいたい。身体つきはプロの投手に近付いてきている。来シーズンが楽しみである。

コロナ禍における2020シーズンは、高津ヤクルトにとって非常に厳しいシーズンになった。開幕直後こそ善戦していたのだが、コマ不足から地力のなさを露呈し、最終的には41勝69敗10分けという数字で、2年連続の最下位に沈んでしまった。新外国人選手が機能せず、山田哲がコンディション不良から絶不調に陥り、投手陣も野手陣も立ち直るきっかけを掴めなかった。CSもないシーズンだったこともあり、早々に消化試合に突入してしまったことも借金28という数字に繋がってしまったのではないだろうか?昨シーズンは、最下位に終わったものの楽しみな若手野手が多く育ってきていると感じていたため、そこまでの悲壮感は感じなかったのだが、今シーズンは来シーズンに向けてこのコマ不足をどのように解消していくのか?という不安の方が強い。山田哲、小川、石山の去就であったり、外国人選手の補強であったりが、シーズンオフの注目事項になりそうである。そしてコロナ禍における異例のシーズンということで球団運営というものがどうなるのか?という部分も心配と言えば心配である。
今シーズンは本当に異例のシーズンだったのだが、私自身も仕事に子育てにと例年とは違う難しさがあり、ブログ更新もかなり厳しかった印象を持っている。それでも何とか今シーズンも全試合記事として残すことが出来てホッとしている。読者の皆さんがいるからこそモチベーションを保つことが出来たと思う。一素人の拙いブログを読んで頂き、そして時にはコメントを頂き、本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。

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コメント

  1. tko より:

    いつも楽しみに拝見させてもらっています。スワローズ愛も感じられますし、自分にはない視点での分析、考察が面白く、野球を見るのがさらに楽しくなります。おっしゃるように今年は書くの大変だろうなと見てました。それでも更新されることにいつも感心してました。お忙しい中での投稿は大変だと思いますが、応援してます!これからも更新楽しみにしてます!

  2. JEF九郎 より:

    まずは奥川くんの雑感です。
    私も折角の逸材の一度しかない初陣を、そしてどこで投げさせても彼にはプレッシャーが掛かるので有れば、相手にもプレッシャーが掛かる機会で投げさせた方が良いと思ってました。正直、勿体ないなぁっと。

    ただ、もう投げてしまいましたし、結果も出てしまったのでしょうがないですね。プロの一軍のチカラを感じて2回目のキャンプを迎えられることを良しと考えたいと思います。


    そして、FIYS さん、一年間本当にお疲れ様でした。また、毎年申してますが、ありがとうございました。特に今年はコロナ禍で生活環境・習慣にも変化が生じたであろう中での活動、大変恐れ入ります。楽しかったです。

    今年は何度か書くことが無いみたいな記事もありましたね。良いところ無く、覇気も感じず敗れることが多くあったので、私なんかはついつい悲観的になってしまいがちでしたが、FIYS さんの前向きな記事に気持ちが救われることも多い一年でした。

    もし来年も継続されるようであれば、引き続きよろしくお願いします。寒くなってきたので、くれぐれもお身体ご自愛ください。

  3. sabo より:

    ストレートがシュート回転しまくってましたね。11月ナイターで神宮ですからね。それでも来年の開幕一軍目指して良い球質だったと思います

    一ファンとしては今シーズンは勝率.373で去年(.418)より悪化してしまったことを悲痛に感じてましたが、セレモニーでの若手選手の明るい顔を見て少し晴れやかな気持ちになりました
    若手選手には自己ベスト更新できた選手がかなりいたので彼らにとっては良いシーズンであり、チームとしても未来に希望が持てましたね

    野手なら、山崎、西田、宮本
    投手なら、吉田大喜、清水、星、長谷川、寺島、歳内

    この辺は特に一軍常駐切符を手にした手応えを感じてると思う。次はレギュラー、勝ちパターンを目指して更なる奮起を見せてくれるんじゃないかと期待

  4. 2896 より:

    今年も一年間、毎試合楽しく読ませていただきました。ありがとうございました!
    春先は、多少リードされていても、追いつけるかもと期待しながら試合を見ることができたのですが、だんだん淡泊な試合が増えていったのがとても残念でした。
    若手が少しずつ経験を積んでいるので、来年、再来年に力を発揮してくれるといいなと思っています。
    これからも、ご無理のない範囲でブログを続けていただけるとうれしいです。

  5. 超匿名 より:

      注目されていた奥川については、直球で三振が取れなかった等思っていたのとイメージが違いましたが、高卒ルーキーなのでまだまだすこれからですね。制球難で自滅するタイプには見えなかったので、大成すれば大エースにもなる可能性もあるかと感じました。まずは来季どんな投球を披露してくれるのかを楽しみにしたいですね。
     その他気になった点は山田は最終戦でも途中交代でしたし、西浦はここ数試合出場がないですが故障しましたかね。
     廣岡の目の覚める様なホームランに救われました。あのまま完封負けしたらかなり後味の悪いラストゲームになっていたと思います。
     シーズン成績に触れると、去年のニュースになった様な大型連敗を喫したり、試合数の関係で、異次元の敗戦数を記録した17年の再来とはならなかったものの、本来の試合数で換算すれば、借金は40程度だったでしょうから、なかなかに酷い一年だったと言えます。最近4年の内最下位が3度で、いずれもダントツということで、負けが当たり前となった近年のチーム状態は、精神的に辛いものがありますね。
     去年の最終戦で今年は明るいと予想してはずれましたが、今オフは例年より不確定要素が多いので、来季はどうなってしまうのだろうというのが現段階での印象です。来シーズンの開幕をどんなメンバーで迎えているのか不安ですよ。
     最後に今シーズンも毎試合の更新お疲れ様でした。チーム成績が悪く、更新作業をすることに気が乗らない日も多かったのではないですか?。内容に加えて、どういうタイトルを付けるのかというのも楽しみにしていました。ありがとうございました。

  6. iraca より:

    管理人さん、お久しぶり。
    今年はコロナウイルスの影響でアマチュア野球がほぼ皆無でドラフト関連の話題には触れませんでした。申し訳ありません。
    ここにコメントしたのは、本日11/11に戦力外が発表された上田について、管理人さんはどのような感想を持たれたのかお聞きしたいと思ったからです。
    お時間のある時でいいので、この件に触れていただけたらなと思います。

  7. iraca より:

    連投で申し訳ありません。
    もしも上田の件で書いてくださるのであれば、こちらのコメント欄に書いておられるスワローズファンの方々にもお読みいただきたいので、その際に私の個人的な考えも書かせていただいてよろしいでしょうか?
    デイリースポーツの上田に関する記事にかなりコメントが寄せられていますが、私には術がないためにこのモヤモヤをどうしようかと考えております。

  8. タラちゃん より:

    今シーズンもありがとうございました。

    おいらは途中嫌になって惰性で見たり、ながらで見たり、
    今年はコロナ渦で神宮に1度も行けなかったのもあって、途中投げてしまったので、このブログには感謝です。

    奥川ね。
    まあこの時期でっていうのはあるが、
    高津監督としては来年使おうっていう事かな?
    マウンドが固い球場増えて突っ立った投げ方なんで今後も故障心配ですけどね。
    来年キャンプからしっかりと走りこんで調整した姿みたいですね。
    コントロールは良いので、セットになるとスピード落ちるとか課題はやまやまデスね。

    さあ、始まりましたね。
    オフに。

    斎藤、河田コーチの退団に、
    上田、藤井、田代の戦力外通告と。

    今後は山田哲人、小川、石山の国内FA問題と、どうなっていきますかね?

    斎藤隆氏は、MLB経験者&吉本所属で仲良いはずが、こんな感じで退団か。
    ベイスターズかイーグルス、MLBの仕事するのかな?
    河田氏は、
    家族の問題クリアになったことで古巣カープかライオンズに復帰かな?

    藤井、田代は致し方ないとして、上田には戦力外通告は仕方ないとしても、チームスタッフ込みや育成契約とかはせめてしてほしかったのはありますね。

    FA3人の予想。
    小川は読売か中日へ移籍。
    哲人は残留、読売移籍半々。
    石山は楽天FA獲得しないとかで残留。と呼んでます。

    オフの動きのブログお願いします。

  9. FIYS より:

    tkoさんへ

    励みになるコメントありがとうございます。

    弱くてもヤクルトの記事を書くこと自体は苦ではないのですが、やはり仕事、家事、育児が優先ですので、その辺りでブログの更新が難しくなってきています。それでも書く気持ちはあるのでこれからもよろしくお願いします。

  10. FIYS より:

    JEF九郎さんへ

    奥川に関しては、課題が見付かって良かったと捉えた方が良いですかね?来シーズンでの飛躍を期待しましょう。

    ブログは全試合更新という形をとるかどうかは分かりませんが、何とか続けていきたいと思います。

  11. FIYS より:

    saboさんへ

    11月10日のナイターでのデビューということで環境的にも厳しかったですかね?

    将来のヤクルトを担う若手に一人でも多く飛び出してもらいたいですよね。

  12. FIYS より:

    2896さんへ

    淡白な試合が増えたというのは間違いないでしょうね。早い段階で消化試合になってしまったことも影響したかと思います。

    これからも無理のない範囲でブログは続けられればと思っています。

  13. FIYS より:

    超匿名さんへ

    奥川はエースに育てなければならない素材だと思います。昨日の投球は高校時代甲子園で投げていた時に比べると劣っていたように感じます。それでも同世代の中ではモノが違うと思っていますので、来シーズンの活躍に期待したいと思います。

    ヤクルトは大好きなので気が乗らないということはないのですが、やはり仕事と家事、育児の両立で精一杯になっている部分はあります。タイトルに関しては、これだけ記事を書いているとどのくらいタイトル被りがあるのか気になってしまっています。あまり悩むことはないんですけどね。

  14. FIYS より:

    iracaさんへ

    「アマチュア野球がほぼ皆無でドラフト関連の話題には触れませんでした。」という一文にiracaさんが毎年しっかりアマチュア野球を見て、ドラフトに臨んでいることを感じることが出来ました。

    上田に関しては「衝撃」の一言です。

  15. FIYS より:

    iracaさんへ

    iracaさんの考えを聞いてみたいので是非お願いします。

  16. FIYS より:

    タラちゃんさんへ

    多くのコメントを頂き、本当にありがとうございました。タラちゃんさんへ自身の思いをしっかり表明して下さるので、毎回コメントを興味深く読ませて頂きました。

    オフの動きもぼちぼち書いていきたいと思います。

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