石川VS藤浪

ヤクルト0-2阪神

石川VS藤浪。何度目のマッチアップとなるのだろうか?昨シーズンも同様のカードがあったのだが、小柄な技巧派サウスポー石川と長身で荒れ球の剛腕藤浪という正反対なタイプの先発投手のぶつかり合いはそれだけで面白い。この日も両者が持ち味を出してくれたのだが、最後は自分のバットで試合を決めた藤浪に軍配が上がった。

オープン戦の乱調により開幕ローテを外れ、2軍で調整していた石川が今シーズン初の1軍のマウンドに上がった。初回から石川らしく両コーナーにボールを散らし、昨シーズンに比べて迫力が増した阪神打線をテンポよく抑えていった。今の阪神打線に石川の投球が通用するのか不安が強かったのだが、芸術的とも言えるコーナーワークで4回まで阪神打線を無失点で抑え込んでみせた。しかし5回にピッチャー藤浪に特大の2ランホームランを浴びて、結果的には負け投手になってしまった。2アウトから投手に浴びた一発と言うことで打たれた石川にとっては悔やんでも悔やみきれない1球になってしまった。
結局石川は、5回で67球を投げ、被安打5(被本塁打1)、与四死球1の2失点という数字が残った。オープン戦の乱調からよくここまで状態を戻してきたものである。藤浪に一発を浴びなければもう1イニング投げても良いような見事なピッチングだったと思う。スタミナという部分の衰えは流石に隠せなくなってきたが、それ以外の投球内容にはそれ程衰えを感じさせなかった。また明日登録抹消になるようなのだが、次回の登板に向けてしっかり調整をしてもらいたいものである。

打線の方は、青木、内川が戻ってきたことによりオーダーを組み替えてこの日のゲームに臨むこととなった。
1番山崎、2番中村、3番山田、4番村上、5番青木、6番塩見、7番内川、8番西浦、9番石川という並びになった。1番山崎、2番中村という並びを継続したこと、村上の後ろの5番に青木を配置したところがこれまでとの違いだろうか?
しかしこの日も藤浪の荒れ球に苦しむこととなった。特に右バッターは、時折インコースにすっぽ抜けのボールが向かってくるため、どうしても踏み込みが甘くなってしまう。この日も山田、塩見が死球をもらったように、自分のボールを制御できていない部分が見受けられた。それでも以前に比べればコントロールも安定してきたため、自滅を待つだけでは攻略は難しい状態でもあった。何とかチャンスで一本を出したかったのだが、抑え込まれ、結局は5投手のリレーの前に完封負けを喫してしまった。
このブログでも何度も触れているのだが、やはり藤浪との対戦は難しいものがある。チーム全体として攻略法を探っていかなければならない。藤浪は徐々に自分のボールを制御できるようになってきていると思うのだが、この日のゲームでも塩見に死球を与えての降板ということで、次回に引きずるような降板の仕方となってしまった。本調子には程遠いが、荒れ球で各打者の腰が引けてしまうという特殊な投手である。この投手の攻略法というものは中々見出せないのかもしれない。

P.S やはり阪神は非常にバランスが良いチームとなっていますね。先発だけでなくリリーフ陣も強力で、打線もここ数年の中では最も怖さを感じさせてくれます。今の阪神を倒すことは容易ではないですよね。

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コメント

  1. ヤマ より:

    石川VS藤浪、柔VS剛の対決、見ごたえがありましたね。
    まさかの藤浪投手からの被弾には参りましたが(^^;)
    でも、しっかり試合を作ってくれて今後に期待が持てます。
    しかし、早く阪神に一勝したいですね。

  2. JEF九郎 より:

    まさに悔やまれる一球でしたが、なかなかの好試合だったかと。継続して欲しいものです。

    石川は170勝投手なので、年齢いってるとはいえ、個人的には好投しても然程の驚きはないですが(さすが)、藤浪投手は両球団にとって痛くも怖い2死球あったものの、一時期の苦難を乗り越えて復活の雰囲気ありますね。気合い乗りも感じられますし、敵ながら今年も気になる存在です。

    さて、今日も楽しみです。(青柳には川端が相性良さそうな気がしますが、どうですかね。)

  3. タラちゃん より:

    藤浪である時点で面白い試合ではなく、イライラする試合にしかならないです。
    ハッキリ言って、呑気すぎますね。
    ここまでどれだけぶつけられているのかわかってますか?
    過去、畠山へのもそうだし、谷内も骨折させられてるんですよ。前の話になるが。
    それも毎年懲りずにこのような余計な事案が。
    やられっぱなしで、何もしてこないから、いろいろとやられ、舐められてるからここまでやられている。

    塩見は2軍含めて昨日の死球で3年連続の死球。
    昨日は哲人と塩見と2つブツけている。
    いい加減にしろ!とは言いたいが、
    阪神さんは向こうさんで事情あるし、藤浪も荒れ球が持ち味で、イップス気味なのは明らかなんですが、
    それでも阪神や藤浪に対してマートンと違ってそこまで怒りはありませんが。

    とにかく怒っている。
    スワローズ首脳陣に。
    塩見を鉄砲玉に使って。
    せっかく好調で手首治ってきたところにぶつけられたら泣きそうだったし、右打者は明らかに腰が引けて,かかと体重になって外角の見極めができない。異常事態。
    あの百戦錬磨の内川でさえそうなっている。

    それなのに、ウチは対策を何もせず。地蔵。

    おいらは報復しろとか乱闘仕掛けろとまでは思わないが、
    今後のこと考えて、
    昨日の試合であれば塩見の死球の時点で藤浪や梅野にクレームをつけるべきで、
    はっきり言って、選手を守ろうとしない情けない首脳陣だなと。
    呆れに近い怒りを持ちましたね。

    この甲子園での対戦では首脳陣は、
    「手袋と歯のついたスパイク着用」これは当然として、
    またぶつけられたら、抗議は最低限してくれるだろうと思うが。

    スタメン、ベストメンバー落とす事になるので嫌だが、
    バッテリー以外は、すべて左打者でスタメン組むことで自分のチームの選手を守るしかないでしょうね。
    さすがにそこはできるでしょうし、
    選手だって生活あって、ケガはしたくないもの。それを守るのも首脳陣の仕事。
    しっかりしてくださいよ。と言いたいです。

    それで昨日の登録内川でなく川端の登録がベターかと思います。

    本当、
    自分の選手を守ろうとしない首脳陣にはあきれ果てましたね。
    昨年広島相手に身体張った森岡、
    2016高代ヘッドとやりあった福地。両ベースコーチ以外は、最低限の事さえできない。
    厳しい言い方だが、お花畑、ヘ〇レと思いましたよ。
    ああ、こんな方が味方にいるのは本当情けなくて涙でましたよ。
    もう2度とスワローズとはかかわってほしくないとまで思いましたよ。

    怒りだらけで申し訳ありませんでした。

  4. sabo より:

    石川は結構良かったともいます
    次の登板をいつにするのか気になります


    阪神は地味にリリーフも厚いですね
    正直今はあまり戦いたくない相手
    今日の試合が中止になったのはラッキーかも
    藤波の嫌なイメージを切り替えられるし
    変則の青柳よりガンケルの方が打てそうな気がする
    今の阪神から3連戦中2勝はよほど流れがこないと厳しいと思ってましたが2試合で1勝なら分は悪くない
    相手がビジターの1位と考えれば引き分けでも0.5勝したと考えられる

    とにかく明日がペナント前半で重要な一戦になりそうな気はします

  5. FIYS より:

    ヤマさんへ

    石川はここ数年中々数字が伸びてきませんが、そこまで悪い印象もないですよね。

    石川と藤浪のマッチアップは面白いですよね。

  6. FIYS より:

    JEF九郎さんへ

    藤浪の一発は悔しいでしょうね。そこまで無失点で抑えていましたからね。

  7. FIYS より:

    タラちゃんさんへ

    そんな心理状態の中でもコメント頂きありがとうございます。

  8. FIYS より:

    saboさんへ

    石川はよくここまで状態を戻してきましたよね。

    ガンケルも楽観できる相手ではないですけどね。

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