ビハインド時でも相手にプレッシャーを掛けられることを示せたゲーム

ヤクルト11-14巨人

エラーも重なり田口が序盤で大量失点した時点で勝負ありかな?と思ったのだが、2回に追い付き、3回には一度は勝ち越してみせた。その後追い付かれ、勝ちパターンのリリーフ陣が打ち込まれてしまったことは誤算だが、ビハインド時でもしっかり相手チームにプレッシャーを掛けられる打線になっていることを示せたという意味では、収穫のあるゲームだったと思う。勝ちパターンのリリーフ陣が巨人相手だと中々機能しない部分に不安はあるが、個人的には明日以降に繋がるゲームだったと見ている。

投手陣に関しては、やはり不安が残る。被安打21、被本塁打4というのはあまりに打たれ過ぎである。奪三振が16もあるなかでこれだけ打たれてしまうというのも珍しいことだと思うのだが、清水、石山が失点し、マクガフもピンチを招いてしまったところに不安を覚えたのは事実である。先日の記事で神宮での無観客試合は乱打戦になる可能性もあるかな?ということを書いたのだが、清水、マクガフ、石山を使える展開になってからこれだけ失点してしまったことは想定外である。
梶谷に3安打、丸、岡本、ウィーラーに4安打というのはいくら何でも打たれ過ぎである。巨人は本来強力打線であり、これくらい失点してしまう危険性がある相手ではあるのだが、明日以降首脳陣が継投時に迷いや不安を感じてしまうような打たれ方になってしまったように感じる。
田口に関しては、ホーム球場となる神宮球場にアジャストする必要性があると感じる。私自身が気にし過ぎなのかもしれないが、過去にはこんなゲームもあったので貼っておきたい。→「春の嵐と大乱戦、廣岡5の5、西浦3の3」、「阪神に好印象を抱いたゲーム
サンプルが少ないため、たまたまなのかもしれないが、今日含めて田口らしさを出せないままに打ち込まれてしまうゲームが目立っているのが気になると言えば気になる所である。今シーズンはマウンドの土も固くしたとのことでアジャストするのに苦しんでいる投手もいるようだが、ヒッターズパークの神宮球場でもある程度試合を作ることが求められる。

打線に関しては、冒頭にも書いた通りビハインド時にもしっかり追いかけることが出来たという意味では収穫があったと感じる。今日は、1番山崎、2番中村、3番山田、4番村上、5番オスナ、6番青木、7番サンタナ、8番元山、9番田口というオーダーで試合に臨んだ。巨人の21安打に比べると12安打ということで、打ちまくった印象はないのだが、山田、村上、青木、サンタナの4人で6つの四球を選んでおり、巨人バッテリーがかなり警戒した中でヤクルト打線と対峙していたことが伺えた。「打線は水物」と言うように毎試合のように打線が機能するということはほぼあり得ないことではあるのだが、相手バッテリーは常にプレッシャーを感じながらゲームを進めなくてはならなくなるのではないだろうか?外国人不在、山田のコンディション不良、青木の離脱という苦しい時期には村上に期待する他ないような打線になっていたのだが、山田が結果を残し始め、青木が戻り、サンタナ、オスナが加わったことで迫力ある打線が組めるようになった。サンタナ、オスナの状況を見ながらではあるのだが、先発オーダーはもう少し工夫する余地は残っていると思う。
また8回裏に先頭のサンタナがヒットで出塁した後に代走塩見がスチールを決め、1アウト3塁を作ろうとした積極的な采配もチームが好調だからこそ出来た作戦だったように感じた。結局元山が送れず、代打川端、続く山崎が凡退してしまい、得点にはつながらなかったが、接戦の終盤にこういった策を用いることが出来たことも明日以降に繋がってくると感じている。明日の巨人の先発は絶好調のサウスポー高橋なのだが、この投手を打ち込めるようであれば、打線の期待値は相当高くなる。楽しみな一戦になりそうである。

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コメント

  1. sabo より:

    終盤からしか観れなかったんですけど、地上波は古田谷繁解説だったんですね!キャッチャー目線で一球一球解説するのは面白いですね。ただできれば30分は延長してほしいですね。昔は放送時間延長してましたよね


    試合は塩見の盗塁成功で勝ったと勝手に思ってしまいました(笑)
    それくらい重要な場面でしたね。(あとはバントが成功していれば…

    私としてはちょっとガッカリした試合でしたがビハインドでプレッシャーをかけられるチームとしめしたのは新生スワローズを出せた気がしますね

    しかし、今野近藤高梨雄平ウィーラー……強いのはこれほどの選手を放出する楽天では??(笑)

  2. FIYS より:

    saboさんへ

    8回に関しては、1アウト3塁というシチュエーションを作って、ヒットコースを広げた中で川端を起用したいというはっきりとした意図が伝わる采配でしたよね。塩見が期待に応えたのですが、元山が送れませんでしたね。
    川端に関しては、結果は出ませんでしたが、初球の甘めのボールに積極的にスイングを掛けることが出来ていたので、内容のある打席ではあったと感じています。

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