マクガフ3被弾。野球の難しさ、怖さを感じる。

ヤクルト3-6西武

野球の難しさ、怖さを感じるゲームとなった。ヤクルトにも西武にもいつ試合の流れが傾いてもおかしくない展開だったのだが、8回終了時点までは、どちらが流れを掴んでいるとも言い切れない展開となっていた。しかしスコア上は、3-2と1点のリードを保ったままマクガフに繋ぐことが出来たため、小川、清水の好投でようやく勝利に近付いた形になったかな?と感じていた。しかしマクガフが中村に同点ソロ、山川に勝ち越し2ラン、呉にソロと3本のホームランを浴びてしまい、まさかの4失点で試合をひっくり返されてしまった。昨日の勝利を活かす寸前まで行っていたのだが…上手く行かないものである。まだまだ地力がないということなのだろうか?

野球の難しさ、怖さ
①先発投手の立ち上がり

・どんな先発投手でもゲームの立ち上がりというものは難しいという話を聞いたことがある。その日の自分自身の感覚を掴む必要があるし、審判の傾向も掴む必要がある。そして相手打線は初回はいつでも好打順である。こういった要素が重なることから得点が入りやすいイニングとなっている。今日の先発小川、今井は、トータルで見ればボールの走りもまずまずであり、悪くないピッチングだと感じたのだが、初回は両投手ともに苦しんだ。
小川は岸、中村にヒットを浴び、ピンチを招くと栗山に犠牲フライを許し、あっさり先制点を与えてしまった。ここの所好投を続けていた小川なのだが、あまりにもあっさり先制点を奪われてしまった。
しかしそれ以上に立ち上がりに苦しんだのは西武先発の今井である。投げるボールの質自体は悪くないように見えたのだが、立ち上がりの一瞬の隙をヤクルト打線が逃さなかった。塩見、青木の連打と山田の四球で0アウト満塁のチャンスを作ると村上に2点タイムリーヒットが飛び出し逆転に成功した。
小川、今井ともに立ち上がりの難しさを再認識したのではないだろうか?

②1つのチャンスを活かせないと試合はもつれる。
・上記の通り、1点を先制された直後にヤクルトが村上の2点タイムリーで逆転し、完全に流れを掴んだように見えた。昨日のゲームのことが頭をよぎった両チームのファンも多かったのではないだろうか?一気に今井を攻略できると感じたのだが、続くサンタナがショートゴロダブルプレーに倒れるとオスナもファーストゴロに倒れ、結局この回は2点止まりに終わってしまった。先制された直後に4番のタイムリーで逆転したのだからもちろんそれだけで「良し」としなければならないのだが、野球界でよく言われている「0アウト満塁の場面は最初の打者が肝心」という言葉を信じるのであれば、最初の打者が仕事をしたのに2点止まりで終わってしまったという考え方も出来る。結局ここで今井を掴まえきれなかったことが後々に響くことになってしまった。

③流れを渡さない先発投手の好投
・③については、小川のことであり、西武側から見た時の「野球の難しさ。」という部分で挙げさせてもらった。ヤクルトの初回の攻撃が2点止まりに終わってしまい、スコアは、2-1の1点差。今井は2回以降は自分の投球を取り戻しており、いつ西武に流れが傾いてもおかしくない展開となっていたのだが、ここで踏ん張ったのが小川だった。2回以降は追加点を上げられる雰囲気が無くなってしまい、1点でも許せば、一気に流れを持っていかれそうだったのだが、小川がその1点を許さなかった。村上がソロホームランを放ってリードを広げた後に山川にソロホームランを浴びてしまったのだが、今日のような流れのゲームで、2回以降相手にリードを許さずに7回を投げ切れたことには拍手を送ることが出来ると思っている。

④試合を締めくくる難しさ
・④は両チームに言えることである。ヤクルトはマクガフ、西武は平良と開幕時にはセットアッパーを務めていた投手が現在はクローザーを任されている。シーズン前半でクローザーに配置転換するしかなかったということはそれだけチーム状況が安定していないことを示しており、僅差のゲームを締めくくらなければならないクローザーの心理的負担はセットアッパーの負担以上に重くなることが想像できる。
マクガフ、平良ともにおそらく両チームのリリーフ陣で今現在最も信頼できる投手だと思うのだが、マクガフは3被弾でまさかの4失点、平良は3点リードという場面だったのだが、落ち着かない投球となった。最後の最後で山田は三振に倒れてしまったのだが、あわやという場面は作ってみせた。両投手の姿を見て、本当にクローザーという役割の難しさを感じることが出来た。

1回裏の攻撃が2点止まりに終わってしまってからは、常に緊張感のある試合となったのだが、9回までリードを保てた時点で展開的に何とか逃げ切れるかな?と思ってしまった部分もある。しかし野球というスポーツはやはりゲームセットのその瞬間まで何が起こるか分からないゲームである。野球の難しさ、怖さを味わうゲームとなった。

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コメント

  1. sabo より:

    悔しい敗戦ではありましたがあまり悲観的にはなりませんでした
    エースと四番が機能してリードした試合を作れましたし、マクガフが3被弾は想定外でしたがいつかは負けると覚悟はしてましたしそれがこの日だったかと。クローザーに求めるのはセーブ成功率なので次抑えれば良いかと。連続してセーブ失敗し続けると石山のように負のスパイラル(スランプ)になるのでそれは怖いですがまだ1敗ですからね

    正直西武は好きな選手多いんですよね。しかし3番中村4番栗山5番山川は驚き。
    それ以上に驚いたのは今井の髪色。高橋光成は茶髪(金髪)でしたけど今井はなんか白くて思わず「SEKAI NO OWARI」かよと(笑)

    髪の話は冗談としてこれまではパワーピッチャーという印象だった今井がマウンドが合わないと見るや変化球で躱すピッチングに修正して、こういった器用さがあるとはとても驚きました
    正直ここまで成長していたとは、羨ましいような悔しいようなですね

  2. FIYS より:

    saboさんへ

    今井はまだ試行錯誤している感はありますが、今後が楽しみな投手ですよね。

    9回の西武打線の割り切ったような早めの勝負は、ヤクルト打線も見習う部分があると感じました。

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