6回まで持たせた二木と5回で代えざるを得なかった奥川

ヤクルト4-7ロッテ

初回に3点を先制し、主導権を握ったかに思えたのだが、その後奥川が打ち込まれてしまい、逆に打線は2回以降二木に抑え込まれてしまい、いつの間にかロッテに試合の流れを持っていかれてしまった。初回に35球を要し、3点を失いながらも6回3失点でまとめた二木と3点の援護をもらいながら5回6失点でマウンドを下りることとなってしまった奥川との差がそのまま試合結果につながってしまった。

奥川は、5回で84球を投げ、被安打12(被本塁打2)、与四死球1の6失点で負け投手となってしまった。おそらく調子自体はそれ程悪くなかったのではないだろうか?ストレートも変化球もある程度コントロールすることが出来ていたし、ストライクゾーンの中で勝負する奥川の投球スタイルを崩すことなく5イニングを投げることが出来ていたように思う。しかし5回で被安打12は打たれ過ぎである。これが今の奥川の実力と言ってしまえば、それまでなのだが、このスタイルを崩さずにプロの舞台で活躍するにはもう一段階レベルアップする必要がありそうである。おそらくではあるのだが、DH制のあるパリーグホームのゲームということもあり、6回の失点と連打がなければ、5失点でももう1イニング投げる可能性はあったのではないだろうか?レアードのホームランとその後の連打を考えると代えざるを得なかったというのが高津監督の心情だったのではないだろうか?
今日は古賀とのバッテリーになったのだが、今日の投球、配球を中村がどう見たか?という部分も気にはなった。現在の野球は、今まで以上にデータ重視になっており、捕手の配球というものも捕手によって大きな差が出るということはないのかもしれないが、中村なりに考えていることがあるのであれば、次回の奥川登板日にどんな配球をするのか見てみたい気持ちはある。

打線は、初回にいきなり塩見が先頭打者ホームランを放つと、続く青木もホームランというド派手な先制パンチを喰らわしてみせた。塩見、青木の1,2番コンビについては、ここの所本当に良くバットが振れている。塩見のライトへも飛距離が出るバッティングは塩見らしさを感じさせてくれたし、青木の右中間スタンドに叩き込むホームランには力強さを感じさせてくれた。この後もう1点を追加し、調子の上がらない二木を早々にKOしてしまいたかったのだが、2回以降は、追加点を奪うことが出来ず、結局二木に6回まで投げ切られてしまった。好調時から比べると二木の調子自体は良くないように映ったため、もう少し何とかしてもらいたかった気持ちもあるのだが、上手く交わされ続けてしまった印象である。
その後は、8回に山田が唐川からソロホームランを放ったのだが、結局その一発のみに抑え込まれてしまった。初回に3点を奪いながらもその後中々追加点を奪えなかったため、褒められたゲームではないのだが、それでもロッテのリリーフ陣、佐々木千、唐川、益田に対して、ヤクルトの各打者がしっかり自分のスイングでボールを捉えることは出来ていたため、明日以降ロッテバッテリーがヤクルト打線にプレッシャーを感じさせるだけの形は作れたように思う。DH制を上手く活かすことが出来れば、普段以上に得点力はアップするはずである。西武戦同様打線に奮起に期待したい。

P.S 今日は太田を登録即スタメンで起用してきたのですが、ここの所元山、古賀の出場機会を増やすなど、高津監督をはじめとする首脳陣は、我慢強く若手を起用していますよね。昨シーズンも感じていたことではあるのですが、こういった起用を行いながら、同時に勝利も手に出来る状況を作ってもらいたいですよね。元山、古賀に関しては、まだまだ打撃成績は上向いていないのですが、それでも起用するということは首脳陣が何か光るものを感じているのでしょうね。今後の成長に期待したいです。

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コメント

  1. JEF九郎 より:

    昨日は殆ど試合観れていないのですが、こうやって結果だけ見ると、負けても5回を投げ切ったこと。2番手の吉田(大)が3回投げ切ったことは大きかった気がします。
    何はともあれ、今日の結果次第ではありますが。打つ方は悪く無いので、切り替えて期待して見守りたいと思います。

  2. sabo より:

    以前のロッテはスモールベースボールのチームと言うイメージでしたけど助っ人以外の若手選手にもパワーのあるバッターを増やしてきましたね

    ラッキーゾーンもあるし多少の被弾は覚悟の上、ヤクルトも打って勝つのが基本的戦略でしょう

    とにかく塩見青木が今の打線の最も期待できる打順です。ここにつなげることを考えれば打てる9番中村というのもアリかと

  3. FIYS より:

    JEF九郎さんへ

    投手起用に関しては、奥川が5回、吉田大喜が3回とDH制を上手く利用して、起用人数を減らすことが出来ましたね。

  4. FIYS より:

    saboさんへ

    ロッテについてはZOZOマリンという特殊な球場をホームにしていることが、長期的なチーム作りということを考えるとマイナスに働く部分が大きいのでは?と感じていたのですが、ホームランラグーンの設置によって、少しチーム事情も変わってきた印象がありますよね。

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