マクガフ打たれる

ヤクルト4-4阪神

雨あり、危険球あり、ピンチありといつ阪神に流れが行ってもおかしくないゲーム展開だったのだが、それでも4-1とリードを保って最終回を迎えることが出来た。昨日のゲーム後の記事にも記した通り、マクガフの登板間隔が空いていることが気にはなっていたのだが、3点リードしている展開で投入出来たため、理想的な形で登板できるシチュエーションだと感じていた。しかし2つの四球でピンチを招くとマルテに痛恨の3ランホームランを浴びてしまった。中日2連戦で連敗してしまい、どうしても勝ちたいゲームだったのだが、不安材料の一つだった守護神マクガフが打たれて、同点に追い付かれるという最悪の形での引き分けとなってしまった。

リリーフ陣のやり繰りがかなり難しくなってきている。一昨日のゲームで原が3回持たずにマウンドを下りることになってから、リリーフ陣の負担が大きくなっている。勝ち星を逃してしまっていることもダメージを大きいものにしてしまっている印象がある。
今日は先発のスアレスが雨の中何とか粘っていたのだが、5回に先頭打者の中野に頭部死球を与えてしまい、危険球退場となってしまった。突如として継投せざるを得ない状況となってしまったのだが、ここからの試合展開は、ヤクルトにとって非常に苦しいものとなった。スクランブル登板となった大西は、0アウト満塁とピンチを広げてしまったのだが、ここから大山を三振、糸井をセカンドゴロダブルプレーに斬って取り、無失点で切り抜けてみせた。大西の力投で流れを掴みたかったのだが、ヤクルトリリーフ陣の体力はすでに厳しくなってきている。7回に登板した石山が中野にタイムリーを浴びるなど、1アウトも取れずにマウンドを下りると、代わった今野もマルテにあわや逆転ホームランという大飛球を浴びるなど、ピンチの連続となってしまった。マルテの打球はファールとなり、事なきを得たのだが、ゲーム終盤の計算が立ちにくくなっていることは確かである。
これまで勝ちパターンとして起用されてきた今野、清水、マクガフは、3人共々最近のゲームではボールにキレを感じなくなってきている。明らかに疲労の色が濃くなってきているように感じる。3投手ともに本来はある程度コントロールも良い投手であり、ストレートがキレていれば、簡単には失点しない投手なのだが、そのストレートのキレが落ちてきているため、1つのアウトを奪うのに苦労している様子がある。ここまでリリーフ陣を支えてきたのは、間違いなく今野、清水、マクガフの3人なのだが、現状の投球内容を見ていると、終盤までリードを保っていたとしても安心して試合を見ることは出来なさそうである。
高津監督をはじめとする首脳陣はリリーフ陣の起用法については、どう考えているだろうか?もちろん理想は、今後も今野、清水、マクガフを軸に組み立てが出来れば良いのだが、非常に苦しくなってきている。今日は打たれてしまったが、底は抜けた感のある石山、今日のゲームで好リリーフをした星、リリーフへ配置転換となった田口なども総動員した中で戦っていく必要がありそうだと感じる。残り37試合というシーズン最終盤に差し掛かっているのだが、リスクを背負ってでも、リリーフ陣の配置転換を行うことも考えて良い状況にあると思う。リリーフの準備の難しさと大切さを誰よりも熟知している高津監督がどういった決断を下すのか注目してみたい。

打線は前回オーダー変更が功を奏した青柳相手に、今日も大胆なオーダーで臨むこととなった。前回ほど打線が機能したとは言いづらいのだが、それでも小刻みに得点を奪い、押され気味にも見える展開ながらもしっかりリードを広げることに成功してみせた。元山、中村はいい場面で一本出してくれたし、村上はホームランを含む3安打と4番としての仕事をしっかり果たしてくれた。8回に飛び出したオスナのタイムリー2ベースも展開を考えると非常に大きな一打となった。このまま勝利を手にすることが出来ればチームとして乗っていくことが出来たと思うのだが、そう上手くは行かなかった。山田の状態なども気になるのだが、もう痛いだの痒いだの言っていられないフェーズを迎えている。今日も村上が主軸としての役割を果たしてくれたのだが、やはりこういう時だからこそ青木、山田、村上には期待を寄せたくなる。

中日との2連戦、そして今日のゲームと3つ勝っていてもおかしくない展開に持ち込めたのだが、結果は2敗1引き分けである。追い込まれた中でとにかく勝利を手にしたいところである。今日の引き分けは、ペナントレースの状況的にも試合状況的にも阪神にとっては「勝ちに等しい引き分け」であり、ヤクルトにとっては「負けに等しい引き分け」である。しかし優勝の可能性がある限りは優勝を目指して戦ってもらいたい。明日勝って、何とか踏みとどまりたい所である。

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コメント

  1. sabo より:

    対首位戦ということに加えて昨日の抗議があり今日の試合は並々ならぬ気合が入ってた
    完全にペースはうちだった
    それでも最後は負けに等しい引き分け……

    絶対勝たなきゃいけない、選手もファンも分かっててのまさかの展開
    正直心折れました

    ただそもそも12回延長ありだったら今日は負けてたかも。
    まだ「引き分け」だったから明日勝てばゲーム差が縮まり意味のある「引き分け」にできる

    リリーフの配置転換はありだと思うし、日替わりでもいいと思う
    今野が一番安定してるし、奪三振率なら星、被弾は多いが四球出さない清水、その日の調子を見極めて決めても良いと思う

    とにかく明日勝つしかない

  2. JEF九郎 より:

    優勝への道のりは本当に険しいですね。
    しかし、一昨日レスいただいたとおり、まだチャンスはあります。
    昨年の口惜しさを思い出し、今この緊迫した渦中に居れることの幸せを噛み締めながら、選手・首脳陣、そしてファンも一緒に闘っていければいいですね。

    がんばれ、スワローズ!!

  3. FIYS より:

    saboさんへ

    3点差を追いつかれてのドローというのは辛いですよね。私も心が折れましたよ。

  4. FIYS より:

    JEF九郎さんへ

    そうなんですよね。この緊迫した渦中に入れることの幸せを噛み締めながら応援したいですね。

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