143試合目。収穫はあったか?

ヤクルト7-9広島

今シーズンのラストゲームは消化試合ではあったのだが、CSに向けて収穫はあったのだろうか?ある程度勝ちに行った中で勝てなかったゲームという印象もあるのだが、首脳陣、選手は今日のゲームにどのような感想を抱いただろうか?気になった部分を簡単にまとめてみたい。

①村上ホームラン王を獲得も打点王は1点届かず。
・消化試合の中でも大きな注目ポイントとなっていたのだが、村上のタイトル争いである。前回のゲームでも今日のゲームでも打点を増やせるチャンスはあったのだが、そこで結果を残すことが出来なかった。単独での2冠王も視野に入っていたのだが、結局はホームラン王は巨人の岡本和と分け合い、打点はその岡本和に及ばなかった。
今日は5-0で4三振と大ブレーキとなってしまった。しかしホームラン王を獲得したこと、そしてなにより優勝に貢献してくれたことを称賛するべきだろう。ポストシーズンでもチームを支えてもらいたい。

②投手陣の出来はどうだった?
・先発の高橋は、優勝が決定したDeNA戦でリリーフとして見事な投球を見せていたのだが、今日は初回に3連打でいきなり先制点を奪われると、その後のピンチで石原に3ランホームランを浴びてしまい、初回に4点を失うなど、4回5失点という数字が残ってしまった。首脳陣、本人がこの結果をどう受け止めているだろうか?
リリーフとして登板した石川、今野、田口もピリッとしない内容だったのだが、CSファイナルステージに向けてどこまで調子を戻すことが出来るだろうか?

③山田は大丈夫?
・山田は3番セカンドでスタメン出場だったのだが、2回の守備の途中で退いてしまった。交代するタイミングがタイミングだっただけに不安な部分もあるのだが、消化試合であるため無理をする必要はない。CSまでに出来る限りコンディションを整えてもらいたい。

④打線の出来はどうだった?
・宮本、オスナ、西浦、古賀と今シーズン、1軍戦力としてある程度数字を残した選手達が結果を出してみせた。宮本に関しては、今シーズンはユーティリティプレーヤーとして貴重な戦力となり、CSでも活躍が期待されるのだが、来シーズンは是非レギュラー奪取を目指してもらいたい。最終打席の栗林からのホームランは打ち直しでの一発であり、評価の高いホームランになったのではないだろうか?青木の後釜を担うのは意外とこの宮本かもしれない。
・オスナ、西浦、古賀は、CSでも活躍が期待される面々である。最終戦を良い形で終えられたのではないだろうか?

⑤雄平の引退試合。
過去記事を書いていますので、詳細は過去記事をご確認ください。→「雄平引退へ
今日のレフト前ヒットはある意味では雄平らしいヒットになったのではないでしょうか?雄平の魅力と言えばフルスイングなのですが、外角球を逆らわずに上手くレフト方向に運ぶバッティングも雄平のスタイルの一つである。
19年間お疲れさまでした。
※ちなみに試合途中にセレモニー的に映像を流す場面があったようですが、個人的には公式戦の最中にああいったセレモニーを入れてしまうことには反対の立場を取っています。今日のゲームは完全な消化試合ではあったのですが、やはり貴重な公式戦であるため、色々と事情があるのは分かるのですが、セレモニーをやるのであれば試合後で良かったかな?という個人的な思いがあります。

⑥小林樹斗と石原貴規
・広島では小林ー石原のバッテリーが気になった。高卒ルーキーの小林は、高校時代に比べて身体が大きくなっている印象があり、プロ入り後2軍できっちり身体を作ってきたことが分かった。初回から全力で飛ばしたと思うのだが、ボールの迫力も高校時代からレベルアップしていた印象である。塩見、山田、村上といった主力から三振を奪ったのは驚きだった。飛ばした分疲れも出たと思うのだが、将来が楽しみな本格派投手である。
石原に関しては、初回に高橋から17球粘った中で放った3ランホームランが印象的だった。先程宮本の打ち直しのホームランは評価の高いホームランではないか?と書いたのだが、石原の17球粘ってのホームランも評価の高いホームランになるはずである。広島の石原と言えば「石原慶幸」が浮かぶのだが、石原貴規も来シーズン以降捕手としてレギュラーが狙えるだけの力は秘めていそうである。左キラーの雰囲気も漂わせている。

消化試合2試合を落としてしまったため、最終的には2位阪神とのゲーム差は0、勝率で5厘上回るという僅少差での決着となった。消化試合は消化試合であるため、試合結果にはそこまでこだわる必要はないのだが、高津監督をはじめとする首脳陣、選手は何らかの収穫を感じることが出来ただろうか?ポストシーズンに向けて調整していってもらいたい。


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コメント

  1. 超匿名 より:

     レギュラーシーズンの記事更新お疲れ様でした。広島の若手の活躍ばかりが印象的でした。
     村上の本塁打王獲得は喜ばしいですが、新人王の年と同様に最終盤で急ブレーキだったのが気になりました。岡本と共に40本台の争いだと予想していました。
     宮本は栗林にプロの洗礼見事でしたね。初の被本塁打が長距離打者ではないというのが驚きでした。
     吉田投手は清水の様に二年目に開花があるかと思いましたが、そうはなりませんでした。

  2. FIYS より:

    超匿名さんへ

    何とか143試合更新することが出来ました。ありがとうございました。

    宮本のホームランは本当に見事でした。吉田大喜は中途半端な感じになっていますよね。先発、リリーフどちらで行くのかも定まっておらず、投球スタイルも定まっていませんよね。

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