どちらかと言うと広島ペースに感じたが、最後は競り勝つ。

ヤクルト3-1広島

広島先発九里の調子が良かったこと、2回の大チャンスを逸してしまったことなどを考えると、試合の流れは広島にあるのかな?と感じていたのだが、九里降板後の8回に太田が勝ち越しとなる押し出しを選び、続く長岡にもタイムリーが飛び出し、競り勝ってみせた。主力の離脱、不調もあり、苦しいゲームが続くのだが、こういった競り合いを拾いながら、何とか喰らい付いてもらいたい。

ヤクルト先発のサイスニードは、今シーズン初登板となった前回の中日戦で、ボールが走らず打ち込まれてしまったため心配したのだが、この日は、ストライク先行の投球で広島打線を抑え込んでみせた。球速表示自体は、前回同様もう少し上がってきても良いのかな?と感じるのだが、この日は前回に比べて打者を差し込むことが出来ていたように感じるため、調子は良かったのではないだろうか?6回に菊池涼に同点タイムリーを浴びてしまったのだが、6回で91球を投げ、被安打4、無四球の1失点という数字は、合格点を与えられる。バッテリーを組んだ古賀も一辺倒にならず、上手くボールを散らしていた印象である。
リリーフ陣は、7回石山、8回清水とピンチの連続だったのだが、何とか凌ぎ、打線の奮起を引き出すと、最後はマクガフが危なげない投球で試合を締め括ってみせた。

打線は、先発九里の前に苦しんだのだが、4番村上、5番太田という並びでチャンスメイクすることが出来ていた。九里の状態は良かったため、簡単に打ち崩せる雰囲気はなかったのだが、その中で2安打を放った太田の活躍ぶりは、今後に繋がるものになったのではないだろうか?2回も4回も村上が四球で歩いた後、0アウト1塁という場面で打席が回ってきたのだが、九里のボールを逆らわずにショート頭上に弾き返し、チャンスを広げるヒットを放ってみせた。昨シーズンはイースタンで首位打者を獲得するなど、少しずつ打撃技術を高めていたのだが、ここ数試合の活躍を見ると、今後の活躍が楽しみになってくる。8回の押し出しに関しては、結果が出ているため、多少なりとも気持ちに余裕を持って打席に入っているからこそ、フルカウントからの際どいボールも落ち着いて見逃せたのではないだろうか?打撃フォームが年々変化している印象があり、試行錯誤しながら取り組んでいると思うのだが、その成果が出てきているのではないだろうか?若手の突き上げもあり、影が薄くなりかけていたのだが、バットで存在感を見せ始めてくれている。このまま働き場所を確保したい所である。
ここの所打撃で結果が出ていなかった長岡も太田が押し出し四球を選んだ直後にタイムリーヒットを放ち、存在感を示してみせた。レギュラーとして迎える初めてのシーズンであり、徐々に疲れも溜まってきていると思うのだが、自分の出来ることをしっかりこなしている印象である。打撃が崩れても守備は安定していたり、守備でミスをしても打撃で取り返したりとメンタル面の強さも感じさせてくれる。正直この日のタイムリーについては、簡単に追い込まれてしまったこともあり、全く期待していなかったのだが、そこから一本放つ辺りに長岡という選手の生命力の強さのようなものを感じさせてくれた。

先発が試合を作って、長いイニングを投げ切る展開というのは、今シーズンの広島の勝ちパターンだと思うのだが、そんな展開で競り勝てたことを次戦以降に繋げてもらいたい。

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コメント

  1. sabo より:

    サイスニードは前回からしっかり修正してくれたみたいですね
    サンタナの負傷は大きなダメージですが、太田のような選手にとって千載一遇のチャンス
    なんとかものにしてほしいです

  2. FIYS より:

    saboさんへ

    サイスニードは前回登板時は、本当に良い所がなかったのですが、しっかり修正してくれましたね。ナイスピッチングでした。

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