ロンドンオリンピック(2)

ロンドンオリンピックは、終盤に差し掛かってきた。日本勢は、金メダルこそ伸び悩んでいるものの想像以上のメダルラッシュに沸いている。
観戦が追いつけない状態なのだが印象に残った種目を書いていきたい。

まずは、最も見たかった男子体操である。内村のための大会になるかと思っていたのだが、団体予選、決勝と苦しんだ。特に団体は期待していたのだが、銀メダルに終わってしまった。山室の跳馬の着地失敗で金メダルは遠のいてしまったのだが、まさか最後に内村があん馬の着地であそこまで乱れてしまうとは思わなかった。何とか銀メダルは確保できたものの納得のいかない銀メダルだっただろう。
それでも個人総合では、安定した演技を見せてくれた。特に跳馬の着地は完璧であり、まさに芸術的であった。北京で銀メダルに終わってからの4年間無敗のまま金メダル獲得と言うことで素晴らしいの一言に尽きる。欲を言えば団体と種目別でも金メダルを獲ってほしかったのだが、個人総合での金メダルが色あせることはない。

柔道は苦しんだ。正直後3つは確実に金メダルが取れると踏んでいただけに厳しい現実を叩きつけられてしまった。事前に名前を出した選手の中では、女子では福見、中村、男子では穴井がメダルを逃してしまった。3人とも金メダルを狙える力がある選手だったと思うので残念だった。
そんな中で金メダルを獲得した松本の気迫を全面に押し出した柔道は清々しさを感じた。日本柔道を救う金メダルだった。
男子は、史上初の金メダル0という結果に終わってしまった。メダルの数自体は、4つとまずまずだったのだが、準決勝、決勝となると中々一本を取るのが難しいのが今の柔道界なのかもしれない。世界に柔道が普及してきている中で現在の地位をどこまで維持できるだろうか?今大会は今後の日本柔道界のターニングポイントとなるような大会だったのかもしれない。

逆にメダルラッシュに沸いたのが競泳陣だった。北島が100m、200mでメダルを逃したのは意外であり、金メダルが1つもなかったのは残念だったが、入江、松田といったこれまでも競泳陣をけん引してきた選手がきっちりメダルを獲れば、若手の萩野、立石も銅メダルを獲得してくれた。特に萩野は17歳で、フェルプスを破っての銅メダルと言うことで今後どんな選手に成長していくかとても楽しみである。
女子では、100m、200m平泳ぎの鈴木の銅メダル、銀メダル獲得には非常に驚いた。私の中ではノーマークの選手だった。バルセロナの岩崎、アテネの柴田を思わせるような本番での急成長だった。
戦前から期待されていた寺川、星もきっちりメダルを確保してくれた。
最後のメドレーリレーでも男子は、オーストラリアを破っての銀メダルと言うことでとても価値のあるメダルとなった。北島が最後にメダルを獲得できたこともとても嬉しかった。
女子も粘っての銅メダルと実力を出しきってくれた。

個人的に注目していた卓球では、男子は実力を出しきれなかったが、女子は実力をしっかり発揮してくれた。シングルスの石川のベスト4進出も団体の決勝進出も快挙である。団体の準決勝シンガポール戦での勝利は感動的であった。決勝での大金星に期待したい。

バドミントンも他チームの無気力試合での失格が追い風になった部分もあると思うが、女子ダブルスで藤井・垣岩ペアが銀メダルを獲得した。バドミントンはメダルのチャンスがあると思っていたが、藤井・垣岩ペアはノーマークだった。決勝では中国ペアと熱戦を繰り広げての銀メダルであり、胸を張って帰って来て欲しい。

マイナー競技でも重量挙げで三宅が銀、アーチェリーでも女子団体で銅、男子個人で古川が銀メダルを獲得してくれた。
またフェンシングでは太田雄貴が非常に印象に残った。個人では初戦から強豪との対決が続き、敗れてしまったのだが、団体で銀メダルを獲得してくれた。特に準決勝のドイツ戦は、激闘であった。最後の数秒の戦いは大興奮必至の展開であった。生放送を見ていたわけではないのだが、結果を知らずに見ていたら全種目を通しても最も興奮した種目になったと思う。素晴らしい戦いだった。
北京で銀メダルを獲得し、フェンシング界を担ってきた太田が、今大会では団体で銀メダルということでフェンシング界は確実に成長して行っている。太田の偉大さを実感するオリンピックだった。
私が好きなボクシングでも清水がメダルを確定させている。注目の村田も残っているので注目していきたい。

始まったばかりの陸上では、室伏が銅メダルを獲得してくれた。充分金メダルのチャンスがあったと思うのだが、この結果も素晴らしいものである。日本の投てき界を変えた男の集大成はまだまだ先であってほしい。

他にもテニス錦織のベスト8など挙げればきりがないほど日本人の活躍が目立っている。今後もレスリングや男女サッカーなど期待できる種目はあるので楽しみにしたい。

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