王者の風格

ヤクルト1-4巨人

「王者の風格」というタイトルは、巨人の事である。今の巨人は明らかに強い。25年ほどヤクルトファンを続けてきており、巨人はいつでも巨大戦力を誇り、強いイメージがあったのだが、私の記憶の中では今の巨人が一番強いのではないか?と感じるほどに強い。試合の中で余裕を見せつけられてしまっている。厳しい3連戦のスタートとなってしまった。

さて先日のブログに今週のゲームは、先発投手の投球回数に注目してみたいと書いていたので、先発のロマンの事から書いていきたいと思う。
今日のロマンは、4回2/3を投げて球数101球、被安打4与四死球6の3失点と言う内容だった。今のリリーフ陣を考えると何とか7回までは投げてもらいたいのだが、コントロールが安定せず、5回途中で球数が100球を超えてしまった。今シーズンのロマンはこのパターンが多過ぎる。
今日は、運良くテレビ観戦が出来たのだが、今日のロマン、ボール自体はストレートの威力もあり、変化球もキレていた。しかしやはり細かいコントロールに苦しんでいた印象がある。1点のリードをもらった中で投げていた3回は、1アウト2,3塁のピンチで坂本を三振に仕留め、2アウトまでこぎつけるが、阿部敬遠の後、村田への初球がど真ん中に入ってしまった。これをきっちり捉えられ逆転タイムリー2ベースを浴びてしまった。
5回も橋本の内野安打と坂本への四球でピンチを招くと、阿部を打ち取ったものの、村田、ロペスに連続四球を与えて1点を失ってしまった。
正直巨人打線のプレッシャーは想像を絶するものがあると思うが、それでも1イニングで押し出し四球を含む3つの四球を与えては、勝負にならない。もしこの回を0点に抑えていたとしても、ロマンの球数は100球を超えており、早めに降板することになっていただろう。今のリリーフ陣では強力巨人打線を抑えることはかなり厳しいと見て良いだろう。ロマンが5回途中でリードを許した状態で降板したことによって巨人に勝てる確率は大幅に下がってしまった。
ボール自体は良さそうだったのでもう少し投げてもらいたかったのだが…それでも4回2/3で降板してしまったところが今シーズンのロマンの大きな課題である。それでもこれだけのボールが投げられるのであれば、ロマンはローテーションで回して良いのではないか?と言うのが私の意見である。(もちろん消去法ではあるが…)

打線に関しては、今日のゲームを取るには内海を打ち崩すしかなかったのだが、その内海の調子が今日は良かった。これだけのボールを投げられては簡単には点は取れないだろう。
それでも2回の畠山のホームラン以外にも、3回、5回、6回、7回にチャンスはあったが、いずれも得点に結びつけることは出来なかった。(7回は投手山口)
3回は山田が送れなかったのが痛かった。結局山田はライトフライを打つのだが、タッチアップを狙った川島がライト橋本の好返球で刺されてしまい、一気にチャンスが萎んでしまった。5回は1アウト1,2塁のチャンスは作ったものの、巨人バッテリーが川島を意図的に歩かせて作ったチャンスであり、巨人の余裕が感じられるシーンだった。ロマンがバスターから鋭いファールを打った場面は惜しかったが、ヤクルト打線がまだまだ巨人にはなめられていることを感じた場面だった。
6回、7回はミレッジ、バレンティンが抑え込まれてしまった。今日は2人とも4タコと言うことで全く良い所がなかった。特にバレンティンは初回から腰を抑える場面が目立ち、腰痛の状態が気になる所だ。

それにしても巨人との差を感じるゲームだった。若手の育成、選手起用、原監督の采配と相まってセリーグでは明らかに頭2つ3つ抜けた存在になっている。今日も好守に活躍した橋本や売出し中の中井など非常に活きの良い選手がどんどん出てくる印象がある。明日の巨人の先発はそんな若手の一人笠原である。何とか早めに引きずり降ろしたいところだ。そして八木がどれくらい長いイニングを投げられるかに全てが掛かっている。巨人と違って勝ちパターンが少なく厳しいことに変わりはないが、序盤から主導権を握って先行逃げ切りという形のゲームに持ち込みたい。

P.S やはりテレビ観戦できると、一球速報を追っているよりも色んな物が見えてきて良いですね。私は、テレビ環境からそんなに多くの試合を観戦することは出来ないのですが、今シーズンは見れたら見れたでストレスが溜まりそうですね。スカッとしたゲームが見たいものです。

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コメント

  1. でぶちゃん より:

    王者の風格・・・そんな事ないですよ。廻りが弱すぎるんですよ。長年のセリーグに溜まった垢なのかFAとドラフト自由枠の影響もあり、また古葉さんや広岡さんノムさん、そして最近の落合さんみたいなOBが他球団に居ない(少ない)のも悲しいですね、和田、守道、野村、小川、の現役時代は読売に負けている事がほとんどだし、勝ち方なんて思いつく訳ないじゃん・・・キヨシぐらいかぁ・・・ただ読売以外でやるってこんなに不利なんだ・・て今、感じていると思う。・・・う~ん今シーズンってホントつまんないペナントレースだこと

  2. FIYS より:

    > でぶちゃんさんへ

    「王者の風格」というタイトルはちょっとしっくりこないですかね。それでも「王者の余裕」というタイトルは付けても良かったかと思っています。
    今思うと野村監督の巨人に対する戦い方は凄かったのだと改めて思いますね。もう少しけんか腰で試合をしてみても面白いかもしれませんね。
    中畑監督は予想以上にDeNAにハマってますね。

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