バレ54号も悲しきゲーム

ヤクルト3-9広島

バレンティンが54号を放った以外は、今年のヤクルトを象徴するようなひどいゲームだった。もう勝ち負けを気にする状態ではなくなっているのは確かなのだが、今日のようなゲームに関してはファンはきっちり苦言を呈すべきだろう。最下位のチームらしい負け方だった。

最初にも書いたようにスコアは、ヤクルト3-9広島である。大敗である。それでもヒットの数はヤクルト13、広島9である。そしてヤクルトはバレンティンの先制2ランホームランも出ている。それでも3-9である。今年のヤクルトはこんなゲームが多すぎる。

先発投手は、松岡ー前田健ということで苦戦が予想されたのだが、初回松岡が無難に立ち上がるとその裏バレンティンが前田健の高めの吊り球を豪快に振り抜くと打球はスタンドに飛び込む第54号2ランホームランとなり、幸先よく先制する。しかしこの先制点を活かせないのが今シーズンのヤクルトである。
松岡の調子は決して悪くはなかったと思うのだが、2回にヒットと死球、送りバントでピンチを招くと石原に同点2点タイムリーを浴びてしまい、あっさり追いつかれてしまう。
すると3回には2アウトから信じられないようなミスが飛び出す。松岡は松山を三振に斬って取り、3アウトチェンジかと思いきや、キャッチャー中村がファーストへ悪送球をしてしまい、2アウト2塁とピンチを招いてしまう。すると梵、木村の連打で1点を勝ち越されてしまうと、石原には3ランホームランを浴びてしまい、本当だったら三者凡退で終わったイニングで4点を失ってしまう。今シーズンのワーストイニングと言っても良いようなプロとして恥ずかしいイニングとなってしまった。もちろん一番の責任はイージーミスをしてしまった中村にあると思うのだが、それにしても松岡も若手投手ではないのだから粘らなければいけなかった。ここまでのプロ野球人生の多くをリリーフ投手として過ごしてきた経験をこういった場面で活かしてほしいのだが…ここら辺で踏ん張れれば松岡の先発への道ももう少し拓けてくると思うのだが…
リリーフ陣は、5、6回を阿部が抑えた以外は、江村、七條、藤田がそれぞれ失点してしまい、ほとんど良い部分が見えないゲームとなってしまった。

打線は打線で今日もつながらなかった。1番山田が2安打、2番上田が2安打、3番川端が3安打、4番バレンティンが2ランホームラン、5番ユウイチが2安打、代打宮本がタイムリーヒット。これだけ打っても得点は3点のみである。今シーズンは本当にこんな記事ばかり書いているような気がする。バレンティンが54本ものホームランを打っているのに得点力が低いというのはどういうことなのだろう。あきれてしまう。
相手の先発が前田健ということを考えれば良く頑張った方だとは思うのだが、もう少し相手投手に嫌がられるような打線になってもらいたい。ただ単にピッチャーとの勝負をしているだけでは中々得点を奪うことは出来ない。得点に繋げるための攻撃パターンを増やさなければならない。(これもずうっと言い続けていることですが…)13安打で3点ではあまりにも酷すぎる。

投打ともにもっと強い気持ちで試合に臨んで欲しいのだが…宮本が抜ける来シーズン以降ヤクルトは立ち直ることが出来るのだろうか?今日のゲームを見て非常に心配になってきた。

「今日のバレンティン」
4打数1安打1ホームラン2打点
とにかく1打席目のホームランに驚いた。カウント1-2と追い込まれてから、前田健が1球高めに外したボールを豪快に打ち返してみせた。今シーズンは驚くようなホームランばかり見ているのだが、今日のホームランのインパクトはその中でも上位なのではないだろうか?前田健からしてみたらあの球を打たれてしまってはどうすることもできないだろう。打たれた後で「ウソー。」といった言葉をつぶやいたように見えた。150キロを超える顔の高さのストレートをあそこまで運ぶとは…しかも日本を代表する好投手前田健から打ったという所も加味すると非常に価値のあるホームランだったと思う。それをチームが勝ちに結び付けられない所が何とももどかしいのだが…
シーズン記録の55本までは後1本である。今週中に神宮で決めてしまいたい。この調子で行けば怪我などの大きなアクシデントがない限り達成できるのではないだろうか?

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