天敵メッセンジャー

ヤクルト0-2阪神

昨日、一昨日とヤクルトサイドからすると無駄に長いゲームを戦ってしまったのだが、今日はその反動なのか天敵メッセンジャーの前に手も足も出ず、あっさりと敗れてしまった。メッセンジャーの前に完全に力負けの内容である。

先発の村中は、今シーズンの中では良い方の投球だったのではないだろうか?3回に2アウトランナーなしから西岡にヒットで出塁を許し、俊介のタイムリー3ベースとマートンのタイムリーで2点を失ってしまったのがもったいなかったが、その後はランナーを出しても落ち着いて凌ぐ、開幕直後のような粘りの投球を見せ、結局7回で124球を投げ被安打7与四死球1の2失点という数字が残った。
今日は試合を見れていないのだが、おそらく丁寧に丁寧に投げたのではないだろうか?本来村中に期待しているのは力で抑え込むような圧倒的な投球なのだが、今シーズンの村中にそんな投球は期待できない。そうなると今日のような粘りのピッチングが求められてくる。ワイルドピッチで走者を進めてしまう場面はあったようだが、与四死球1という数字は、今後に繋がりそうである。
それでも村中の場合、まだまだ安定感がなく、試合によって全く別の投手になってしまうため、大事なのは次回以降の登板である。多くても後2試合の登板ではないかと思うのだが、最後くらいきっちりとした内容の投球を見せてもらいたいものである。

野手陣は特に誉めることのない内容のゲームだったのではないだろうか?それにしてもこれでメッセンジャー相手には0勝5敗である。メッセンジャーとの相性の悪さは今シーズンに始まったことではなく、ここ3年間コンスタントに抑え込まれてしまっている。このメッセンジャーしかり中日のカブレラしかり、長身の力で押してくるタイプの投手に力負けしてしまう場面によく遭遇する。対策を考えていない訳ではないと思うのだが、それにしても打てなさ過ぎである。
他のチームも手も足も出ない投手なら仕方ないのだが、メッセンジャーやカブレラは他のチームが手も足も出ないという訳ではない。チームとして打ち崩せるように対策を練らなければならない。全体的に非力なバッターが多いということもあるのかもしれないが、それだけではなく高い所から投げ込まれる角度のあるボールを上手く捉えることが出来ていない印象がある。日本人選手があまり慣れていない長身のパワーピッチャーはこれからも増え続ける可能性がある。来シーズン以降もやられっ放しでいるわけにはいかない。

今日唯一凄みを感じさせてくれたのが、今シーズン限りで引退する宮本だ。チームがメッセンジャーの前にほぼ完璧に抑え込まれている中、9回に代打で登場すると追い込まれながらも変化球をライト前へ運んでみせた。これで4打席連続代打でヒットを放っている。物凄い集中力である。宮本は引退を発表した時の会見で話していたように守備からリズムを作るタイプの選手なのだが、代打での起用が増えてきた今シーズンもここに来て代打業にアジャストしてきている。これは凄いことである。
流石2000本安打到達者だけあって打撃技術も一流である。ここに来ての代打での活躍ぶりを見ていると本当に今シーズン限りでの引退が惜しくなってくる。ヤクルトのレジェンドとも言えるような選手の試合への臨み方や一球に掛ける集中力など他の選手は最後の最後まで学ばなくてはならない。
それにしても打率も.275まで上げてきている。改めて凄い選手だと感じるここ数日の活躍ぶりである。

「今日のバレンティン」
3打数0安打
完全に今シーズンで最も悪い状態に陥ってしまっていると思って間違いなさそうですね。ヤクルトの中ではメッセンジャーのようなタイプも苦にしないタイプの選手ではないか?と思いきや今シーズンはバレンティンもこのメッセンジャーを苦手としていますね。明日からの神宮での6試合で調子を少しでも取り戻せると良いのですが…

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コメント

  1. 久保田 より:

    メッセンジャーは、来年こそ打ち崩さねばなりませんね。こりゃ、完全に天敵です!

    さて、小川監督、ほぼ続投のようですね! 安堵しました。私は、ある意味、野村さんとは違うタイプの有能な監督だと思っていました。館山・由規がいない、ミレッジが離脱。守備の要のショートが日替わり…。これで、勝てるワケがありません。昨年も一昨年も、CSまで行けたのは小川監督があってこそのものでしょう。高田のままだったら、悲惨でしたよ…。横浜も、高田・中畑が悪いんじゃないですか? あの打線なら3位に入れますよ。かなりの打線ですから。横浜も、高田・中畑をクビにして、平松とか田代とかが監督やったら面白いと思いますけれども…。横浜ファンの皆さんはどう思われているのか知りたいものです(※ちなみ、友人の横浜ファンは、高田・中畑をボロクソに言っています…)。

    さてさて、小川監督の続投が決まった以上、ショートを何とかしたいです(横浜から梶谷をもらえませんかねぇ?)。セカンドは、正直、田中の復活を期待します。山田も悪くはないですが、ホームラン「0」というのは、あまりにも非力すぎるでしょう。ショートに大砲・中砲が入れば、サードは川端でもいいでしょう。

    外野はすごい人材ばかり。飯原が来年は1番センターかもしれませんね。ミレ・バレがいる以上、日本人の残り枠は1つだけ。上田・雄平(の復活)・川崎といい選手はいますけれども、今の状態で、そこそこホームランも打てるなら、1番センター・飯原がいいと思います。ユウイチは、今が本当の実力なら5番ファースト確定でしょう。

    それで、私の勝手な理想のオーダーです。

    1・飯原
    2・田中
    3・ミレッジ
    4・バレンティン
    5・ユウイチ
    6・梶谷
    7・川端
    8・相川か中村

    飯原とミレッジは入れ替わる可能性が大です。こうやって、梶谷さえ獲れれば、すごい打線になるんですよね…。まぁ、無理ですね。横浜が出すワケがありません。

    投手は、館山・小川・八木を表、村中・木谷・徳山(もしくは山本斉)が裏の6枚。石川は、今の久古の役目にしましょう。徳山は、クドイようですが、前回は中8日の上、捕手が西田じゃ、実力を出し切れていないと私は思っています。あと由規の復活は、あまり期待していません。増渕・赤川は、もうダメでしょう…。大昔の酒井みたいなものです。

    ラルーはいりませんね。無駄金でした。ラルーの代わりに、ショートを外人にするのは一案だと思います!

  2. FIYS より:

    > 久保田さんへ

    もし小川監督が続投と言うことになれば私も賛成派です。来シーズンは進退をかけて臨んでもらいたいと思います。怪我人が続出する中で今シーズン限りで退いてもらっては今まで築き上げて来たものが一気に崩れてしまいそうだったので、もう一年踏ん張ってもらいたいというのが私の気持ちです。

    DeNAの中畑監督、高田GMに関しては私はそれなりに評価しています。中畑監督がDeNAの監督に就任した時はどう考えても上手く行かないのでは?と思っていたのですが、チームの雰囲気を変えようと奮闘した効果が徐々に表れて来ているように感じます。小川監督ではないですが、ここで中畑監督を切るようならDeNAというチームの方針を疑ってしまいます。
    高田GMも監督としての采配は「?」が多かったですが、GMとしてのチーム作りは中々面白いと感じています。但し、中畑監督にしろ高田GMにしろ元巨人の選手なので巨人相手に全く歯が立たない状況はカッコ悪いと思います。(高田監督時代のヤクルトも同様でしたよね。)これではファンに叩かれても仕方ないと思います。

    この時点で来シーズンのことを考えなえれば楽しみがないという状況が寂しいですよね。梶谷は素晴らしい選手に育ちましたね。ヤクルトが獲得できる選手ではありませんよ(笑)。
    まあファンとして色々妄想するのは楽しいですよね。

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