石川大炎上

ヤクルト3-14阪神

こんなゲームになるとは全く予想していなかったのでチームにとってもファンにとっても苦しいゲームとなってしまった。今シーズン絶好調と言っても良かった石川が1回1/3被安打9与四球3の8失点でKOされてしまった。ここまで悪い石川は久しぶりである。良いコースに投げたと思っても打たれてしまったり、生命線の内外のボールの出し入れもできていない状態だったのでピッチングにならなかった。プロの壁にぶち当たった06,07年辺りによく見られた滅多打ちを喰らう展開となってしまった。
正直今日の球審は少し厳しめのジャッジをすると感じていたが(メッセンジャーに対しても)それにしてもひどい内容のピッチングだった。今のチームで嫌な雰囲気を止められる投手の一番手と考えていた石川でこういう負け方をしてしまっては先が思いやられる。

ということで今日はあまり書くことがない。石川に関しては、次回の登板に期待したい。ここ数年のなかでもワーストのピッチングだった。また2回のチャンスでの送りバント失敗も痛かった。石川らしからぬ1日となってしまった。
中継ぎ陣に関しては、今日の試合展開ではまあ仕方ないかな。といった印象である。大場に関しては、制球が安定せず、1回1/3で被安打は1本ながら与四球5の4失点。球に力はありそうなのでもう少し2軍で経験を積めば面白い存在になるかもしれない。そのためには、変化球でも確実にコントロールできるようにならなければならない。もう少し時間をかけて育てたい素材である。
押本は、1軍に復帰してからハードな起用となっているが、こちらももう一歩といった印象だ。今日は2回1/3で51球を投げたため明日、明後日は休ませて来週からの登板に期待したいと思う。数多くいる若手中継ぎ陣に比べれば格が違うと思う。少し球威不足でこじんまりしてしまった感もあるが、球威が戻れば期待できそうである。まだ老け込む歳ではない。
久古は3回を投げ切った。おそらくプロ入り最長イニングを投げたのではないだろうか?(間違っていたらごめんなさい)久古に関しては、テレビで見ている中ではそれなりに良いボールが行っているように感じるのだが、打たれてしまう。ルーキーイヤーに好投を続けていたころと何が違うのだろう?血行障害の影響もあってリリース時の爆発力に欠けるのだろうか?左打者に打たれているようでは厳しい。それでも個人的にはもう少しチャンスを与えてみても良いのでは?と思っている。

野手陣は、初回の比屋根が盗塁し、ミレッジが返した場面は爽快だったのだが、その後は試合展開もあり、集中力が切れてしまったのかもしれない。
こちらもあまり言うことはないのだが、やはり1,2番の並びは気になる。1番田中浩にこだわるのなら2番は上田もしくはサードでの三輪器用ではないだろうか?バントが上手いバッターが意外と少ないので難しい。1番田中浩の意図はどんなところにあるのだろう。一つは、今日のように2番で比屋根などの俊足選手を起用し、ミレッジの打席で仕掛けられるという利点はありそうだが…それくらいではないだろうか?あまり盗塁を仕掛けないのなら2番田中浩できっちり送る野球でも良い気がする。
バレンティンは相手のマークが厳しくなってきた。毎年、打ち始めると相手チームに警戒され四球攻めにされてしまう。その中で調子を崩すことが多いのだが、今年はどうだろうか?見守りたい。そして守備でのミスは何とかしてもらいたい。悪送球、落球が例年以上に目立っている。
久々にスタメンに復帰した中村にとっても苦しい試合となってしまった。もう少しワンバウンドのボールをきっちり止めてほしかったが、打席での粘りなどを見ているとやはりキャッチャーは中村を軸に回してほしいというのが私の希望である。

采配に関しては、一点だけ。3回の3-8で2アウト1,2塁バッター大場の場面は、代打岩村で良かった気がする。投手起用の難しさはあるのだが、そのままサードに岩村を入れ、宮本をベンチに下げても良かったと思う。大場が安定感のある投手ではないことは分かりきっているのでロングリリーフを期待するのは無理があったのではないだろうか?まあ先日の赤川が4回で降板してしまったのが響いてしまった格好ですね。

この阪神との3連戦は今日が最も勝つ確率が高いと感じていたので、正直厳しいです。それでもアウェーになればなるほど燃えそうなルーキー小川の快投に期待して見たいと思います。ルーキーにここまで背負わせるのは酷ではありますが、連敗ストッパーになってもらいましょう。

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コメント

  1. パイン より:

    小川監督の中では、田中の理想の姿はかつての石毛や辻なのかも知れない、と思っています。
    しかし、これは理想が高過ぎます(笑)。

    今は、2番で調子を取り戻すのもいいかも知れませんね。
    昨年も今頃はさっぱりだった記憶があります。

    石川は、甲子園のデーゲームそのものがどうなんでしょう?
    投げにくさもあるような気がしますし、中村のリードも対策済みという印象です。

  2. トマト より:

    恐らく、田中、比屋根で1死2塁の形を作りたいのだと思います。

    田中が出塁したら比屋根はバントで田中が出塁出来なかったら比屋根になんとか出塁してもらって盗塁という(まさに今日のような)風に考えてるのではと思います。
    打順が逆だと1番比屋根が凡退してしまった時に田中が出塁しても盗塁が出来ないのでこういう形になったのではないでしょうか。
    以前、小川監督も話していましたが、2番田中はバント以外の作戦が仕掛けづらいので、出塁率も高い田中を1番でという考えなのではないでしょうかね。

    個人的には右ばかりになってしまいますし、上田や三輪でもいいかなと思いますが、やはり打力という点で比屋根の方が上かなと思います。前半も田中、上田の1、2番を試してましたが、2人ともほとんど結果を残せませんでしたから、首脳陣の上田への信頼はあまり高くないように思います。

  3. でぶちゃん より:

    自分の一番打者像は三振しない、2ベースが多く、時にはホームラン打てる選手かな(勿論、俊足で出塁率も高い)。浩康は物足りないですね。昨日の阪神バッテリーも見下した感があるように視えました。甲子園の試合で阪神の投手が長身のパワーピッチャーだとこういうスコアの試合になる。審判の目線の関係なのか?石川に限らず、アウトコース低めのギリギリは殆んどボールになる。(外国人や藤浪、昔だとキーオ、ウイリアムス、ボーグルソンとかすっぽ抜けの高いカーブも外スラも殆んどストライクです)バレンティンが途中からヤケ打ちになったのも解るような気がします。

  4. FIYS より:

    > パインさんへ

    黄金時代の西武ですね。石毛程のパンチ力はないですし、辻は結構盗塁もできる選手でしたよね?何より2番に小技の出来るスイッチヒッター平野がいましたしね。
    ヤクルトには2番タイプがあまりいないのがつらい所なんですよね。田中浩の1番を全否定している訳ではないのですが…

    石川はどんな状況でもゲームを作ってもらわなければ困りますね。それにしても阪神打線はボール球を全く振ってきませんでしたね。

  5. FIYS より:

    > トマトさんへ

    おそらくトマトさんの言うように1死2塁の形を作りたいのだと思います。但し、比屋根のバントの技術が少し心配なんですよね。その部分で比屋根は2番タイプではないのでは?と感じてしまいます。小川監督はあまり仕掛けるタイプではないと思うので、それなら2番田中浩で良いのでは?と思ってしまいます。
    もちろん1番田中浩を全否定という訳ではないですが…

    上田には打撃面でも大きな期待をかけていたので現在の成績が非常に気がかりです。3番を打てるようなタイプに育ってほしいと思っていたのですが…

  6. FIYS より:

    > でぶちゃんさんへ

    パインさんが西武の石毛の名前を挙げていましたが、そんな選手が理想ですかね?今のヤクルトなら…消去法でミレッジでしょうか。

    甲子園のストライクゾーンの話、面白い考察ですね。審判の目線ですか。審判も人間なんで目の錯覚的なことでそういうことも起こるかもしれませんね。考えたこともありませんでした。

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