真田裕貴獲得へ

ヤクルトが元巨人で今季は台湾プロ野球・兄弟でプレーした真田裕貴投手(29)と入団に向けてほぼ合意に達したことが、分かった。
近日中に正式発表される運びだ。

 真田は01年ドラフト1位で巨人に入団。その後横浜(現DeNA)移籍後、12年に巨人復帰。同年9月に右足関節を手術し、オフに戦力外通告を受けたが、台湾・兄弟のテストを受験し合格した。今季は中継ぎで67試合に登板し、3勝2敗6セーブ。台湾プロ記録を更新する32ホールドで最優秀中継ぎ投手に輝いた。

今季のヤクルトは終盤の逆転負けが多く、中継ぎ陣の整備が急務だった。(日刊スポーツ引用)

正式発表があってからブログの記事にしようと思っていたのだが、書ける時に書いておきたいので今日書くことにした。

最近のヤクルトの戦力補強と言うと過去のドラフト上位指名選手で戦力外になった選手を狙うことが多いような気がする。(私感ですが…)しかしこれが中々上手く行っていないという印象がある。しっかり戦力になっているなと感じるのは森岡くらいのものではないだろうか?投手に至っては短い期間で戦力外になってしまう選手の方が多いのではないだろうか。

そんな中での真田獲得である。真田は姫路工時代に甲子園にも出ており、巨人にドラフト1位で入団した実績のある投手である。私の印象だと高校時代に関しては、投手よりも打者としての方がより魅力を感じるタイプの選手だと思っていた。(長打力だけではなくボールを上手く捉えることが出来るバッターに映ったため。)しかし私の印象とは裏腹にプロの世界では投手一本で投げ続けてきた。
ルーキーイヤーに先発として6勝を上げた事は、当時の巨人のチーム事情を考えると驚きだったのだが、その後伸び悩んでしまった印象が強い。
がっちりとした体型から威力のあるストレートを投げ込むのだが、空振りを奪えるようなウイニングショットがないため苦労していた印象がある。(1年目に関しては、当時あまりいなかったシュートを右バッターのインコースにきっちり投げ込める投手だったことが好結果につながったのではないだろうか?)

今シーズンは台湾の兄弟エレファンツで中継ぎとして起用されたということでヤクルトの真田獲得意図も中継ぎ強化と言うことになるだろう。台湾リーグは去年元ヤクルトの鎌田が活躍したようにレベルとしてはNPBに比べて1ランクから2ランクくらいは落ちると考えられる。そこで真田は今シーズンホールド王を獲得したとのことだが、防御率は2.24ということで圧倒的な成績という訳ではない。数字だけで予想するのは良くないと思うのだが、基本的には負けている試合のリリーフで登板を重ねてくれたら「御の字」という所ではないだろうか?

但し今のヤクルトには中継ぎ投手が絶対的に不足している。そしてトライアウト組の獲得に関する話題も上がってこないので、この獲得は「あり」と言って良いと思う。しかしあまり期待できないというのも事実ではないだろうか?今オフのヤクルトは松井光、藤田が戦力外となっており、そこら辺の投手の穴埋めをしてくれたら十分である。
私のイメージとしては、元ヤクルトの萩原淳のようなそこそこの成績でも登板を重ねられるタフな中継ぎ右腕になってくれれば…という所である。先程も書いたように三振が奪えるようなウイニングショットがないため、中継ぎに向いているかどうかも実はよく分からない所もあるのだが、年齢は29歳とまだ若い。もしかすると「使い捨て」のような厳しい起用法も考えられるかもしれないが、それも大事な仕事である。来シーズンもしヤクルトに真田が入団するのなら登板数とイニング数に注目していきたいと思う。タフな起用法が考えられるが真田に期待されているのはおそらくそのタフネスである。頑張ってもらいたい。

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コメント

  1. 久保田 より:

    真田の獲得は、あまりピンときませんけれども、現実的にはバーネット・山本哲・石山を休ませられる敗戦処理投手も必要でしょう。そういう意味での獲得でしょうね。それで万が一にでも、バケてくれたら儲けものですし。4点以内の防御率を残せたら十分でしょう。ただ、セ・リーグの野球は知っている投手ですから、下手な新人よりは使えそうな気もします。燕の一員になってくれた以上は頑張ってほしいです。特に巨人と横浜戦での活躍に期待します。

  2. FIYS より:

    > 久保田さんへ

    私も真田獲得にはあまりピンと来ていません。それでもリリーフ投手の頭数が必要なのが現代野球の特徴であるため、負けゲームでもしっかり投げてくれる中継ぎは必要ですよね。私も防御率4点以内ならOKかなと考えています。ヤクルトの一員になったからには応援したいと思います。

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