かなり苦しくなってきたのでは?

2023試合結果


ヤクルト3-5DeNA

試合展開的には、内山の2ランで追い付き、後半のリリーフ勝負に持ち込めていたため、決して悪い展開ではなかったのだが、この展開に持ち込んでも力負けしてしまった事実は重い。リリーフ陣で負担が大きくなっているのは、勝ちパターン以外の投手という印象があり、2-2というスコアで終盤勝負に持ち込んだ今日のゲームは、勝たなければならないゲームだった。この敗戦で、ヤクルトは4連敗となり、借金は5となるとともに、首位阪神とのゲーム差は、7.5ゲーム差まで広がってしまった。まだ100試合以上残っているとは言え、阪神のチームバランスの良さ、投手陣のレベルの高さを考えると、3連覇に黄色信号が灯り始めていると考えて良いのではないだろうか?チーム状態的に救世主のような存在が現れるとは思えないため、主力の状態が上がってくるのを待つしかない。それまでに1つでも勝ちを拾っていきたいものである。

DeNAの上位打線に怖さを感じる中で、今日はヤクルト先発ピーターズの立ち上がりが1つのポイントになるのでは?と考えていた。ヤクルト打線が初回のチャンスを活かせなかった中で、非常に嫌な雰囲気が漂っていたのだが、そんな中でもピーターズは強力なDeNA打線をわずか7球で三者凡退に仕留るという抜群の立ち上がりを見せてくれた。コンディション不良での離脱もあったものの、ピーターズの立ち上がりの安定感は見事なものである。2回も無失点に抑え、序盤のゲームメイクに成功したのだが、3回に相手ピッチャーのガゼルマンを歩かせてしまったことからピンチを招き、関根のタイムリーで先制を許すと、宮崎にもタイムリーを許し、この回2点を失ってしまった。今日も良い投球を見せていただけに、ガゼルマンへの四球からの2失点は、もったいないものとなってしまった。ガゼルマンへも慎重な投球をしたピーターズも1点を防ごうと勝負を掛けた塩見も勝利のためにプレーする気持ちは痛い程伝わってくるのだが、その1プレーが失点に繋がってしまうのが、今のヤクルトのチーム状況を表しているのかもしれない。
結局ピーターズは、5回で86球を投げ、被安打4、与四死球1の2失点(自責点1)で降板となってしまった。コンディション不良での離脱の影響もあるのか、ピーターズはもう1イニング投げても良いかな?と感じる場面でマウンドを下りることが続いている。与四死球も少なく、球数も少なく抑えられるタイプの投手だけに、出来ればもう1イニング投げてもらえるとありがたいのだが、ここから球数を増やしていくことは出来るだろうか?
リリーフ陣は、2-2というスコアの6回を木澤、7回を石山に任せる選択をしたのだが、7回を任された石山が粘り切れなかった。京田への四球、その後の伊藤光のエンドランとDeNAに上手く攻められてしまうと、佐野への死球もあり、1アウト満塁とピンチを広げると関根に勝ち越しの2点タイムリー2ベースを浴びてしまった。石山は体調不良後、まだ球威が戻っていないだろうか?いいコースに投げ込まれているように見えるストライクからボールに変化するボールを各打者が余裕を持って見逃す場面が多いように感じる。佐野への死球は完全にボールを引っかけてしまっており、本調子に戻るまでにはもう少し時間がかかりそうである。

打線は、結果的には、4番村上のブレーキが敗戦に繋がってしまった。特に初回の1アウト1,3塁の場面については、どんな形でも1点を奪いたい場面であり、DeNA先発のガゼルマンの調子も上がり切っていなかっただけに、何とかしてもらいたかったのだが、追い込まれたから低めのナックルカーブを振らされてしまった。今日は3回の第2打席も2アウト1,3塁というチャンスの場面だったのだが、ここもボールとなる低めのチェンジアップを振らされてしまい、2打席続けてチャンスで三振を喫してしまった。先週の中日戦での猛打賞での2ホーマーもあり、徐々に状態が上がってきていると見ていたのだが、今週は今日も含めてブレーキ気味であり、まだまだ一進一退を続けている状況のようである。昨シーズンは高い期待値を上回るバッティングで、チームの勝利に大きく貢献したのだが、今シーズンはそれ以上に高くなった期待値の中でもがき苦しんでいる。村上の一打が勝利に直結するゲームが増えてくれば、まだまだ上位を追いかけられる可能性はあるのだが…どこまで状態を戻すことが出来るだろうか?
そんなゲームの中で今日も存在感を見せ付けてくれたのは、内山だった。2-0とリードされた4回に3試合連続ホームランとなる2ランホームランを放って、一度は試合を振り出しに戻してみせた。開幕直後から数字を残すことが出来ず、徐々に出場機会も減り始めていた中で、もう一度結果を残し始めているということは、実力がある証拠ということも言えるのではないだろうか?まだ高卒3年目であり、大きな責任を負う立場ではないのかもしれないが、捕手という立場で、中々結果を残せなかった中で精神的にも苦しい部分があったと思うのだが、そんな状況を乗り越え始めているところに、内山の実力の高さを感じることが出来る。「打てる捕手」がいれば、DH制のないセリーグでは、それが大きなアドバンテージになることは、間違いない。どこまで状態を維持できるか注目していきたい。

P.S 今日はヤクルト投手陣が、DeNAの牧、佐野、宮崎という主軸に死球を与えてしまい、審判団から警告試合が宣言されました。強打者相手にインコースを攻めることは必要なことなのだが、1試合でこれだけぶつけてしまったことは大いに反省しなければならない。ヤクルト側が一方的に死球を与えてしまった中での警告試合ということで、ヤクルトファンからしても残念に感じるゲームとなってしまった。
但し警告試合の在り方というものは、今後もう少し議論を深めていっても良いのかな?と感じています。今日のゲームであれば、おそらくDeNAの投手がヤクルトの打者に死球を与えた場合、一発退場になる可能性があったと思うのだが、ヤクルト側が3つ死球を与えた中で警告試合が宣言され、その後にDeNA側の投手が1回死球を与えると退場になる可能性があるというのは、少し分かりづらい部分もあるかな?と感じます(もちろん今日のようなゲームでは、明らかに報復死球と捉えられる場面以外は、DeNA側の投手は一発退場にはならないと思われますが…)。




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コメント

  1. 超匿名 より:

     連敗が伸びた上に三死球が全て中心打者に与えてしまったことで、後味の悪すぎる敗戦となってしまいました。
     三試合連続ホームランの内山は四番かと思う活躍でした。将来は古田みたいに三番を任せられたりして。昨日は巨人の大城も打ったみたいですね。

    • fiys より:

      超匿名さんへ

      そうですね。良くない負け方になってしまいましたよね。

      そんな中でも内山の3試合連続ホームランには痺れましたね。21日の試合では5番レフトで起用されましたね。守備もある程度こなせているため、首脳陣も使いやすいでしょうね。

  2. sken より:

    3連覇はちょっとないのではないでしょうか?

    今から勝ちまくるビジョンが見えません

    村上が3冠王モードにならない限り無理だと思います

    最下位争いをしなければましだと思います

    • fiys より:

      skenさんへ

      確かに村上が昨年のような状況にならない限り苦しい状況ですね。

      それでも応援していきたいと思います。

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