ヤクルト3-5中日
今のヤクルトは強くない。それだけにロースコアの展開に持ち込んで、どれだけ勝利を拾えるか?というゲームが続いている。正直「この展開に持ち込んだのだから確実に勝たなければならない。」と感じるゲームはほとんどなかったと記憶している(強いて言えば開幕戦かな。)。得点力不足に悩む中で初回の攻撃が淡白に終わってしまうという部分も課題となっていたのだが、今日は相手のミスもあって初回に3点を先制することに成功した。狭い豊橋市民球場でのゲームとは言え、決して強力打線ではない、中日相手であり、小川の安定感があれば、確実に勝ち切ってもらいたい試合展開だった。しかし野手陣のミスも重なる中で、小川がリズムに乗れず、バッテリーエラーも絡む中で5点を失ってしまい、5回を投げ切れずに小川が降板し、そのまま中日に逃げ切られてしまった。何度も言うが今日は今シーズン数少ない勝たなければならない試合展開のゲームだった。その試合を自チームのミス連発で落としてしまったことは頂けない。こういう内容のゲームは減らさなければならない。
先発の小川は、成章高校時代以来の豊橋市民球場でのゲームだったようである。21世紀枠でセンバツにも出場経験のある小川は、当時はまだノーラン・ライアンを彷彿とさせるようなダイナミックな投球フォームではなかったのだが、低めを丁寧に突く公立校のエースらしい投球で愛知県内では知られる存在になっていた。そんな小川がプロの舞台で豊橋市民球場に帰ってきた。
小川自身思い入れのある球場で結果を残したかったと思うのだが、結果的には4回2/3で88球を投げ、被安打8、与四死球2の5失点(自責点1)で降板となってしまった。特別悪い出来ではなかったと思うのだが、被安打8という数字が示すようにある程度中日打線に対応されてしまった。それでも初回に3点をプレゼントされていただけに今の小川であればある程度試合を作れたはずである。自責点1という数字が示すようにエラーがなければもう少しイニングを投げられたはずである。初回の茂木のエラー、5回のサンタナの落球、小川、中村のバッテリーエラーがことごとく失点に繋がってしまった。今のヤクルトは攻撃面に課題があるのだが、守備面に関しても大きな課題がある。茂木のサードの守備についてはここ数年サードでの出場機会はほとんどなかったにもかかわらず、ここまで無難な守備を見せてくれていた。想像以上に捕球も送球も安定している印象なのだが、今日はミスが失点に繋がってしまった。サンタナに関しては、メジャー時代から守備面では課題があり、今シーズンも守備での貢献度は低いと言わざるを得ない。今日の落球のような大きなミスは減らしてもらいたいのだが、ここから守備力を改善させることは難しいのかもしれない。ある程度のミスには目を瞑って起用していくしかない選手である。それにしても初回、4回、5回と3イニングに渡って失点しながら自責点は1というのは珍しいのではないだろうか?守備面でのミスが失点に直結する中で勝てるゲームを落としてしまった。ファンとしても擁護し辛いゲームになってしまったことは間違いない。
打線は、中日先発三浦相手に初回にその三浦のエラーで先制点を奪い、その後のチャンスでオスナにも2点タイムリーが飛び出し、初回にいきなり3点を先制してみせた。得点力が低い中でも何とか初回の攻撃は大事にしてもらいたいという気持ちを持っていたため、今日の3点は非常に大きな3点になると思ったのだが…。
この3点以降打線が沈黙してしまい、2回以降は防戦一方の試合展開になってしまった。9回にこの試合7番ショートでスタメン出場を果たしていた北村拓がプロ入り以降ホームランを浴びたことがなかった松山相手にホームランを放ったのだが、結局反撃もここまでとなってしまった。松山はプロ入り後111試合目にして初被弾ということでこれはこれで素晴らしい数字である。その記録を止めた北村拓は元々パンチ力のある選手だけに、今後もパワフルな打撃に期待したい。
今のチーム状態からすると初回に3点を先制するという願ってもみない形を作れていただけに、そこからミスで自滅してしまったことが残念でならない。取れるアウトはしっかり取り、勝てるゲームはしっかり勝たなければならない。今日のゲームは取れるアウトを取れなかったがために勝てるゲームを落としてしまった。残念なゲームである。
P.S 豊橋市民球場は「THE地方球場」という趣を感じるスタジアムですね。90年代、00年代に比べて地方球場でのゲームは減少している印象なのだが、普段とは違う環境下のゲームを見ることも個人的には嫌いではないです。豊橋市民球場のような味のある球場でのゲームもたまには良いですよね。
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