【阪神】2年ぶり7度目リーグV!2位巨人に17ゲーム差 貯金33 史上最速の圧倒的強さでV – プロ野球 : 日刊スポーツ
1日遅れになってしまったが、上記の日刊スポーツの記事の通り、阪神タイガースが圧倒的な強さで今年のセリーグを制覇してみせた。
阪神は、ここ数年強力な投手陣を安定的に作っており、常にセリーグの優勝候補として開幕前に名前が挙がってくるチームとなっていた。しかしシーズン中にちょっとした歯車の狂いが生じることが多く、2023年に岡田監督の下でリーグ制覇、日本一を達成した以外は、リーグ制覇に手が届いていなかった。今シーズンに関しても、開幕前から「バランスの良いチームに仕上がっているな。」という思いは持っていたのだが、その反面、新人監督となる藤川監督がどこまでチームを上手く操れるか?メディア、SNS、ファンと上手く距離を取ることが出来るか?という部分に不安も感じていたと思うし、昨シーズンのリーグチャンピオン巨人のバランスの良さも気になったはずである。
しかし、いざ開幕すると、今シーズンのセリーグは、阪神の独壇場となった。投手陣は前評判の高さそのものに先発陣では才木、村上の2本柱に前半戦は、新外国人選手デュプランティエ、ルーキー伊原、大竹らが結果を残すと、後半戦からは伊藤、高橋らも加わり、時に若手を試す余裕も見せる巨大戦力を作り上げると、自慢のリリーフ陣もクローザーの岩崎を筆頭に連続試合無失点記録を更新中の石井、及川、桐敷のサウスポー、復活した湯浅らを軸にその他外国人投手や若手投手も抜擢する中で質も量も揃った見事な投手陣を作り上げてみせた。
これだけ独走すれば、負荷がかかってしまう投手もリリーフ陣を中心に複数出てきてしまうものなのだが、今年の阪神は投手運営という部分でも隙が無く、勤続疲労により離脱してしまう投手は少なかった印象である。
これだけの投手陣を作り上げることが出来れば、試合を計算しやすくなるという部分はあったのではないだろうか?
長年課題だった得点力不足という部分に関してもドラフトで獲得した野手が主力に成長し、2023年以上に結果を残したことにより、相手チームから嫌がられる打線を組むことに成功した。
1番近本、2番中野、3番森下、4番佐藤輝、5番大山という上位5人に関しては、ほぼ不動のオーダーで戦うことが出来たことも大きかったのではないだろうか?今シーズンは、特に佐藤輝がキャリアハイとなる数字を叩き出しており、ホームラン、打率共に大幅に数字を上げることに成功した。当たれば飛ぶが、脆さも目立つ以前の佐藤輝の姿とは違い、良い意味で脱力した打撃で結果を残してみせた。この佐藤輝を中心とした上位5選手の活躍があることで、チームの枝葉の部分を担うような選手達も自分の役割に徹することが出来たのではないだろうか?
1988年からプロ野球を見てきて、私の中での理想のチームは80年代後半から90年代前半に黄金期を迎えた森監督率いる西武だったのだが、今年の阪神は、時代は違えど、その時の西武のような安定感を感じさせるチームだった。こういったチームは長丁場にも短期決戦にも強い印象があり、今年の阪神は、私が理想とするチームの姿に近かったと感じている。
シーズン前は、弱点になる可能性もあると見ていた新人監督の藤川監督についても、引退後解説者として外から野球を学ぶことで、阪神というチーム、選手を客観的に見ることが出来ていたのではないだろうか?采配だけでなく、マスコミ対応など含めて隙がなかった印象である。
そして何より主力の長期離脱が少なかったという部分が他のセリーグ球団との大きな違いだったのではないだろうか?このことがセリーグを独走する大きな要因になったと思われる。
今年は、下位に沈むヤクルトを追うことで精一杯であり、阪神のことをしっかり追いかけることが出来た訳ではないのだが、それでも強さは伝わって来た。もしかすると阪神90年の歴史の中でも今の阪神が最も強いチームなのかもしれない。
阪神タイガースの関係者の皆さん、ファンの皆さん、リーグ優勝おめでとうございます。
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