今はこの勝ち方で充分

2023試合結果


ヤクルト2-0中日

皆さんは、今日の勝ちをどのように受け止めるだろうか?私自身は、「この悪い流れの中で、よく粘り切ってくれたな。」というポジティブな受け止め方をしている。先週山田が負傷し、ゲームから退いた以降、4連敗を喫してしまい、特にマツダスタジアムでは、雨の中、ダメージが残る負け方でカード3連敗を喫していた。どんな形であれ、早めに連敗を止めたい中で、松山での中日戦を迎えた。山田、塩見が不在の打線は、村上の状態も上がり切らない中で、得点力不足に苦しんでいるのだが、今日は相手先発の涌井のボールがキレていたため、簡単に得点を奪えるゲーム展開ではなかった。それでも相手のミスに付け込み、初回に先制点を奪うと、4回にも渋く1点を追加してみせた。逆にヤクルト先発のサイスニードは細かい制球に苦しみ、ピンチも多かったのだが、何とか6回を無失点で投げ切り、リリーフ陣も広島戦での悪夢を払拭するような投球を見せてくれた。
チーム状態が良くない中でもロースコアのゲームで粘り勝ちが出来、連敗を止めたということは、チームとしての地力がある証拠だと捉えている。21年、22年とリーグ2連覇を果たし、CS、日本シリーズで痺れるような場面を何度も経験したことで、チームとして成熟してきていることを感じることが出来ている。一ファンとして毎試合、一喜一憂しているのだが、今シーズンは開幕から今日までの15試合、ほとんどどちらに転んでもおかしくないゲームばかりだった。まずはそういった展開に持ち込めていること自体にチームとしての強さを感じることが出来るし、そういったゲームが多い中でも8勝6敗1引き分けという数字が残っていることは、プラスに捉えても良いように感じる。もちろん今日は勝ったからこういうことが書けているという部分はあるのだが、選手は確実に逞しくなっている気がする。

ヤクルト先発のサイスニードは、球速こそ出ていたものの、細かいコントロールに苦しんだ部分もあり、初回から毎回ランナーを許す苦しい投球となった。振り返ってみると5回以外は、毎回スコアリングポジションにランナーを進められてしまっており、一歩間違えば、ガタガタと崩れてしまう可能性もあったように思われる。それでもランナーを許した後に、大崩れせず、自分の投球に徹することが出来たことにNPB3シーズン目となったサイスニードの経験値の高さを感じることが出来た。中村とコミュニケーションを取りながら状況に応じたピッチングを披露してくれているように感じる。調子が良くなくても、ある程度試合を作れるようになったことで、以前に比べて計算できる先発投手になったと感じる。
特に球数が100球を超えた6回は、ピンチを招いてしまい、苦しかったのだが、リリーフ陣の助けを借りずに投げ切ってみせた。先週末の嫌な流れを考えると、何とかサイスニードに踏ん張ってもらいたかった場面なのだが、その期待にしっかり応えてくれた。先発投手として良い仕事をしてくれたと感じる。
7回からは、石山ー清水ー田口と1イニングずつ盤石のリレーで試合を締め括ってみせた。リリーフ陣も15日、16日の広島戦で逃げ切りに失敗しており、今日もロースコアの展開の中で少なからずプレッシャーはあったと思うのだが、そのプレッシャーを跳ねのけてみせた。石山も清水も田口も数々の修羅場を乗り越えてきている実績のある投手である。こういった投手が若手投手と融合して今のリリーフ陣が成り立っている。やはりそれなりに強いチームのリリーフ陣を構築出来ているのではないだろうか?

今日の先発オーダーは、1番センター丸山和、2番セカンド宮本、3番ライトサンタナ、4番サード村上、5番ファーストオスナ、6番レフト太田、7番キャッチャー中村、8番ショート長岡、9番ピッチャーサイスニードというスタメンになった。やはり今は、3番~5番を固定し、その他を日によって組み替える形がベターだと感じる。今日は丸山和、宮本の1,2番コンビ、6番にレフトで太田を起用してきた。正直今日は、涌井の調子も良かったため、どういったオーダーでも苦戦したと思うのだが、初回に中日のレフト、アキーノのまずい守備に助けられる形で1点を先制出来たことが大きかった。村上のタイムリー2ベースも上手いレフトであれば捕球できる打球にも感じたのだが、タイムリー2ベースとなったことで、ここ数試合苦しんでいた村上の精神面も多少楽になったのではないだろうか?
4回にはクリーンアップでチャンスメイクし、6番太田のセカンドゴロの間に1点を追加してみせた。0アウト満塁という状況を作れていただけに、もう1点は欲しかったという気持ちにもなるのだが、形はどうあれ、太田のセカンドゴロの間に1点を追加できたことをプラスに捉えて良い場面だと思う。太田はしっかり仕事をしてくれた。
今日も全体で4安打のみということで、打線はまだまだ低調なのだが、チームとして勝ちを拾うことが出来ているうちは、それ程打線の不調も気にならないはずである。塩見、山田を欠く中でもサンタナ、村上、オスナがいることで相手にプレッシャーを掛けることは出来るはずである。怖いのは故障である。現在のクリーンアップの選手が1人でも欠けるとなれば、マイナス要素が大きくなってしまうため、その辺りも頭に入れながらプレーしてもらいたい(サンタナもオスナも全力プレーが持ち味ではあるんですけどね…)。

明日はゲームがなく、明後日神宮で再度中日と対戦することになるのだが、明後日に向けて上手くコンディション作りをしてもらいたい。21年、22年シーズンの経験というものは、私達ファンが思っている以上に選手及びチームを成長させているのかもしれない。




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コメント

  1. 超匿名 より:

     将棋で例えるなら勝利までの細い唯一の勝ち筋を読み切った感じですかね。
     去年のスタメンから1~3番が居ないのに加えて、村上の調子が上がりきらない状況ですし、チーム打率を見たら巨人の勝数より少なかったとしても不思議ではないですね。現状の成績は良く食らい付いていっていると思いますよ。

    • fiys より:

      超匿名さんへ

      現状はこういったロースコアのゲームに持ち込んで、その中で勝ちをいくつ拾えるか?という状況が続きそうですよね。

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