ヤクルト0-4DeNA
今日はある意味、吉村に全てを託すゲームだったと思う。吉村が東に投げ勝って初めて、勝機が見えてくるようなゲームだった。しかし吉村は立ち上がりわずか2球で先制を許すなど、初回に2点を失い、ゲームの主導権を失うと、4回にも1点を失ってしまい、本来の投球を披露することなくマウンドを降りることとなってしまった。こうなってしまうと今のヤクルトが勝ち筋を見つけ出すことは難しくなってしまう。
ここ3試合好投を続け、エースらしくなってきた吉村には、今日のゲームでも好投を期待していたのだが、その立ち上がりをDeNA打線に狙われてしまった。先頭の桑原に初球を捉えられ、ヒットで出塁を許すと続く佐野にも初球のストレートを捉えられ、これが右中間へのタイムリー2ベースとなり、わずか2球で先制点を許してしまった。その後井上にも犠牲フライを許し、この回2点を失ってしまった。
個人的には、吉村は立ち上がりが上手い投手という印象を持っているのだが、今日はDeNA打線が浅いカウントの甘めのボールを見逃してくれなかった。結果論になってしまう部分もあるが、ちょっとした隙をDeNA打線に突かれてしまった印象である。
その後立て直してくれれば、まだゲームは分からない部分もあったのだが、4回には2アウトランナーなしから関根、林、東の下位打線に3連打を許してしまい、もう1点失ってしまった。この失点は防がなければならない失点だった。
結局吉村は、5回裏の打席で代打を送られたため、5回で降板となってしまった。5回で66球を投げ、被安打6、与四球1の3失点という数字は、エースとしては物足りない数字となってしまった。今日は火曜日のゲームということで、今週の始まりをエースに託し、ある程度のイニングを投げてもらうことを計算していたと思うのだが、東相手に3点のビハインドという展開になってしまい、吉村に代打を送らざるを得ないシチュエーションを作ってしまった。吉村に託す他なかったゲームで、この展開になってしまうと挽回することでは容易ではない。
打線は、DeNA東の前にチャンスらしいチャンスを作ることすら出来なかった。今の打線で東から得点を重ねることは中々難しいことである。そんな中で、今日も3番で起用された赤羽が2安打を放ったことはプラス要素なのだが、8回の守備の際にランナーと交錯した場面が気になった。そのまま試合に出続けたため、大事には至っていないと思うのだが、怪我人が多いチーム状況、赤羽自身が昨シーズン結果を残した後に長期離脱をしているだけに心配になる場面だった。
DeNA先発の東に関しては、ストレートも変化球も低めのコースへ丁寧に集め、安定感抜群の投球内容だった。これだけの投球をされてしまうと、今のヤクルト打線がバッテリーにプレッシャーを掛けることは難しい。ある程度の点差が開いてしまっていたこともあり、東は余裕を持って投げていたのではないだろうか?
今日のゲームの注目ポイントの一つにルーキー田中のプロ初打席があった。8回に代打で登場し、ウィックの前に三球三振に倒れてしまったのだが、ただただ体験的に1軍に上がってきただけではなく、2軍で徐々にスタッツを高める中での1軍登録ということで、高卒1年目のシーズンということを考えれば、出来過ぎに感じるくらいのシーズンを送っている。健大高崎高校時代から全国トップクラスの遊撃手として評価されており、私自身も強く振れて対応力も高い打撃に魅力を感じていた選手である。今日の試合後のコメントで「見たことのない球だった。」とコメントしつつも、その後で「経験を積んでいけば慣れると思うので頑張りたい。」との言葉も残してくれている。決して強がりから出ている言葉ではないと思う。2軍で結果を残すことで少しずつプロの世界でもやっていけるのではないか?という自信を付けてきているのではないだろうか?大型で打撃にも特徴のある遊撃手というのは、それだけで魅力的である。今後の成長を見守っていきたい。
P.S 今日は山田が盗塁を決める場面がありましたね。下半身のコンディション不良に悩まされ、全力疾走する姿もあまり見られなくなってきているのですが、今日の盗塁の場面は、十分にスピードを感じましたね。
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