秋広優人・大江竜聖⇔リチャード

ストーブリーグ


https://hochi.news/articles/20250512-OHT1T51070.html?page=1
巨人の秋広優人内野手(22)、大江竜聖投手(26)とソフトバンクのリチャード内野手(25)の2対1のトレードが12日、電撃成立した。
スポーツ報知引用




上記のスポーツ報知の記事の通り、巨人の秋広、大江とソフトバンクのリチャードとの間でトレードが成立した。ギリギリプロスペクトと言っても良い秋広とリチャードがそれぞれチームを離れることとなった。両者ともに潜在能力の高さは誰もが認めるだけに、新天地でその才能を発揮してくれることを願いたい。おそらく両チームのファンも多少の寂しさは感じていると思うのだが、このトレードで秋広、大江、リチャードがそれぞれ輝くことを願っているのではないだろうか?

私はヤクルトファンであるため必然的にセリーグの試合を見ることが多くなるのだが、秋広と大江に関しては、二松学舎大付高出身の特徴のある選手という印象を持っている。
秋広に関しては、200㎝という長身でありながら膝を柔らかく使い、バットコントロールにも優れ、コンパクトなスイングでヒット、長打を放てる希少価値の高い大型野手という印象が残っている。23年シーズンには、ヤクルト戦で活躍することも多く、思った以上に打ち取りづらい選手という印象が残っている。23年シーズンに関しては、打撃が雑にならず、長い腕をたたんでスイングしなければならないインコースの速球にもしっかり対応出来ており、NPBではこれまでにいなかった大型スラッガーとして開花するものだと思っていた。しかし昨シーズンは大きく出場機会を減らしてしまい、今シーズンも1軍での出場は限られていた。ちょっともったいないなあと思っていたのだが、このタイミングでソフトバンクにトレードということでもう一度輝きを取り戻してもらいたい。

大江に関しては、二松学舎大付高時代は、1年次から甲子園のマウンドを経験し、小型本格派サウスポーとしてアマチュア球界を代表する選手となっていった。プロでは特徴に欠けるところもあるかな?と思っていたのだが、サイドスローに転向したことで生きる場所を見つけ、層の厚い巨人にあって、貴重なリリーバーに成長してみせた。元々は正統派サウスポーだった大江が短期間でサイドスローを習得したことは衝撃的だったのだが、インステップから投げ込むサイドスローをあっという間にものに出来るだけの器用さが大江の武器だと感じた。現在のソフトバンクリリーフ陣であれば、1軍に喰い込む可能性もあるのではないだろうか?ソフトバンクのフロント、首脳陣は嘉弥真のようになってくれれば…という期待も持っているだろうか?

リチャードはリチャードで5年連続ウエスタンリーグのホームラン王に輝くなど、2軍での実績は十分過ぎるスラッガーである。現役ドラフトでは毎年のように名前が挙がり、おそらくどの球団の首脳陣も「育ててみたい」と感じる逸材なのだと思う。しかし、ソフトバンクの層の厚さ、1軍の壁の高さの前に中々結果が残せず、燻っていた部分があるのも事実だろう。現役ドラフトでDeNAから中日に移籍した細川が才能を開花させたようにリチャードも新たな環境の中でその能力を開花させる可能性はあるだろう。

秋広とリチャードによる1対1のトレードでも十分成立しそうなものなのだが、秋広、大江とリチャードによる2対1のトレードになったということは、岡本和が長期離脱となってしまった巨人側がより強くリチャードを獲得したいという意思表示をしたということなのだろうか?こういった潜在能力の高い若手同士のトレードというのはNPBにおいては、非常に珍しいことであると感じるため、3選手(特に秋広とリチャード)が今後どのような結果を残してくれるのか注目してみたい。




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