守れないという課題が浮き彫りとなる。

2025試合結果


ヤクルト2-10DeNA

今のヤクルトは「打てない」という部分が課題として浮かび上がることが多いのだが、「守れない」という部分についても大きな課題の一つとなっている。今日はその課題がもろに表出してしまい、大量失点に繋がってしまった。4回まで石川が強力DeNA打線を相手に好投していただけに残念なゲームとなってしまった。

一昨日のゲーム、昨日のゲームを見て、DeNA打線は、メンバーも揃いはじめ、本調子に戻ってきていると感じたため、今日の石川がヒッターズパーク神宮球場でどのような投球を見せるか、期待半分、不安半分の気持ちで見守っていた。
そんな石川の立ち上がりは、桑原、牧、度会をいずれも内野ゴロに打ち取り、三者凡退に抑えるという抜群のスタートとなった。その後も慎重且つ大胆な投球でDeNA打線を抑え込んでいった。近年の石川は、1つのアウトを取るのに苦労する場面が目立ち、どうしても球数が増える傾向にあったのだが、今日は4回終了時点で53球という理想的な球数でDeNA打線を抑え込んでみせた。相手先発が東ということもあり、1つのミス、失点が命取りになることは分かっていたのだが、その中でも冷静な組み立てが出来ていたのではないだろうか?
このままロースコアの展開に持ち込みたい所ではあったのだが、その思惑が一つのプレーで崩れてしまったのだが、5回表だった。この回先頭の林にヒットを打たれてしまったのだが、その後牽制で誘い出し、挟殺プレーに持ち込んだ。ここで1つアウトを取っていれば、まだ流れはヤクルトのままという場面だったのだが、この挟殺プレーで林をアウトにすることが出来ず、その後盗塁を決められてしまうと、山本に同点タイムリーを許し、1つのミスからあっという間に同点に追い付かれてしまった。1アウト後北村拓にもエラーが出てしまうと、ここまで好投してきた石川が崩れてしまい、牧、度会、佐野にそれぞれタイムリー2ベースを浴びてしまい、6失点で降板となってしまった。結局代わった星も宮崎にタイムリーヒットを浴びてしまい、この回一挙に7点を失ってしまった。
挟殺プレーでのミス、その後のエラーと本来であれば2つアウトを奪える場面でアウトを奪えなかったことで試合の流れを手放してしまった。石川は、相手打者を圧倒できるタイプの投手ではなく、野手との共同作業の中で試合を作っていくタイプの投手である。石川は昔から打たれ出すと止まらないことがよくあったのだが、今日もそういった流れになってしまった。4回までの投球が見事だっただけに、やはり守備のミスが一層際立ってしまった。
確かに下半身にコンディション不良を抱えながらプレーする山田と、1軍でのショートの経験値が高くない北村拓の二遊間は、他球団に比べると守備範囲や判断力という部分で劣ってしまう可能性がある。それでも山田も北村拓もグラブ捌きは堅実な部類に入るイメージがあるため、取れるアウトは確実に取ってもらいたいと思っている。こういったプレーが頻発してしまうと、また選手起用が難しくなってきてしまう。分かってはいたことなのだが、長岡の不在がチームに大きな影響を与えてしまっている(ちなみに私は、現役ドラフトで北村拓を獲得した時のブログ記事にも書いているのですが、がっちり体型の北村拓が巨人時代に1軍で意外と堅実なショートの守備をしている姿を見て驚いたことを覚えていたため、状況によってはショートで起用できる選手と見ていました。武岡、赤羽、伊藤、北村拓の争いということであれば、北村拓のショートは十分あり得ると思っています。)。
今日に関しては、石川を責める気にはならないのだが、それでも4試合に投げて防御率7.71という数字になってしまっていることはどうしても気になってしまう。それだけ1つのアウトを取ることが難しくなっていることを示しているのだと思う。そんな中でもどうやって自分のペースに持ち込むことが出来るか?という部分で石川自身工夫しているのだと思う。捕手や首脳陣ともコミュニケーションを取りながら、200勝に向けて歩みを進めてもらいたい。

打線は東相手に2回に上手くチャンスを作り、中村のスクイズで先制点を奪ったのだが、5回以降はビハインドが大きくなってしまったため、攻撃のアプローチが難しくなってしまった。打って崩すしか他ない展開で今の打線が東を崩すことは難しいと言わざるを得ないだろう。

P.S やはり石川VS度会は物語があって面白いですよね。今日は石川がタイムリー2ベースを打たれてしまいましたが、ベテランの味でしっかり抑え込む姿も見てみたいですね。




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感想(7件)




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コメント

  1. grass より:

    緊張感ある試合が、ひとつ、ふたつのミスをきっかけにガタガタになってしまいました。
    それでも声援を鼓舞する応援団の方々には頭が下がる思いですが、さすがに今日は辛かったです。

    「敗戦から学ぶ」
    「敗戦の原因を考えて考えて考え抜く」
    「あの敗戦があったから、今日の勝利が、この連勝があった」
    ベンチワークも選手個人も(つまりはスワローズというチーム全体には)、せめてそうあって欲しいです。漫然と、ただ負け続けるだけの、あきらめのオーラに包まれるだけの、相手チームと相手ファンをただ喜ばせるだけの試合は、何も生まないと思ってますので。

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