ヤクルト2-3広島
今シーズンは、開幕前から主力野手のコンディション不良による離脱が相次いでしまったため、チームとしての勝ち筋が非常に少ないと感じていた。個人的にはとにかく投手陣が踏ん張ってロースコアのゲームをどれだけ拾えるか?という部分がポイントになると書き続けている。いわゆる今日のような試合展開に持ち込み、何とか競り合いを制したいのだが、終わってみれば2-3というスコアで競り負けてしまった。相手チームの強力リリーフ陣を打ち込むだけの期待感は薄く、守備面でも課題があるだけに、競り合いに持ち込んでも相手を慌てさせるには至っていない印象である。2-3というスコアを3-2にする作業は、簡単に見えて難しいものである。しかし、今のヤクルトはこういったゲームをモノにできない限りは浮上することは難しいと言わざるを得ない。
ヤクルト先発ランバートは、初回簡単に2アウトを取り、非常に良い立ち上がりになる予感があったのだが、ファビアンに低めのナックルカーブをしっかり合わされ、打球はレフトスタンド上段に飛び込むホームランとなった。このファビアンに関しては、開幕直後から結果を残しており、ヤクルト戦でも活躍しているのだが、若い選手であり、NPB1年目の選手であるため、もう少し時間が経てば弱点が見えてくる可能性もあるかな?と見ていたのだが、ここまで各投手のボールにしっかり対応することが出来ている。やみくもに振り回すタイプではなく、打撃に柔らかさも感じさせる打者であり、打ち取りづらさを感じる。明日以降何とか抑え込んでいきたいのだが、当分苦戦することが予想される。良い打者である。
2回にはもう一人の新外国人野手モンテロに2ベースを浴びるとその後のピンチで矢野にタイムリーを浴びてしまう。モンテロに関しては、ファビアンのように結果を残していないのだが、その後同点の6回に決勝点となるタイムリー2ベースを許してしまい、結局今日はファビアン、モンテロの新外国人選手コンビにやられてしまう形になってしまった。長打力もあり、非常に怖さを感じる両助っ人外国人選手である。
ランバートの投球内容自体は悪くなかったように感じた。ストレートも変化球も今日はそれ程荒れることはなく、ある程度意図したボールを投げ込むことは出来ていたのではないだろうか?今日のような投球を継続できれば自然と勝ち星は付くはずである(と言い切れないチーム状況ではあるのだが…)。
リリーフ陣では、ここの所状態を上げている矢崎が、古巣広島相手に得意とする高低を使ったストレートとフォークのコンビネーションで三者連続三振を奪ってみせた。ボールのキレが落ちてしまえば抑える術が少なくなってしまう一点突破タイプの投手ではあるのだが、これから暑くなるにつれて状態が上がってくることを期待したい。
打線は、2点ビハインドの3回にチャンスを作ると北村拓のタイムリーヒットとサンタナのショートゴロの間に1点ずつを奪い、同点に追い付いてみせた。今シーズン好調の森相手に良い形で同点に追い付くことが出来た。その後、4回は1アウト1,2塁、5回は2アウト満塁、1点ビハインドの7回は1アウト2,3塁と得点のチャンスは作っていたのだが、4回は中村悠がダブルプレー、5回はオスナがセカンドゴロ、7回はサンタナがセカンドフライ、茂木が三振とチャンスで一本を出すことが出来なかった。特に7回に関しては、相手のミスもあって1アウト2,3塁のチャンスを作り、サンタナ、茂木に打席が回るというヤクルトにとっては絶好の形を作っていただけに最低でも同点には追い付きたかったのだが、サンタナ、茂木と森浦の前に抑え込まれてしまった。個人的には野球というゲームでは、0アウトもしくは1アウト2,3塁という場面を作ることが大事になると考えている。今日は7回にそういった場面を作ることが出来たのだが、反撃もここまでとなってしまった。この辺りが如何にも最下位に低迷してしまっているチームだと感じる。投手陣が最低限の役割を果たしてくれていただけに、こういう時こそ野手陣の奮起に期待したいのだが、どうにも噛み合わない。
P.S 今日は北村拓、矢崎と現役ドラフトで獲得した選手が結果を残してくれましたね。現役ドラフトを意義のあるものにするためにも今後の活躍を期待したいですよね。
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