弱いからこそ、苦しいからこそ5回表の攻撃には苦言を

2025試合結果


ヤクルト2-4西武

今日のヤクルトの先発オーダーを見て驚いた。私が想定していたオーダーとだいぶ違ったからである。一瞬「今日の西武の先発投手は誰だっけ?」と考えてしまった。かなり苦心してオーダーを決めていることが伺える。苦しいながらに何とか喰らい付いてもらいたいのだが、今日のゲームでは5回表のまずい攻撃が際立つゲームとなってしまった。弱いからこそ、苦しいからこそコツコツと丁寧に戦っていきたいのだが、そのコツコツ、丁寧な野球を目指しても、そこに実力が追い付いてこない印象である。14試合連続2得点以下という記録は当然良くないのだが、その間のチーム成績が1勝12敗1分けであることが何よりも辛い。私は、このブログで今シーズン開幕直後から投手陣が3失点以内に抑え、打線が4点以上奪うことで何とか勝ち星を拾っていきたいと書いていたと思うのだが、今の状況では、投手陣は2点までしか失うことが出来ない。攻めても守ってもミスが出来ないチーム状態であり、普段以上にワンプレーワンプレーにプレッシャーを感じながらプレーしている印象がある。
今のヤクルトにとってディフェンス型の西武は戦いやすい相手だと感じるのだが、その西武相手にも連敗を喫してしまった。何とか1つは勝ってもらいたいのだが、そう簡単にはいかないであろう。

今日のヤクルトの先発オーダーは、1番ショート北村拓、2番レフト宮本、3番ファーストオスナ、4番DHサンタナ、5番ライト増田、6番セカンド赤羽、7番キャッチャー古賀、8番サード武岡、9番センター岩田というオーダーになった。少し意図が分かりづらいオーダーにも感じたが、チーム内で期待できる打者を上位に並べ、多く打席を回すことでチャンスを作ろうと意図した打線だろうか?首脳陣の苦悩が伝わってくるような打線である。
そんな苦心のオーダーも西武先発渡邉の前に抑えられてしまい、0-1というスコアのまま5回表に突入した。そしてこの5回表の攻撃が今日のゲームのターニングポイントとなってしまった。この回先頭の古賀がヒットで出塁すると続く武岡はバントでランナーを進めようとしたのだが、そのバントが決まらず、追い込まれると最後はバスターに切り替えることとなるのだが、この打球が内野安打となり、0アウト1,2塁とチャンスを広げてみせた。1アウト2塁という形を作りに行った結果、運も味方した中で0アウト1,2塁と想定以上のチャンスが転がり込んできてくれた。ここで打席には岩田を迎えることとなる。ここはしっかり送って、1アウト2,3塁で今日も1番に入った北村拓のバットに期待する形を作りたかった。しかし、ここの所バントミスが目立つ岩田は、おそらく本人なりに考えた中でセーフティー気味のバントを敢行するのだが、初球はファール、2球目ボールの後の3球目を空振りしてしまい、飛び出したセカンドランナーの古賀は西武古賀の牽制球で刺されてしまい、1アウト1塁とチャンスが萎む結果になってしまった。結局岩田も三振に倒れ、2アウトとなると北村拓も打ち取られてしまい、ヤクルトにとっては大きなチャンスを潰すこととなってしまった。武岡にしろ、岩田にしろ先発でゲームに出場するのであれば、送りバントの成功率を高めることは必須科目の一つである。武岡は結果的にはヒットでチャンスを広げることが出来たのだが、今の武岡や岩田であれば本来バントはしっかり決めなければならない。岩田は、開幕からスタメンを掴み、粘り強い打撃も見せる中で出場機会を増やしていたのだが、ここに来て、打席でも走塁でも守備でもちょこちょこミスが目立ち始めている。タイプ的にバント、走塁、守備の精度はかなり高いものが求められるため、その期待に応えられる選手に成長してもらいたい。0アウト1,2塁でのバントはフォースプレーであるため簡単ではなく、2塁ランナーにも高い走塁スキルが求められる。だからこそ、今日のように空振りで飛び出してしまうプレーが起こってしまうのだが、防がなければならないミスだった。おそらく岩田は、最近バントを失敗するケースが目立っており、セーフティ気味に敢行した方が転がせるイメージがあったと思うのだが、結果としては裏目に出てしまった。5回裏の守備からベンチに下がることとなってしまい、岩田本人はショックを受けていると思う。しかしこれは試合への出場機会が増えたからこそのミスでもある。精神的にきつい部分もあると思うのだが、練習して次の機会にはしっかりバントを決めてもらいたい。元々バントが苦手なイメージはなかったのだが、大事な場面での失敗を経験したことで身体が固くなってしまっている部分があるだろうか?この試練を乗り越えてもらいたい。
今のヤクルトは相手チームとの実力差があるため、一つのミスが致命傷となってしまう。今日も5回のバント失敗は、自チームの首を絞めることとなってしまった。実力がないからこそ、ミスが出来ない状況に陥ってしまい、常に高いプレッシャーの中でゲームを進めていかなければならない難しさが今のヤクルトにはある。ミスの重みが他球団とは違っているように感じる。それだけチームが苦しい状況にあることを感じることが出来る。
5回のチャンスを潰した直後に、4回まで西武打線を何とか1失点で抑えていた高梨が崩れてしまう。0アウト1,3塁のピンチでは源田をショートゴロに打ち取り、1アウト1,2塁というシチュエーションに持っていくことが出来たのだが、その後高梨のワイルドピッチで2,3塁へ進塁を許すと2アウト満塁とピンチを広げた後で外崎に2点タイムリーヒットを許してしまい、結局高梨は5回3失点で負け投手となってしまった。高梨に関してもちょっとしたミスが致命傷になってしまった印象である。

今のヤクルトが弱いことは理解している。だからこそ1つのミスが重くのしかかってしまう。こうなると選手も首脳陣も苦しいだろう。その苦しさが伝わってくるため一ファンとしても苦しくなってしまう。1つの白星でチーム状況が好転する状況でもない。それでも1つの白星が見たいのである。負けても負けても応援することは続けていきたいと思う。




つば九郎 & ドアラ 球界No.1マスコットは俺だ!漢(おとこ)の十番勝負! [DVD]

価格:3779円
(2025/6/4 22:16時点)
感想(0件)




にほんブログ村 野球ブログ 東京ヤクルトスワローズへ
にほんブログ村

コメント

タイトルとURLをコピーしました