日本ハムを自由契約(ノンテンダー自由契約)となった秋吉亮と楽天を自由契約となった牧田和久について触れてみたい。正直この2人であれば、NPBのいずれかの球団が獲得に動くのではないか?と予想していたのだが、秋吉、牧田ともにNPB球団から声がかかることはなく、秋吉は、独立リーグの「福井ネクサスエレファンツ」へ入団することとなり、牧田は無所属のままの状態となっている。
秋吉、牧田ともに実績十分の投手であり、昨シーズン結果を残せなかったとは言え、コンディションが整えばまだNPBでも通用しそうな気もするのだが…それでも声がかからないのは意外といえば意外だった。
秋吉に関しては、個人的にもドラフト前から注目していた投手であり、ヤクルトが獲得したことを大いに喜んだ投手である。ルーキーイヤーからリリーフを中心に投げまくり、チームを支えてくれていたのだが、勤続疲労によるコンディション不良が目立つようになり、トレードで日本ハムに移籍した経過がある。日本ハムでは一旦は復調傾向にあり、クローザーも任されたのだが、昨シーズンは多くの期間を2軍で過ごしていた。
秋吉については、年齢的には来シーズンは33歳で迎えるシーズンということでまだまだ老け込む年齢ではないのだが、やはりルーキーイヤーから投げ続けてきた勤続疲労による衰えが懸念材料になっているのだと思う。変則サイドスローなのだが、140キロを超えるストレートを武器にしており、ストレートに威力があるときは、1軍でも通用するイメージである。ここ数年は、そのストレートのキレが落ちている印象があるのだが、今現在どの程度コンディションが戻ってきているのだろうか?昨シーズン1軍で登板数を増やせなかったことにより多少コンディションが整っている可能性もなくはないような気がする。独立リーグで圧倒的なスタッツを残すことが出来れば、22年シーズン中のNPB復帰も視野に入ってくるはずである。
牧田に関しては、37歳という年齢がハードルになってしまっただろうか?正直そこまで衰えたという印象はないのだが、牧田もアンダースローにしては、速いストレートで押すことが出来る投球スタイルに特徴があっただけにストレートのキレに課題が出始めているのかもしれない。先発としてもリリーフとしても経験が豊富であること、パドレスでメジャー経験も積んでいることなども加味すれば、牧田の存在がチーム全体にプラスの影響を与える可能性もあると思うのだが…
20年シーズン、21年シーズンとコロナ禍でのシーズンが続いたことで球団の運営にも影響が出始めているのだろうか?衰えが見え始めている外様のベテラン選手にとっては、厳しい時代に突入しているのかもしれない。またNPB全体として、ここ10年程でドラフトの重要性、若手選手育成の重要性というものが重視されるようになっことも影響しているのかもしれない。
私個人としては、秋吉も牧田も好きな投手であるため、ある程度自分のボールを投げ込める状態にあれば、スポット的にチームの穴を埋める存在になり得ると思っているのだが、いずれかの球団が獲得に動くことはあるのだろうか?
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