第100回箱根駅伝ポイント

大学駅伝


毎年恒例となった箱根駅伝のポイント記事を今回も書いておきたいと思う。私は、昨年からTwitter(現X)を始めたのだが、箱根駅伝関係のツイートを見ることはとても面白い。箱根駅伝を楽しむのに、SNSというものが非常にマッチしていることを感じる。しかしその反面、情報が多く入ってき過ぎてしまい、どの情報を自分の中で活かして、どの情報を捨てるのか?という部分が難しくなっている。今回の事前記事も例年通り、出来るだけ自分の思いを綴りたいと思っているのだが、正直まだ頭が整理できていない部分もある。そんな中ではあるが、自分なりにポイントを挙げてみたい。

①駒大に背中を見せられるチームが現れるか?
・今大会は、2年連続三大駅伝三冠を狙う駒大が大本命である。ここまではっきりと大本命がいる箱根駅伝は近年ではあまりなかったのではないだろうか?それ程までに駒大はメンバーが揃っていると感じている。私は正直、1区に佐藤圭汰を配置されてしまうと、中大、青学大、國學院大はかなり対応に苦慮することになると思っていた。駒大に先頭を走られてしまうと追い上げることは非常に厳しいと感じていたからである。しかし今日の区間エントリーで駒大は佐藤を3区に配置し、1区には白鳥を起用してきた。白鳥も非常に強いランナーだし、佐藤も最もスピードを活かせる区間に配置されたため、これも王道と言えば王道なのだが、個人的には、この配置の方が他チームにはチャンスがあると思っている。駒大に背中を見せる時間が長くなれば長くなる程、駒大にも焦りは生まれてくると感じる。2区終了時点で駒大が先頭を走っていれば、もう白旗を上げざるを得なくなる可能性もなくはないのだが、駒大の対抗馬の大学としては、2区終了時点で少なくとも駒大の前に出ていたい所だろう(駒大としては、往路のゴールテープを先頭で切れればOKという余裕のある形ではあると思う。)。
それでは、優勝候補になり得るチームの区間エントリーを見ていこう。

駒大
(往路)白鳥ー鈴木ー佐藤ー小山ー金子
(復路)帰山ー赤津ー赤星ー花尾ー吉本
(補欠)安原、小牧、篠原、庭瀬、伊藤、山川

・先程も書いた通り、中大ファンの私としては、1区佐藤の方が対応し辛かったかな?とは思うのだが、それでも盤石のオーダーになったと見て良いだろう。正直変更なしでも総合優勝する可能性があるくらいのメンバーだと思っている。
昨年1年生で山を好走した山川、伊藤をリザーブに置けるのは駒大の質の高さを感じるとともにリスクマネジメントという意味でも完璧だと感じている。おそらくは、1区か4区に篠原、5区に山川、6区に伊藤、7区、10区に安原、庭瀬辺りを起用するのがオーソドックスなのかな?と思われるが、5区金子、6区帰山をそのまま起用し、山川、伊藤を平地に起用し、他大学を突き放すという戦略も考えられる。山川、伊藤がこの1年で基本的な走力を高めたことで、チーム状態によって柔軟なオーダーを組むことを可能にしている。「強い」の一言である。

中大
(往路)溜池ー吉居大ー中野ー伊東ー山崎
(復路)浦田ー本間ー阿部ー山平ー柴田
(補欠)園木、湯浅、白川、吉居駿、吉中、佐藤

・事前に駒大が、1区に佐藤を起用するとの情報戦を仕掛けてきたこともあり、中大は、もう少しオーダーを隠してくるかな?と予想していたのだが、今日の段階である程度骨格が見える区間配置となった。1区溜池、2区吉居大、3区中野、5区山崎、8区阿部がこのまま走れるのであれば、非常に楽しみになってきた。
私は、ヤクルトスワローズのファンであり、故野村克也監督の「弱者の兵法」のような考え方でスポーツを見ることがあり、今回の箱根での中大も王者駒大にどのように対応するか、奇襲含めて考えるべきでは?という考えを持っていたのだが、藤原監督は、「とにかく自分達が実力を発揮すれば勝てる。」と自分とチームに言い聞かせるような区間エントリーを行ってきた。この1年箱根での総合優勝を目標に据えてチーム作りをしてきた中大だけに、メンタル面含めて良い準備が出来ているように感じる。中大ファンとして今日の区間配置とこれまでの藤原監督のコメントを見ているとワクワクする気持ちになってきている。吉居大が前々回、前回並みに快走すること、5区山崎が噂通りにある程度のタイムでまとめることが出来れば、僅かながらでも総合優勝のチャンスは生まれるはずである。2年連続5区で好走した阿部をリザーブでなく、8区に配置したことも自信の表れだと思いたい。
何事もなければ、4区、7区のいずれかに吉居駿、湯浅を配置する形であると思われる。駒大を最大限にリスペクトしているからこその積極的なレースが見られるのではないだろうか?

青学大
(往路)荒巻ー平松ー小原ー佐藤ー若林
(復路)野村ー皆渡ー田中-倉本ー宇田川
(補欠)松並、山内、太田、白石、黒田、塩出

・今日Xでのポストで、原監督が何らかのアクシデントがあったことを示唆するコメントがあったことと、このオーダーになったということとで、チームとして万全ではないのかな?という不安も感じるオーダーになっている。それでも誰を使っても実力者という層の厚さが青学大のストロングポイントであるため、ある程度戦えるメンバーにはなっているのだと思う。
普通に考えれば、2区に黒田(若林にアクシデントがあった時に5区起用が出来るようにリザーブ)、3区に太田という配置がオーソドックスだと思う。しかし、ちょっと不可思議に感じる部分もなくはない。原監督が言うアクシデントが、黒田、太田、佐藤、若林、のような主力のことであれば、総合優勝という意味ではかなり厳しくなる可能性もある。それでも青学大に関しては、これまで総合優勝を果たした時にも29日の区間エントリー時点では違和感を感じるオーダーであることも多々あったため、何とか駒大らと戦える布陣にはなっていると思われる。それが原監督が作った青山学院大という強いチームである。

國學院大
(往路)瀬尾ー平林ー佐藤ー辻原ー上原
(復路)後村ー野中ー鎌田ー吉田ー板垣
(補欠)伊地知、山本、青木、嘉数、高山、田中

・國學院は、主力をかなり隠してきた印象である。駒大、中大、青学大と比べても読みづらいオーダーになっている。あくまでも総合優勝を狙うために戦略的に隠してきているのであれば、面白いのだが、実際にはどうなのだろうか?今日の配置の中で最も驚いたのは、5区上原という配置だろう。どちらかというとスピードに特徴のあるランナーという印象があり、山上りでの起用は想定していなかった。自信を持っての起用なのかどうか、気になる所である。
正直補欠の6名のランナーが全員当日変更で走ってもおかしくないようなオーダーに感じるのだが、いくら戦術といってもそこまでリスキーな配置をするとは思えない。そう考えると國學院大も現時点で何らかの誤算が生まれている可能性もあるだろうか?オールラウンダーである伊地知をリザーブに回すことは想定通りだと思うのだが、山本をリザーブに回す意図がイマイチ見えてこない。
1区青木、4区伊地知、7区山本という並びだろうか?それとも3区、4区に山本もしくは伊地知という配置になるのだろうか?あくまでも総合優勝を目指すために隠しているのであれば面白いのだが、実際にはどうなのだろうか?

創価大
(往路)桑田ームチーニー山森ー野沢ー吉田響
(復路)川上ー石丸ー小池ー吉田凌ー上杉
(補欠)小暮、濱口、竹田、山下、織橋、斎藤

・16人のエントリーの時点でカミナが外れてしまったのは気になったのだが、今日の区間エントリーでは、ある程度理想的なオーダーが組めているように感じる。前回大会終了時点では、今年は、耐える年度になるのかな?と感じていたのだが、東海大から転校してきた吉田響の存在によって、一気に上位候補として名前が挙がるようになってきた。吉田響が爆走すれば、ひょっとすればひょっとするという所までチーム状態を上げてきているのではないだろうか(それでも総合優勝を狙うのであれば往路優勝が必須になるため、ハードルは高いですが…)?
往路をこのままのオーダーで走り、復路に小暮、織橋、斎藤の内いずれかが投入されるような配置が理想的であろうか?主力だった4年生がごっそり抜けた1年前のことを思うと、「よくぞここまでチームを整えてきた。」という印象である。

城西大
(往路)野村ー磯西ー中島ー山中ー山本唯
(復路)久保出ー小早川ー桜井ー平林ー中田
(補欠)山本樹、林、浅井、キムタイ、斎藤、小田

・今日の時点では、しっくり来るオーダーである。何事もなければ、2区、3区に斎藤、キムタイのいずれかが入るはずである。そうなると野村、斎藤、キムタイ、山中、山本唯というチーム内トップ5が往路に揃うこととなる。駒大+3強の一角を崩す可能性もあるだろう。総合優勝ということを考えると復路で枚数が足りなくなるようにも感じるが、往路を引っ搔き回してもらいたいメンバーである。楽しみなチームの1つである。

早大
(往路)間瀬田ー山口ー山崎ー長屋ー工藤
(復路)北村ー佐藤ー伊福ー菖蒲ー菅野
(補欠)辻、栁本、石塚、伊藤、諸冨、宮岡

・早大もある程度メンバーが揃ってきているように感じる。もし伊藤を戦略的に平地に回せるようであれば、かなり良い布陣になるように感じる。おそらく3区に石塚が入ると思われるのだが、そうなると1区~3区は中々強力である。復路には前回大会の経験者が多く残っているため、大崩れする姿は想像できない。往路で良い位置を確保出来れば、表彰台争いに加わる可能性はあると思うし、完璧なレースが出来れば優勝争いに絡む可能性もあると感じる。

駒大が大本命ではあるのだが、以上の7校までは総合優勝の可能性があると感じている。

②5区山上り
・今回大会の5区は非常に楽しみである。実績のある山本唯(城西大)、吉田響(創価大)、若林(青学大)、山川or金子(駒大)、伊藤(早大)辺りは起用されればある程度の走りは見せてくれそうだし、山崎(中大)、上原(国学院大)、石井(順大)といった初めての5区候補も面白い面々が揃っている。近年シューズ革命によって各選手のタイムは大幅に上がってきているのだが、5区に関しては、厚底シューズの恩恵を受けづらいという話を聞いたことがある。そんな中で実力者がどの程度のタイムで走ってくるだろうか?いわゆる「山の神」と呼ばれるようなランナーが出現するようなこともあるだろうか?楽しみである。

③シード権予想
・シード権予想も毎年行っているため、今回も行っておきたい。
駒大、中大、青学大、國學院大、創価大、城西大、早大、大東大、帝京大、順大の10校にしてみたいと思う。前回大会のシード組では、法大、順大、東洋大辺りがシード権ボーダーラインのチームかな?と感じている。近年箱根をしっかり攻略している印象がある法大もシードのチャンスはあるし、順大、東洋大も伝統校ならではの強さはあると感じているのだが、大東大、帝京大がしっかり仕上げてきた場合に、簡単にシードを維持出来るとも思えない。その中で個人的には大東大、帝京大をシードに入れ、法大、東洋大をシード外と予想した。実際にはもっと荒れる可能性もあるかもしれない。優勝争いと同様に注目したい。

④その他注目点
・1区三浦(順大)は飛び出す?
・吉岡(順大)は、走るのか?
・前田(東農大)は、1区か3区?それともアクシデントがあった?
・松山(東洋大)は、本当に往路で走るのか?
・石原(東海大)の状態は如何に?
・2区吉田(中央学院大)の走破タイムは?
・日体大の2区山口、3区山崎、4区大森の並びは密かに楽しみ。
・大東大がどこまで上位に喰い込む?
・帝京大のシード獲得はあり得る?
・個々のスキルが高い東海大、明大の巻き返しはある?


こんな所だろうか?後は当日を楽しみに待ちたいと思う。

おそらく今年のブログ更新は、この記事で最後になるかと思います。毎年、ヤクルトスワローズ以外の記事が最後になることが多いのですが、今年も1年間「ヤクルトファンの日記」にお付き合い頂きありがとうございました。来年もよろしくお願いします。




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コメント

  1. 超匿名 より:

     大きな節目となる大会でどんなレースが展開されるか楽しみです。
     今年のヤクルトは順位は最下位ギリギリ、個人タイトルに縁遠く、ドラフトはクジを外し、参戦したFA選手も獲得ならずと、現時点では散々な年だったと言わざるを得ません。年が変わり流れが変わるのを願います。
     今年もブログの更新お疲れ様でした。良い年をお迎えください。

    • fiys より:

      超匿名さんへ

      コメント返し遅くなり申し訳ありません。
      旧年中は大変お世話になりました。今年もよろしくお願いします。
      超匿名さんに毎回コメントを頂くことが出来、励みになっております。
      今年はヤクルトにとっても良い1年になると良いですよね。

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