8-7。何とか逃げ切る!

ヤクルト8-7中日

7連勝とは言え、先発陣が踏ん張れない中でリリーフ陣の疲れは徐々に溜まってきている。夏本番を迎えた中で一抹の不安は拭いきれない状態である。それでも勝てるときに勝っていくしかない。好調の打線がどこまで引っ張っていってくれるだろうか?

先発の山中はここまで先発として好調を維持していたが、今日は中日打線に苦しんでしまった。初回に山田の3ランホームランで援護をもらっていただけにそのまますんなりと行きたかった所なのだが、2回に藤井に2ランを浴びると、3回には大島に上手く運ばれてしまい、同点に追いつかれてしまった。味方が勝ち越した後の5回には2アウトから繋がれ、亀澤のタイムリーで1点を失ってしまった。5回までの球数が65球ということで球数的にはまだまだ続投できる数字なのだが、5回の点の獲られ方が良くなかったためここで降板かな?と予想したのだが、ベンチはここ数試合のリリーフ陣の勤続疲労も配慮して、6回のマウンドにもそのまま山中を送った。結局はこの続投が裏目に出てしまい、終盤まで苦しむゲーム展開となってしまった。6回はルナ、平田に連続2ベースを浴びたところで降板となってしまった。5回0/3を投げ、被安打8(被本塁打2)無四球の6失点という数字が残った。それでも勝ちが転がり込むところに今シーズンの山中の「勝ち運」を感じるのだが、今後はこれくらい打ち込まれてしまうゲームも増えてくると思う。対策を打たれた中でどう凌ぐかが今後の課題となってきそうである。
リリーフ陣は6回のピンチに登板した山本哲がピンチを広げてしまいながらも何とか1失点で防ぎ、リードを守ると7回からは必勝パターンのオンドルセクーロマンーバーネットの繋ぎで勝負に出る。負担が大きくなろうと今日のゲームはこの3人に任せる他ない展開となってしまった。オンドルセクは危なげなく抑えてくれたが、昨日失点してしまったロマンは、ルナに死球を与えると平田に2ベースを浴びてしまい、0アウト2,3塁という絶体絶命のピンチを迎えてしまうのだが、エルナンデスの敬遠を挟みながら、藤井、ナニータ、和田を何とか打ち取り、リードを守ってみせた。最終回もバーネットが1点を失い、何とか逃げ切るゲームとなってしまった。
バーネットは2点差ということも頭に入れながら冷静に投げていたようにも感じたのだが、ロマンは昨日に続いて苦しんだ。細かいコントロールに苦しんでいる印象がある。それでも無失点で抑えたことを評価したほうが良いのかもしれないが、これまで「出来過ぎ」と言っても良いようなピッチングを披露してきただけに疲れが心配である。ランナーを置いた場面でのリリーフや回跨ぎのリリーフもこなしてきたロマンだが、現状を考えると出来れば回頭からの1イニング限定での登板が無難と考えられる。

打線は今日も初回から得点を重ねてみせた。前回の対戦でいいようにやられてしまった若松を相手に初回の山田の3ランホームランで先制すると、同点に追いつかれた後の3回には川端の勝ち越しホームランと畠山、大引のタイムリーで勝ち越しに成功する。4回には中村にも今シーズン第1号となるホームランが飛び出し、若松を見事に攻略して見せた。前回の対戦時に比べて若松のボールが高めに浮いていたことはあったと思うのだが、それにしても見事な攻撃だったと思う。
若松降板後、追加点が奪えなかったが、8回に雄平に送らせてまで獲りに行った場面で大引がしっかりタイムリーを放ち、結果的には決勝点となる貴重な追加点を上げてみせた。
打線に関しては、本当に良い流れが出来上がっている。3番に山田というスーパースターがいるため、2番川端が活き活きとしているし、4番畠山も伸び伸びとバッティングが出来ているように感じる。雄平のバッティングはまだまだ崩れたままなのだが、1番比屋根、6番大引、7番デニング、8番中村は徐々に調子を上げてきているように感じる。リリーフ陣が奮闘している中で疲れが目立ってきているのだが、そんな時こそ打線にチームを引っ張ってもらいたい。出来れば28日からの広島戦も打線の爆発に期待したい所である。31日からは甲子園での阪神戦ということでその前の広島戦は出来るだけ勝ちを重ねておきたい所である。

P.S 今日のお立ち台はオンドルセク、ロマン、バーネットの助っ人外国人投手3人衆でしたね。「今日?」という感じもするのだが、7連勝中ならではのお立ち台だったように感じる。本当にこの3人がいるからこその単独首位である。終盤戦を見越して、この3人を休ませながら勝ちを重ねることが出来るだろうか?

もう一つ、山中先発日は相手が左打者をずらりと並べて来るだけに1人、ロングリリーフが出来るサウスポーが欲しいですね。山中と中澤をセットにするなんてどうでしょうか?

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コメント

  1. ケマル より:

    勝つには勝ちましたが、正直あまり勝った気がしない試合でしたね。
    非常に苦しい試合となりました。

    中日打線が実に粘り強く反撃してきましたね。

    あまり弱気な事を書き込みたくないのですが、ここまでリリーフ陣を酷使しているようだと、
    これ以上の連勝は厳しいかもしれませんね。

    贅沢を言いますが、相手投手がエース格ではない場合、
    好調打線で一気に試合を決めてほしいです。
    そして勝ちパターンの投手を休ませて上げたいです。

    幸い次も神宮ですから、打線はこもままのリズムで攻撃を続けてほしいと思います。

  2. sabo より:

    最大の問題は先発とはいえ今日の山中はこれまでもスタミナ不足が懸念されていたので早めに諦めた方が結果的にはリリーフ陣を休ませられました
    6回に山中を続投させながらブルペンで秋吉と山哲を準備させたのはちょっとバランス悪いというか無駄遣いかもですね
    1イニングに右投手だけで3人投げさせたら逆転されてる展開ですもん
    今日の展開なら結果論ですが、左のリリーフがいないのだから右打者の続く6回頭から秋吉(山哲は準備)でした

    せっかく先発を中10日制で空きが多めなので、やはり左を厚めにワンポイント用久古とロング用中澤の両方用意するなり、ウーゴをさっさと試して起用法を固めるべきですね

    個人的には古野はもうちょっと先発で見てみたいかもですね。とはいえあいつも6イニングスタミナ限界野郎かぁ。本当に完投できるスタミナがあるのは小川(あと石川)だけなんですよね。

    山中をロングリリーフ要員に回しても面白いかもです。
    それでシーズン終盤やCSでは全員リリーフ扱いでいいかも。

  3. trefoglinefan より:

     実際に疲れてきていますね。バーネットが手を抜ける8回の得点も大きかったと思います。
     私は秋吉と松岡も1点差で使えるようになって欲しいと思います。そうすればロマンは火消しで待機できます。別に火消しだからと言って毎日登板することにならないと思います。
     私の考えた9人ローテで実際に計算してみたら、ロングリリーフ要員は1軍登録3人中試合毎にベンチ入りするのが1人、または1軍登録4人中試合毎2人になります。因みにロングリリーフ要員は先発要員も兼任になりますので、エースに続く選手をここに配していいでしょう。この件についてはまた拙ブログで記事にしてみたいと思います。

  4. 久保田 より:

    7連勝のうち、バーネット投手が6セーブ。酷使にならないように願うしかありませんね。なお、徳山投手のファンの私は、出番がなかったことが少しさびしいです。負け試合用に徳山・ウーゴ投手を入れているのでしょうかね?古野投手は中継ぎもできるでしょう。でも今年の真中監督は、先発・中継ぎ・抑えの役割をキッチリ分けているようですから、古野投手にしろ石山投手にしろ、中継ぎでの起用はなさそうですね…。まぁ、今は好調の燕ですから、真中監督の采配を信じて応援したいです。

  5. k より:

    山中の時は援護点が多いですね、投球のリズムもいいからなんでしょうね(新垣・成瀬は低いですけど)ただ二回目の対戦で中日も対応してきたので今後の登板がどこにするのかも考えないといけませんね(巨人・広島に投げて欲しいですけど)
    残りも約50試合ですから残り半分投げたとしても70試合は超えてしまう助っ人リリーフ陣の他に救世主的な中継ぎ投手は1人2人は必要ですよね、ウーゴは若いし勢い乗ったら可能性あると思うし新人の寺田も1軍の方が上手く抑えてしまったりするかもしれないので展開によると思いますが早々に試して欲しいですね。
    あと中村に待望の本塁打が出ましたね、去年並みの打撃に戻ってきてるので8月はバットでも期待出来そうですね(球宴後からプロテクターとレガースをチームカラーのデザインに変えて捕手としての雰囲気も出てきた感じです)
    明日から広島ですが去年はDeNA同様にカモにされているので3タテしないといけませんね、ヤクルト戦に打つエルドレッドは抹消されていて菊池・丸も好調ではないですし、先発も黒田・今井・薮田とベテランや新人と谷間の投手ですから暑い神宮では今のヤクルト打線を抑えるのは厳しいと思いますから、打ち合いに持ち込めれば中日より攻撃力が落ちる今の広島なので勝てると思いますね。

  6. FIYS より:

    > ケマルさんへ

    広島との神宮3連戦も厳しいゲームとなりそうですが、何とか勝ち越して欲しいですね。打線に期待しましょう。

  7. FIYS より:

    > saboさんへ

    7連勝中ですが、助っ人外国人投手3人衆以外の投手がいませんね。古野はおそらく先発起用だとは思うのですが、状況によってはリリーフに回すのもありかと思います。
    小川、石川に期待しましょう。

  8. FIYS より:

    > trefoglinefanさんへ

    パッと聞いただけでは頭が整理できないので、またブログを拝見してみたいと思います。

  9. FIYS より:

    > 久保田さんへ

    実勢という意味では見劣りしますが、徳山も秋吉や山本哲とそこまで実力差はないと思うんですけどね。今後の投手陣の起用法はどうなりますかね?

  10. FIYS より:

    > kさんへ

    確かに山中登板日は援護点が多いですよね。

    広島3連戦は強気にインコースを攻めてくる投手が多いので怪我が心配ですが、ヤクルトの野手陣も強気に行ってもらいたいですね。

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