シーソーゲームを制す。バーネットの存在の大きさ。

ヤクルト6-5中日

決して誉められるような内容ではなかったが、それでもシーソーゲームを制してみせた。やはりバーネットをはじめとする助っ人外国人3人衆の存在の大きさを改めて感じさせるゲームとなった。

7月3日以来の先発となった古野は、真夏の神宮の暑さの中で苦しい投球となった。初回からあっさり先制点を許してしまうと、その後もルーキー遠藤にホームランを浴びるなど、4回2/3を被安打6(被本塁打1)与四死球2の3失点と5回を投げ切ることが出来なかった。5回の失点に関しては、デニングのまずい守備も重なったが、投手の八木に内野安打を許すなど非常にもったいないものとなってしまった。調子自体は良くもなければ悪くもなかったと思うのだが、それでも5回までは投げ切って欲しかった。
先発が5回持たなかったことによって今日もリリーフ陣の負担は大きくなってしまった。5回のピンチは山本哲が凌いだが、味方が逆転してくれた後の6回には松岡が平田に同点ホームランを浴びてしまった。ルナ、和田を簡単に打ち取った後だっただけにこちらももったいない投球となってしまった。防いでもらいたい失点だった。
その後味方がすぐに勝ち越してくれたため、7回からはロマンーオンドルセクーバーネットといういつもの勝ちパターンのリレーで逃げ切りを図った。ロマンが1点を失ってしまい、ヒヤッとしたのだが、8回、9回はオンドルセク、バーネットがパーフェクトリレーで締めくくってみせた。
こういった荒れ気味のシーソーゲームになっても終盤に頼りになる投手が揃っているということはやはり大きい。後半戦になってからは打線の好調も重なり、常に優位にゲームを進めることが出来ている。
特に9回の緊迫する場面で登板するバーネットの存在が非常に大きい。今日のゲームでも1点差というしびれる場面での登板だったのだが、力強いストレートと切れ味鋭い変化球で各打者を圧倒して見せた。アドレナリン全開で投げる姿は、歯車が狂えば一気に崩れてしまう不安が付きまとうのだが、今シーズンはそのバーネットの強気の姿がチーム全体を鼓舞してくれている。大人しい選手が多い印象のあるヤクルトにとってこういった選手がいるということは数字以上にプラスの面が大きいのかもしれない。クローザーという立場上お立ち台に上がることは皆無なのだが、ここまでヤクルトが踏ん張っているのはこのバーネットの存在があるからこそである。

打線は今日も繋がった。と言っても最後までチャンスで畳み掛けることが出来なかったため接戦となってしまったのだが、チーム全体で14安打を放ち、中日投手陣にプレッシャーを与え続けてみせた。
初回の山田のホームランは素晴らしかった。中日八木のインコースいっぱいに投げ込まれた渾身のストレートをものの見事にレフトスタンドポール際に運んでみせた。あのインコースの捌き方はプロの中でも超一流と言われるような捌き方だと思う。12球団の全選手の中でもインコースの捌き方はトップクラスなのではないだろうか?今日の山田はその後もヒットを重ね、5打数4安打1ホームラン3打点と大暴れしてくれた。本当に頼りになるスター選手である。
山田の前を打つ川端も昨日の4安打に続いて今日は同点ホームランを含む2安打と「らしさ」を発揮してくれた。ホームランも見事な打球だったのだが、続く6回のセンター前ヒットは右腕を柔らかく使った技ありのヒットだった。山田の数字があまりにも目立っているのだが、この川端も本来の実力を発揮してくれている。
その他にも復帰後まだまだ本調子には戻らない中でも打点を重ねる畠山、徐々にヒットが増えてきている雄平、11試合連続安打となった大引、猛打賞のデニングと打線は調子が上がってきている。26日の中日先発は前回ほぼ完璧に抑え込まれてしまった若松である。勢いそのままに若松も攻略してもらいたい。

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コメント

  1. K より:

    2番川端・3番山田の並びがいいんでしょうね、暑いので体もキレてますから投手がバテる時期は相手にとっては脅威でしょうから勢いは止まりませんね。
    古野はイマイチでしたが初回の失点も遠藤のサードファウルフライを川端が落球したのと5回もデニングのまずい守備もあったので失点は少し可哀想な部分もありましたね。(ファーストベースカバーを忘れるなどミスがあったので抹消は仕方ないですね)
    まずい守備をした川端・デニングが奮起してくれたので良かったですが雄平の2度の走塁ミスや2度の1死満塁での無得点など、これからは細かいミスが優勝争いから脱落しますので集中力を切らさないで欲しいですね(暑くて大変ですけど)
    次は今、最も厄介な若松です、チェンジアップが邪魔な球ですがチームで絞り球を決めて対応して欲しいですね(神宮のマウンドが合わなければ攻略できると思いますが)
    あと気になったのは中日は大野・若松の良い先発をヤクルト戦によくもってきますが今日の若松がやられたら、もう上がってこれないと思いますね(ヤクルト中心のローテは間違っているように感じてならない、強かった時の中日は巨人中心のローテーションだったのが余裕があって怖かった、吉見も寒い秋田で調子悪いヤクルト相手に無理に中7日で登板させて故障してしまったのを見ると館山同様に吉見がいたらチームに与える影響が大きく怖いチームだったのに・・・リリーフ投手に無理させているヤクルトもケガが不安ですよね)

  2. sabo より:

    ふぅー。なんとかカード第三戦の今日も外人リリーフ三人の力で逃げ切れました。
    まさかの7連勝とは優勝への期待が高まります。
    ただ最近は日本人リリーフも危うさが出てきてこのカードは点取り合戦になってしまいましたね。
    好調の打線で序盤に大量得点出来ていながらの接戦というのは少し不安です。
    夏場の疲労が溜まってきているなら日本人リリーフ陣もファームとガンガン入れ替えながら回した方がいいかもですね。

  3. FIYS より:

    > kさんへ

    古野はもう1回リリーフで戻ってきてくれませんかね?古野にとっては厳しい起用法になると思うのですが、助っ人外国人投手3人衆の負担を少しでも減らしたいですよね。

    若松も攻略しましたね!

  4. FIYS より:

    > saboさんへ

    古野をもう1回リリーフに回せませんかね?

    このまま逃げ切れるとは思いませんよね。

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