秋吉に試練。ファンにとっても試練。

ヤクルト2-3x中日

今シーズンのヤクルトは衝撃的な敗戦が多く、ファンにとっても堪えるゲームが多い。今日は9回2アウトランナーなしから秋吉が2点差を逆転されてしまった。5月13日の松山での中日戦でも秋吉が2点差をひっくり返されてしまったのだが、今日も同じような形となってしまった。秋吉にとっては大きな試練である。
過去記事はこちらから→「今シーズンのエースは小川。秋吉でひっくり返されたら仕方ない。

5月13日のゲームに関しては、私は上記の過去記事のように記し、「秋吉でひっくり返されたら仕方ない。」と切り替えた。そして秋吉もその後の3試合をしっかり無失点に抑えて、自分の役割を果たしてくれた。そして今日のゲームも原樹理が好投し、8回石山、9回秋吉と勝ちパターンに持ち込んでいた。5月13日のゲームで打たれてしまった京田、亀澤もしっかり抑え、勝利まで後1アウトという場面も簡単に作って見せた。しかし悪夢はここから始まった。大島にポテンヒットを打たれると続くビシエドに2ベースで続かれてしまう。2アウト2,3塁という場面でゲレーロにセンター前に落とされ、2者が生還し追いつかれてしまう。秋吉のインコースのストレートは悪いボールではなかったが、ゲレーロに詰まりながらも運ばれてしまった。上田の返球もわずかに及ばず同点とされると、続く藤井にサヨナラタイムリー2ベースを浴びてしまい、一気に地獄に叩き落とされてしまった。
正直秋吉の調子がそこまで悪いとは思わないのだが、これだけの大逆転負けを2試合経験してしまうとメンタルの部分で心配になってしまう。悪かったときばかり目立ってしまうクローザーという仕事は精神的にもきつい役割だと感じる。秋吉はプロに入ってからの3年間60試合以上の登板を重ねてきた。それだけに今シーズンはクローザーに固定し、登板数を少し抑える事が出来れば…という狙いもあったはずである。私も今シーズンのクローザーは秋吉で固定して欲しいと感じていた。そして秋吉は、それなりの投球を披露してくれていた。しかしセーブシチュエーションで登板し失敗したゲームがあまりにも衝撃の大きいゲームが多いのが気になる。私は秋吉の調子は絶好調ではないが、そこまで悪くもないと見ている。しかしメンタル面については流石に心配になる。元々の働き場所であるセットアップマンへの配置換えもあるのだろうか?8回秋吉、9回石山という形もあり得るのかもしれない。私個人の意見を言わせてもらうと明日からの配置換えには反対である。しかし流石に近日中にもう1回同じような逆転負けを喫してしまうようであればそこは流石に配置転換をするべきだと思う。皆さんはどうお考えでしょうか?

3連敗中のゲームで先発を託された原樹理は前回の登板同様素晴らしい投球を披露してくれた。昨シーズンに比べてゲームへの入り方が良くなっているように感じる。初回から140キロ中盤を記録するストレートとにシュート、スライダー、カットボールで内外角を広く使い、時折投げるカーブも有効に使っていた。最後は中日のミスにも助けられたが、7回を被安打3与四死球2の無失点と言う投球はほぼ100点に近い投球だったと思う。本来であればこういったゲームで原樹理に勝ち星が付けば自信も付いてくると思うのだが、上手くいかないものである。それでも前回の阪神戦、そして今日の中日戦のピッチングは1軍でも十分通用するだけの投球内容であることは間違いない。次回の登板も期待したい。

打線は中日先発の2年目サウスポー小笠原を捉えきれなかった。6回までで7安打を浴びせたのだが、大引のタイムリー2ベースと荒木のソロホームランによる2点に抑え込まれてしまった。この辺りがヤクルト打線の課題である。今日のゲームでもダブルプレーが3つと打線が流れに乗れなかった。バレンティンを欠く中でもこういった攻撃になってしまっては、得点が増えないのは当然である。荒木のホームランは膝元のストレートをコンパクトなスイングで捉えた芸術的なホームランだったのだが、このホームランで乗っていけないのが今のヤクルト打線の現状である。
攻撃のバリエーションが少なく、送りバントの失敗も多いため、中々得点力をアップする事が出来ない。明日のゲームに関しては、山田、雄平、バレンティンのバットに期待する他ないだろうか?

それにしても5月に入り、4月よりはチーム上体が上向いたと感じていたが、5月は5月で5-0から梶谷の満塁ホームランで追いつかれ最後はサヨナラ負けしてしまったDeNA戦、3-1とリードした9回にビシエドに逆転3ランホームランを浴びてしまった中日戦、今日の9回2アウト、ランナーなしからの逆転サヨナラ負けとファンにとっても苦行のようなゲームが続いている。先週の巨人、阪神との6試合を4勝2敗で乗り切ったのだが、今週は広島、中日相手に勝てていない。正直今日しっかり逃げ切れていれば3連勝もあるのでは?と思っていたのだが、相当ダメージの残る負け方となってしまった。明日もロースコアのゲームが予想されるが悪い流れを断ち切れるだろうか?

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コメント

  1. iraca より:

     初めまして、iracaと申します。
    最近の真中采配と起用法に不満が溜まっており、ヤクルトファンの方がブログを書いていないか探していたら、こちらのブログに行き当たりコメントさせていただきました。
     先日、先発だった星を7回まで引っ張った結果としてルーキを途中から投入し、敬遠暴投で決勝点を献上しましたね。前日の試合後には「3人(ルーキ、石山、秋吉)を使いたくなかった」と真中監督はコメントしていたのに勝ちパターンを温存する迷采配でした。
     そして今日、秋吉が中日相手に今季2度目の乱調でした。
    私個人としては、「シーズン前から懸念していたことが起きてしまったな」という印象です。
     やはり理想は、外国人に頼らない勝ちパターンの形成です。
    ロマン・オンドルセク・バーネットを擁して2015年は優勝できましたが、今は全員いません。チームのことを長期で考えるなら、少なくとも8回と9回は日本人が好ましいです。
     そこで秋吉に不安が残ります。
    本人は「連投したら調子が上がってくるタイプ」と自分を分析してインタビュー等で話しています。ですが、クローザーに連投させるには限度があります。しかも3点差以内か同点という限られたシチュエーションがほとんどです。ならば、7回や8回の方が向いていると思います。
     石山は故障歴もありますし、連投しなくても済む可能性が高い9回を任せても良いのではないかと考えます。今年の真っ直ぐはワクワクしますしね。
     問題は他にもありますね。
    星を先発に回したことです。中継ぎの負担が増えました。でも近藤の出現で少しは落ち着きましたが、2軍も先発が足りません。由規の谷間登板もありましすが、1軍のブルペンに近藤・成瀬・村中と先発候補だった投手がズラリ。星が中継ぎに回るのも難しい事態にあります。私としては星は中継ぎタイプ、しかも将来的な絶対的クローザー候補の筆頭だと考えています。
     小川・ブキャナン・石川・原樹理と4枚揃ったのは好都合ですが、陣容バランスの悪さは改善できていないと思います。
     あれこれ書いて、すいませんでした。

  2. k より:

    現状の勢いそのままのゲームでしかたね、明らかに中日は強くなってきてますね(外国人と新人が戦力になってきてますね)なので今のヤクルトは特に新戦力がいるわけでもなかケガ持ち選手も多く(廣岡・渡辺・グリーンを下から上げませんし)相変わらず打てない3番山田に期待と無策での併殺と残塁の山では苦手な交流戦になったら断トツで最下位独走しそうですね。
    今年の秋吉に関してはWBCの影響なのかマウンド上で落ち着き過ぎて気持ちが入ってないように感じていて球威もキレも少しだけ足りなくなってるいかなと思ってます(8回なら抑える確率は上がるかなと)。
    個人的にはクローザーの目安は防御率二点台と負け数と考えてるのと現在チームの状況が悪すぎなので結論は配置転換ですね。
    今は近藤がいいので性格的にもクローザー向いてそうですし今のチーム状況で連勝は期待出来ませんからケガ持ちの近藤で充分かなと7回石山、8回秋吉で思いきった配置転換しないとチームに勢いつかないので(あと山中が戻ってきたら西武の牧田のように中継ぎで起用してもらいたい)。
    あと原樹理は左打者の内角へのコントロールが生命線ですね、今年は球速もありインスラも良いので左を抑えればそのうち勝てますね。
    明日は小川なのでゲームは作ると思いますが打てないので接戦を落として負ける予想です、何か変化を与えないと今のヤクルトはズルズル行ってしまう雰囲気を首脳陣が危機感を持ってやれるのか試されるゲームになりますね。

  3. sabo より:

    キツイですね。。。夢にまで出てきてしまいました笑
    秋吉は精神力の強い投手だと思うのですが、、、これだけセーブ失敗すると本人も周りも不信感出てきそう
    それに相手チームにプレッシャーが弱まりそうです
    私もまだ配置転換しなくて良い、と思ってますが、うーむむ
    とりあえず今日明日の二試合はセーブシチュエーション問わず秋吉登板させて中日苦手を克服すべきでしょう

    原は二試合連続好投で信頼できる投手だと感じました

    打線はこんなもんでしょう。今年は守り勝つしかないかと

  4. trefoglinefan より:

     毎年のことなのですが。決まった投手ばかり使って他の投手に見学させているのだったら、もっと野手の控えを厚くすればいいのに。
     それにしても分からないのは、見学させるにしても若手なら意味があるのに、何のためにヴェテランの投手を見学要員にしているのでしょうか。本当に意味不明です。
     と冗談を言いたくなります。まだ序盤ですよ。長丁場を戦うのに、もっと投手の使い方を考えないと、最後まで戦えません。いろいろな投手に経験を積ませてこそ、終盤に向けて投手が整備できるのに、今の段階でどんどん疲弊させてどうするつもりなのでしょうか。
     きっとヤクルトだけは、トーナメントを戦っているのでしょう。

  5. FIYS より:

    > iracaさんへ

    初めまして。よろしくお願いします。
    うーん。上手くいきませんね。星はチームのことを考えるとリリーフで使えるとありがたいのですが…星自身の成長を考えるのであれば先発として大きく育てるというのもなくはないかと思っています。ちなみに私個人はiracaさん同様星はリリーフタイプだと感じています。 

  6. FIYS より:

    > kさんへ

    打線に関しては策を打ってもその策に応えられる選手が少ないため、策の打ちようがない部分もあるように感じます。小川のアクシデントで一気に厳しくなった印象です。

  7. FIYS より:

    > saboさんへ

    夢にまで出てきそうなショッキングな敗戦が多いので、ヤクルトファンは苦しい日々を送っているでしょうね。私も同じですよ。そして小川の登録抹消…厳しいです…

  8. FIYS より:

    > trefoglinefanさんへ

    私も今の成瀬の起用法は頂けないと感じています。どう起用するのか見えてこない部分があります。こういった起用法をするのであれば2軍でしっかり先発として調整させるべきだと思っています。 

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