発狂するレベルの大逆転負け

ヤクルト8-9広島

今シーズンは年に1回あるかないかの大逆転負けを数試合経験しており、これ以上の負け方はないかな?と思っていたのだが、ホーム神宮で新守護神小川が5点差をひっくり返されるという、今シーズンのショッキングな敗戦の中でもワースト1のゲームとなってしまった。神宮球場で9回にこれだけの点差をひっくり返されて敗れたゲームはいつ以来なのだろうか?神宮球場での乱打戦であれば、そんなに悪い印象のゲームは少ないのだが…今日の負けはファンにとっても選手にとっても首脳陣にとってもかなりのダメージを与える衝撃的な敗戦である。
一応今シーズンのショッキングな負け試合の記事を貼っておきます。→「5-0→5-6xへ。」、「今シーズンのエースは小川。秋吉でひっくり返されたら仕方ない。」、「秋吉に試練。ファンにとっても試練。

振り返りたくない9回表の場面ではあるのだが、今日はその場面から振り返りたい。今日のゲームは初回に山田に2ランホームランが飛び出すと先発の原樹理が粘りの投球を披露し、リードを守り、その後も山田の猛打賞4打点の活躍に好走塁、中村、バレンティンにもタイムリーが飛び出し、理想的な追加点の上げ方で終始優位にゲームを進めていた。
そして8-3と5点をリードした場面で秋吉の長期離脱によってクローザーに配置された小川が9回のマウンドに上がる事となった。6月30日の阪神戦でプロ入り初のリリーフ起用を経験した小川なのだが、そのゲームで秋吉が肩を痛めてしまい、小川がクローザーに回る事となった。しかしそこからヤクルトは5連敗を喫し、小川の出番がないまま今日の広島戦を迎えていた。これだけ間が空いてしまい、リリーフとしての調整の難しさが懸念されていたのだが、それでも5点差でマウンドに上がれると言う事で小川にとっては良いシチュエーションでクローザーとしての初仕事を迎えたかな?と個人的には感じていた。
しかしこの回先頭のバティスタに初球のストレートを完璧に捉えられる特大ソロホームランを許すと1アウト後菊池にもストレートを捉えられレフトスタンド最前列に飛び込むソロホームランを許してしまう。続く丸に四球を与え、少し嫌な雰囲気が漂い始めたのだが、続く鈴木を打ち取り、2アウトまでこぎつけたため、何とかなるかな?と感じたのだが、続く松山にタイムリー2ベースを許し、2点差に迫られると西川にも内野安打で繋がれてしまい、一発逆転のピンチを背負ってしまう。ここで広島はとっておきの代打新井を打席に送るとその4球目のストレートをセンターバックスクリーンに運ばれる逆転3ランホームランを浴びてしまった。小川にとっては悪夢の9回となってしまった。
私は、コメント返しや6月30日のゲームの際に小川のリリーフ起用について少し触れているのだが、個人的には小川自身にはリリーフ適性の高さを感じている。しかし今シーズンは怪我で離脱するまでは「エース」としての働きをしていたこと、そして今のチーム状況でしかもシーズン中にクローザーに配置転換することについては無理があると感じていた。しかし秋吉が故障離脱となったことで、小川がクローザーを務めることはやむを得ない状況となった。
そして今日ついにリードした場面(セーブシチュエーションではなかったが…)の9回にマウンドに上がった。しかし結果は上記の通りである。これで追い込まれたのは真中監督をはじめとする首脳陣である。明日以降小川の起用法を変えてくるだろうか?これはかなり難しい選択となりそうである。日程的な事を考えるとおそらくオールスターまではリリーフ起用となると思うのだが、その後はどうするだろうか?そしてあくまでもクローザーとして起用していくのだろうか?
個人的にはクローザーを続けると判断するのであれば、首脳陣と小川とでしっかり向き合い、来シーズン以降もクローザーで起用するという明確なビジョンを持って起用してもらいたいと思う。借金は20以上に膨らみ、足掻いても足掻いてもチーム状況が上向かない状況である。もちろんプロ野球である以上、試合は続くし、当然不戦敗のような事も出来ないため、全力でゲームに臨んでもらうしかないのだが、その一方で来シーズン以降も視野に入れながら戦っていく事も求められ始める成績になってしまっている事も事実である。小川の負担を考えるのであれば、スパッと先発に戻すのも1つの選択肢だろうか?

ここまで悪夢の9回について触れてきたのだが、正直9回以外は、最近ではあまり見られなかったような理想的な展開のゲームに持ち込んでいた。山田のホームランを含む3安打4打点の活躍は、内容も良く、徐々に復調していることを窺わせてくれたし、先発の原樹理も今日もボールに威力があり、ランナーを許しても試合を作る原樹理らしさを見せてくれた。勝っていればファンにとってはテンションの上がるゲームだったのだが…それだけに9回の6失点が余りにも重くのしかかってきてしまう。今日の夜ヤクルトファンの皆さんはどんなことを思いながら布団に入るのだろうか?明日以降に響いてくるであろう衝撃的な大逆転負けでの6連敗…流石に堪えます。それでも明日以降もヤクルトスワローズを応援する気持ちに変わりはありません。首位広島相手と言う事で簡単な事ではありませんが、今日のゲームを忘れさせるようなゲームを神宮球場のヤクルトファンに見せてもらいたい。

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コメント

  1. sabo より:

    テレビ前で発狂しました
    開いた口が塞がらないってこういう時ですね

    しかしこういう時こそこの言葉を使うべきです
    「切り替えていこう」
    おそこでああしておけば良かったという反省点は山ほど感じましたがあえて考えなくて良いと思います
    とにかく良い結果をイメージしてまた明日普段通りに試合をすることが大切なんです

  2. 井野ファン より:

    だから小川のリリーフ転向は反対でした。彼は先発だから光るタイプだと思うし、そもそも秋吉が悪くなったという理由でエースをリリーフに回すやつがあるかと声を大にして言いたいです。小川を先発に戻さないと、絶対に大変なことになると思います。

    オーレンドルフをリリーフに転向させられないのですか?外国人枠の関係だろうが、メジャーではリリーフを任されたんだし。
    オーレンドルフが先発にこだわりすぎてるのか、首脳陣からオーレンドルフはリリーフでも厳しいとみられてるかのどちらかですね。

  3. 中国地方のスワローズファン より:

    本当に酷い試合でした。
    小川が2本目のホームランを打たれた時点で石山をブルペンで準備させるという選択肢は無かったのでしょうか?
    それすら放棄する真中監督と伊藤コーチには本当に腹立たしく感じます。
    真中監督は今シーズン限りで辞めて下さい。
    自主性という名の放任主義、責任放棄の方針はもう懲り懲りです。
    来年は基礎からチームを作り直す事が出来る監督を望みます。

  4. つばめろう より:

    正直堪えますね今日の敗戦は
    底だと思ってたらさらに底なしの闇に突き落とされた気分です。

    小川が先発に戻るとしたら抑えは誰になるんでしょうか?(石山かルーキ?)
    いずれにせよ勝利へのビジョンが全く見えてこないですね

  5. k より:

    小川は真っ直ぐのスピードは出てましたが球威がありませんでしたね、真っ直ぐでファウルを取れないとクローザーは難しいですしコントロールも真ん中に集まってましたね。山中もでしたがケガ明けでまだ本来の出来に戻ってないですね、この状態だと先発やっても同じ結果でしょう(今日、見た限りでは性格的に抑えは向いてないですね、表情見ても気持ちが弱すぎるように感じました)。
    それと中村も真っ直ぐしか待ってない打者に真っ直ぐ投げてるのは観察力が足りないし小川が抑えに回ったら外国人投手のようにパワー系にスタイル変更させるのは冷静さが足りませんね(スライダーやカットを多投しておけばこんなに打たれてはなかった)。ベンチからも指示も出てませんでしたし、去年からそうですが一球一球に細かい指示を出さないと試合には勝てないですね。
    試合後はファンが少し暴徒化したみたいですが、個人的には今の球団社長になってからドラフト戦略含めて悪くなったと思ってます、野球知らない人が編成をやってるが間違っているのは巨人含めてどこも一緒で自分の言うことを聞いてくれて、しかも同じ大学の真中監督を重宝してようではチーム作りも上手くいくはずもないですね、野村前監督のようにコーチやドラフトの編成まで任せるか(宮本慎也も監督やるなら編成まで要求してましたね)GMを置くかしないと、ずっと繰り返しですね(記事でスカウトの八重樫さんが自分達の推薦より投手をドラフトでしか指名できなかったと告白してましたね)
    どちらにせよ、この負け方はあり得ない点差での逆転なのでフロント、首脳陣、選手の起用方法、全て変える出来ごとにして欲しいですね。
    最後に山田はやっとインハイをレフトスタンドにもっていったので少し復調気配ですね、左には強いのであとは右投手のインサイドの真っ直ぐの対応だけですね。

  6. ケマル より:

    痛恨のでっかい敗戦です。
    9回にこの点差から逆転されたのは私は記憶にないですね。
    せめてこの大敗を活かせるような改善をおこなってほしいです。
    監督交代は必須でしょう。

    本当に一昨年に優勝していて良かったとつくづく思いました。
    しばらく低迷期が続いてしまうのでしょうか。

  7. つばくろまて より:

    昨日は帰り電車に乗って途中経過見たら楽勝だと思い、一眠りしたらこれだもん…
    ジュリー…好投してもなかなか勝ち投手になれないのはマジ気の毒だと思う(涙)お願い、腐らないで…
    コンドールマン、るぅ木…昨日はナイスPだったのに(涙)
    テット…猛打ショーにホームランに4打点、これでヒーローになれないのかよ(涙)
    サカロー…昨日はバースデイで貴重な2打点あげたのに(涙)
    にしやん…久しぶりにスタメンでも良いところ無し…しゃあねぇなあと笑って…らんねぇよ(怒)
    ライアン…先発でいきなり打たれたんならまだ諦めもつく。でも…(涙)ただひとつ言わせてもらいたい、この悔しさ、必ず晴らしてくれ!
    今年はしゅうきちが最後に打たれた試合がかなりあった。だからライアン抑えにしたんだろう…でもねぇ、2点いや3点差ならまだ、5点差を1イニングでひっくり返されたらマジへこむわ(涙)つうか首脳陣も何か策考えてなかったの(怒)
    ライアンのプライドに気使って誰も準備させなかったの?だったらしばらく投げさせていない元クローザーのヤマテツ、最近負けパターンで使っているたいちのことも考えているの(怒)
    もう今年これ以上無い逆転負け見ちまったから、今後逆転負け食らっても耐えられるかも?だから育成の意味も込めて、クローザーはかぜはるパパを起用してくれ!以上

  8. iraca より:

     そろそろ真中監督も潮時でしょう。
    2年前のリーグ優勝だって外国人を7・8・9回に投入して勝った<漁夫の利優勝>でしたし、最近では采配も理解できないです。何より「この3年間の実績の中で野手では誰が頭角を現しましたか?」ということが大きいと思います。
     怪我人が多くて、戦力が整わず勝てないなんて言い訳です。
    勝つためだからとはいえ、主軸に頼りすぎていた感は否めないと思います。
    育成をないがしろにした、それに尽きます。

     昨夜の試合では小川が大炎上でしたが、仕方なくと妥協したことを後悔しました。やっぱり、小川に9回をさせるなら先発で完投してもらう方がいいです。上背がない投手・150キロ中盤に迫ることのない真っ直ぐ・先発時は多彩な変化球で組み立てる等、これでは難しいだろうと思います。
     バティスタに一発を食らった段階で「今日は無理だな」と感じました。
    5点差とはいえ初めてのリリーフでの9回のマウンド、いくらポーカーフェイスの小川でも相当なプレッシャーと難しさを感じたのではないでしょうか?
    先発で体たらくな結果になったわけでもないのに、クローザーはありえなかったと言えます。
     スワローズファンは温厚で選手の背中を推したい方が多いようですが、強みというより物凄い弱みになりつつあるのではないでしょうか?
    安くもない入場料やグッズに金を落としながら、負けても暖かい声をかける…。
    申し訳ないですが、かなりの茶番です。
    これだから球団も首脳陣も甘ちゃんばかりなんです。
    曲がりなりにもプロです。私は昨日の試合を観て「ふざけるな」と思いました。もちろん、選手は一生懸命戦っているので責めるつもりはないです。ですが、大暴れした山田と原樹理の活躍で、勝たなきゃいけない試合を真中監督の采配でフイにしたんです。山田は復調のきっかけを失った可能性もあります。原樹理は大事な勝ち星を失いました。昨日の試合はそれだけ多くのものを失った試合なんです。私は元巨人ファンなので強くは言えませんが、真中監督にも大した思い入れはないのでさっさと辞任していただきたいと思っています。

     昨日の試合後、クラブハウス前に40人ほどのファンが集まり罵声を浴びせたと報道されていますが、遅すぎると思います。毎年のように大型連敗があって、よく耐えていたなと感じました。

     結論として…
    野手に怪我人が多く戦えないのはキャンプでは横一線と言いつつ、結局主力の顔ぶれは一切変わらなかったということ。
    守れない・怪我多い・打てない大引は最初から要らなかったんです。
    FAで取るレベルの選手ではなかったと思います。
    毎年怪我をするハタケ・川端も立場は危うくなるべきです。
    率を残すだけで一発のない雄平なんて全く怖くないです。
    バレンティン・山田も集中力にかける気がします。
    たとえ、ベストメンバーが揃っていても勝てない試合はあります。
    しっかりと見極めた選手構成をしていくべきでしょう。

     投手は2年前に外国人で固めた恩恵が来ていると思います。
    野手と同じで、育成にすらならなかった。
    しまいには、毎年変わり種をドラフトで取り、一切戦力にならない。
    怪我人の多い球団がすることではありません。
    その皺寄せが秋吉や過去でいうなら山本哲というリリーフに来ていたのでしょう。

     どこを変えればではなく、一番下の球団の土台から変えない限り変わらないと思います。

  9. FIYS より:

    > saboさんへ

    流石に堪えますよね。今日は仕事だったのですが、足取りが重くなってしまいました。

  10. FIYS より:

    > 井野ファンさんへ

    小川のリリーフ転向反対派の方々からすると昨日の負けは、許されない負けなのでしょうね。そのようなコメントも多く見られますね。

  11. FIYS より:

    > 中国地方のヤクルトファンさんへ

    私は小川続投派だったので、采配については特に文句はないのですが、これだけ負けが込んでしまうと多くの批判が浴びせられるのも当然のことでしょうね。

  12. FIYS より:

    > つばめろうさんへ

    小川の扱いはどうしますかね?首脳陣は相当追い込まれましたよね。

    チームとしての実力不足を感じます。

  13. FIYS より:

    > kさんへ

    皆さんのコメントやネットでの反応を見ていると私は、だいぶ穏やかなヤクルトファンなのだなあ。と感じるのですが、やはり勝つ姿、優勝する姿が見たい気持ちがあります。ここからチームをどう立て直していきますかね?簡単ではないでしょうね。

  14. FIYS より:

    > ケマルさんへ

    自分も記憶にないんですよね。おそらくあることはあると思うのですが…

    こうなると本当によく15年シーズンに優勝できたなと感じますね。

  15. FIYS より:

    > つばくろまてさんへ

    ファンにとっても厳しい試合となってしまいましたね。

    風張は徐々に結果を出し始めましたね。元阪神の久保田のような雰囲気がありますよね。

  16. FIYS より:

    > iracaさんへ

    熱いコメントありがとうございます。

    原樹理の勝ち星、山田のお立ち台が消えてしまったのは事実ですからね。チームにとってもファンにとっても余りにも痛いゲームとなってしまいましたね。

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