夏のホームラン合戦を制す

ヤクルト8-5DeNA

ヤクルトの8得点はバレンティンの満塁弾、山田の2ラン、リベロの2ランによる得点、DeNAの5点は筒香の2ラン、戸柱の2ラン、梶谷のソロホームランによる得点ということで得点全てがホームランという派手なゲームとなった。終わってみれば宮崎落球からのバレンティンの満塁ホームランが大きかった。

先発の山中は、前回の中日戦で完投勝利を飾り、自身にとって久々の勝ち星となったのだが、今日も山中らしいまずまずの投球を披露してくれたのではないだろうか?高目のストレートと同じ軌道から変化させたり、スピードに変化をつけながらDeNA打線のタイミングを外していった。初回に筒香に先制の2ランを浴び、4点のリードをもらっていた6回に戸柱、梶谷に連続ホームランを打たれて降板となってしまったように左打者対策の必要性は感じさせられたのだが、悪くない投球だったと思う。5回のピンチを脱した事で少し集中力を切らしてしまった部分もあったかもしれないが、2連勝という事で2015年シーズンのような「勝ち運」を呼び込んでもらいたい。

そして今日はリリーフ陣が見事だった。6回1点差に詰め寄られたところからの登板となった近藤がしっかり無失点でDeNA打線を抑えると7回松岡、8回石山、9回ルーキと力強い投球を披露し、そのまま逃げ切って見せた。8回にリベロに2ランホームランが飛び出し、最もプレッシャーが掛かるであろうクローザーのルーキの負担を少しは減らした中での登板になった事も大きかったのだが、今日のリリーフ陣の奮闘は見事だった。ルーキは前回の巨人戦に続いて2セーブ目となった。このままセーブシチュエーションで結果を残し続ける事が出来るだろうか?

打線は3番バレンティン、4番山田、5番リベロの3発で8得点を奪って見せた。バレンティンの逆転満塁ホームランについては、初球のサードファールフライを宮崎が落球した事によって命拾いした直後の内角高目のストレートを完璧に捉えて見せた。ラッキーな部分もあったのだが、満塁ホームランの打球についてはレフト上段に飛び込む文句なしの一発となった。チームに勢いを付ける主軸らしい仕事っぷりだった。
そして5回には山田が久保の高目のストレートを左中間スタンドに叩きこんで見せた。甘いボールではあったが、このボールを打ち損じてしまうのが今シーズンの山田だっただけに少しずつではあるが、調子は上向いてきていると感じた。だからと言ってここから爆発する可能性もそう高くはないと思うのだが、ファンとしてはここからの脅威的な追い込みに期待したくなるのも事実である。
最後に貴重な2ランホームランを放ったリベロは、打席によっても波があり、全くタイミングが合わない中での凡打も多いのだが、何だかんだで打率は2割9分台をキープし、ホームランも3本放っている。脆い部分も見えるのだが、それでも何とかそれなりの数字でまとめているため、今後は「NPB投手の低めのボール球をどれくらい我慢できるか?」がポイントになってくるだろうか?徐々に身体のキレは出てきているように感じる。

先日の広島戦でもあったのだが、クリーンアップ揃い踏みでの勝利はチームとしても気持ちの良いものだと思う。1つでも勝利を積み重ねてもらいたい。

P.S 以前にもこのブログで書かせてもらっているのだが、現在のNPB球のレギュレーションはどうなっているのだろうか?個人的には高反発球でも低反発球でも統一してくれるのであればどちらでも良いのだが、反発係数などをしっかり公表してもらいたいと感じている。2011年シーズン~2013年シーズン辺りまでは公式球のことで大いに揉めたシーズンだったし、ボールによって選手達の記録も大きく変わってくる事を実感するシーズンとなった。一プロ野球ファンとしては、数字や記録と言う部分で様々な選手の実力を比較する事があるため、「このシーズンはこういった公式球を使っていたのだな…」ということをしっかり分かった中で観戦したい気持ちがある。おそらく私以外にもそういった気持ちを持っているファンの方はいるのではないだろうか?あやふやなままの方が良い部分もあることはあると思うのだが、個人的にはその辺りをハッキリさせてもらいたいと思っている。

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コメント

  1. k より:

    今のヤクルトは、こういう形で打って投手が何とか粘って勝ちを拾う方法しかないですね。(防御率も四点台なので打線が五点以上取らないと厳しいですね)ルーキが2点台の防御率をキープ出来ればもう少し勝てると思いますね(バーネットもそうでしたが精神面の安定がルーキが一皮剥けるかなと感じますね)
    バレンティンは良い状態キープってところでしょうね。山田はインサイドを三本打ったのは評価できますが問題はこれが続かないことなので明日の球が速いウィーランドから打てれば復調かなと、個人的にはもう少しグリップを頭の上あたりにしてバットを上から出せれば最短距離からヘッドも走ると思うので、そこら辺の構え方を気にして見たいですね。
    それとリベロは残留しそうですね、擦った当たりがライトへホームランなるのは神宮向きですね。あまり振り回さないので慣れてくれば率も残す可能性は高いですね(出来ればサードで使って欲しいですが)
    最後に大引が抹消ですがケガがちなのに戻ってきてスタメンフルで出場させているのは首脳陣の管理不足ですね、残念ですが大引は改めてレギュラーとして扱うのは年齢的にも厳しいですね。
    広島がやってますが来年からはターンオーバー制を敷くべきかなと思いますね、今の布陣なら外野もバレンティン・雄平・坂口・山崎で四人で回す(山崎はフル)内野も山田以外は大引・奥村・リベロ・川端・藤井・廣岡など1つのボジションを二人で回すくらいしないと今のヤクルトでは同じことの繰り返しなるので変化を望みますね。

  2. sabo より:

    投打の活躍での勝利は気持ちいいですね!
    リベロも前評判より走塁守備に不安はあるものの打撃はアジャストして来たようにみえます

    あとはここに来てリリーフ陣がまた踏ん張り始めました。松岡の三人切りは見事。そして今日はビハインドで山本中澤が2イニングずつ無失点で切り抜けてくれました。

    球の反発係数は球団や選手には知らされるのでしょうか?成績の判断、つまり去就を決めるには必要ですよね。もちろんファンとしても知りたいです。

  3. FIYS より:

    > kさんへ

    83年組が来シーズンも主力という事であればターンオーバー制の様な起用法は「あり」でしょうね。体力的にも厳しくなってきていますからね。

  4. FIYS より:

    > saboさんへ

    リベロはアジャストしてきましたね。楽しみです。

    公式球については、もう少し情報をオープンにしてもらいたいですよね。

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