2017年戦力外選手

次の選手について、本日10月3日(火)、戦力外通告いたしました。
竹下真吾投手、土肥寛昌投手、ジュリアス投手、徳山武陽投手、中島彰吾投手、 星野雄大選手、 新田玄気選手(育成)、今浪隆博選手、飯原誉士選手、榎本葵選手、原泉選手
(東京ヤクルトスワローズ公式サイト引用)

毎年のことなのだが、今年も戦力外通告の記事を書かなければならない。引退する今浪、人員不足から急遽育成契約を結んだ新田を含めて11人の選手が戦力外となってしまった。断トツの最下位に沈んでしまったシーズンなのだが、意外と戦力外になり得る選手は多くはないのかな?と感じていたのだが、私が想像していた以上に多くの選手が戦力外になってしまった印象である。2軍で復調の兆しをみせていた徳山、育成契約から這い上がった中島、2軍でようやく自分の長所である打撃でアピールし始めた原泉、高卒2年目のジュリアス辺りは今年戦力外通告が行われるとは思っていなかったので、「少し厳しい判断だな。」と感じる部分もあるのだが、来シーズン以降にチームの立て直しを行わなければならないことを考えれば妥当なことなのかもしれない。
1人ずつ簡単に触れていきたい。

竹下真吾投手
・14年のドラ1である。パワー型サウスポーとして即戦力のリリーフとして期待されたのだが、コントロールに苦しみ、実績らしい実績を上げる事が出来なかった。竹下自身、思うようなピッチングが出来なくなってから泥沼にはまってしまったのではないだろうか?本来の投球を見失ったままわずか3年で戦力外となってしまった。

土肥寛昌投手
・昨シーズン終盤から2軍でしっかりと結果を残し始め、今シーズンはキャンプ、オープン戦である程度の結果を残していたため、ブレイク候補の1人では?と予想していたのだが、想像以上に1軍の壁は厚かったようである。ストレートの威力も増しており、リリーフとしても先発としても面白い存在になりかけていただけに残念である。このまま引退するとのことなので自分で区切りを付けた部分もあるのだろうか?

ジュリアス投手
・潜在能力の高さを買われて15年のドラフト4位で指名されたのだが、左肘の手術を行い、ほぼ登板機会がないまま戦力外通告をされてしまった。どうやら他球団が獲得しない場合は、ヤクルトで育成契約を結ぶと言う事で少しホッとしている。いくら怪我をしてしまったからといって高卒2年での戦力外は早過ぎる。もう1年は左肘の回復具合を見てもらいたい。

徳山武陽投手
・今浪が甲状腺機能低下症で引退を余儀なくされたのだが、徳山も黄色靭帯骨化症という難病に苦しんだ。しかし2軍では結果を残し始めていただけに来シーズンの完全復調が期待されていたのだが、まさかの戦力外通告となってしまった。黄色靭帯骨化症の状態がどの程度なのか分からない部分もあるのだが、本人に現役続行希望があるのであれば獲得を検討する球団もあるのではないだろうか?もう一度1軍のマウンドで投げている姿を見てみたい投手である。

中島彰吾投手
・14年の育成ドラフトで指名され、昨シーズン支配下登録を勝ち取ったのだが、1軍での登板は数試合に終わってしまった。力強いストレートを投げ込む事が出来、まだまだ伸びシロもあるかな?と感じていたのだが、想像以上の早さで戦力外となってしまった。支配下登録を勝ち取って、まだ1年半ほどなのだが、ここで戦力外にするのであれば何故獲得したのだろうか?中島自身よりもヤクルトのフロントの計画性の無さに疑問を感じる。

星野雄大選手
・今シーズンは1軍初出場も果たしていたのだが、若手捕手の台頭もあり、戦力外となってしまった。アマチュア時代からよくまとまった捕手らしい捕手というイメージだったのだが、プロでやっていくには少し物足りない部分が多かっただろうか?中村、西田と年下の捕手が1軍で働き場所を得ている現状を考えるとやむを得ない戦力外と言えるのかもしれない。

飯原誉士選手
・飯原に関しては、このブログを書き始めた頃、大いに期待していた選手である。身体能力が高く、走攻守全てにおいて一流になり得る能力を持った選手だったと思う。しかし低反発球の影響もあってか、2011年以降成績が急降下してしまった。怪我によりスピード感も失われてしまい、ここ数年は非常に厳しいシーズンを過ごしていた。いわゆる「やらかし」の多い選手であり、ファンをやきもきさせる事が多かったのだが、それだけに愛らしさも感じさせる選手だった。潜在能力の高さを活かし切れなかった感はあるのだが、個人的には印象深い選手である。2011年のCSで中日のチェンから放った決勝ホームランは特に印象に残っている。
まだ現役続行を希望しているとのことで最後まで野球にしがみついてもらいたい。足や肩は目に見えて衰えてしまったが、パンチ力のある打撃はまだ健在である。

榎本葵選手
・楽天を戦力外となりながらもトライアウトでヤクルトに拾われたのだが、1年で戦力外通告を受けてしまった。2軍ではある程度出場機会を与えられたのだが、来シーズンの契約を勝ち取るまでのインパクトを残す事が出来なかった。まだ若いためもう1年チャンスを与えても良いのかな?と思う部分もあるのだが、2軍でも結果を残せなかったため致し方ない結果だろうか。

原泉選手
・原泉に関しては、14年のドラフトで獲得した時から「ロマン砲」という印象があり、結果を残し始めるのは数年後になると感じていた。2軍では徐々にバットにボールが当たるようになってきており、今シーズンは打率こそ2割そこそこに終わってしまったのだが、ホームランは11本放っており、来シーズンが勝負の年になるかな?と個人的には感じていたのだが、その来シーズンを迎える前に戦力外となってしまった。年齢的にもまだ若いため、DH制のあるパリーグの球団辺り(ロッテ辺り)に拾ってもらえないだろうか?このタイミングでプロ野球界を去るのは少々惜しい気がする。

以前から何度か書いていたのだが、今年の戦力外通告で2014年ドラフト組は、風張、山川以外は全員ヤクルトを去ってしまった。まだ3年でこれだけの選手がチームを去ってしまうのは異常事態である。こういう意図が見えないドラフトは今後行わないようにチーム全体として反省しなければならない。
一応2014年ドラフト時の記事も貼り付けておきたい→「2014ヤクルトドラフト指名選手
私は2014年のヤクルトのドラフトに編成面で大いに疑問を感じていたのだが、それでも選手が活躍してくれれば、そんな疑問も吹き飛ぶのかな?と感じていた。しかし結果は案の定と言ったところである。これでは安定して上位争いが出来るチームは作れない。それだけに今年のドラフトでどういった指名を行うのか注意深く見守りたい。

色々と書いてしまったが、今回ヤクルトスワローズを戦力外となってしまった選手には「お疲れ様でした。」の声をかけたい。

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コメント

  1. k より:

    戦力外リストを見て土肥・中嶋・徳山は球速も140km中盤は投げてるので足りないのは一軍の経験かなと思っていたので見切った判断が知りたいですね。投げる球を見るだけでは最終戦の山本哲の方が戦力外になり得るかなと感じましたね(手術の影響で140kmいかない真っ直ぐと変化球ばかりでスリークウォーターに変えても来年も厳しいかなと)
    また竹下に関しては3年間ほぼ二軍で制球難なのに、なぜドラフト1位で獲得したのか聞きたいですね。こちらのブログでも当初から投手偏重のドラフトと選考基準や育成方法の疑問を何度も指摘されてきましたのが、ここにきて全て悪い方に予想が当たってしまいましたね(Fiysさんブログは本当に分析に長けていたので改めて数あるヤクルトブログの中でも先見の明があると感じましたね、当たってることが多い)
    それと飯原の戦力外は右の代打ということでは畠山や鵜久森がいるので弾かれたかなと、個人的には左には強くいろんな意味で何かやってくれる選手でしたので記憶に残しましたね。
    10人前後いなくなってドラフトで6人くらい取って後は他チームからの戦力外になるとは思いますが、榎本を1年で切ったように今のヤクルトでは若手の戦力のを育成する力はないので、ある程度一軍の実績がある人の獲得になるでしょうね。

  2. 井野ファン より:

    戦力外が出ることはある程度は仕方ありませんが、今浪と徳山は病気が理由だと思うので、不憫でしょうがないですね。二人とも引退後に病気に勝つことを祈っています。

    しかし井野が残るようで安心しました。監督も替わるし、来年は井野のさらなる飛躍に期待しています。

  3. パイン より:

    チームをみれば、どいつもこいつもと思える成績しか残せていませんが、
    いざ戦力外となると、あまり思い当たりませんでしたね。

    その中で、故障や病気で辞めざるを得ないというのは、気の毒ですね。

    一方で竹下、土肥、星野あたりはやるだけのことはやった感じでしょうか。
    中島は、もう少しチャンスを与えられてもよかった気がしますね。
    このレベルの投手が多く、経験を積めなかった印象です。
    徳山は、どうなんでしょうね。環境を変える意味もあるんでしょうか。

    14年組については、私も「即戦力級3枚」とかコメントしてしまいました。
    未知数であること以外、力量的には疑問符だらけでしたね。
    小川で成功して、ますます即戦力投手に傾いてしまったと、八重樫さんも
    言っていましたね。

    戦力にもなっていませんが、14年組は小川さんがフロント入り以前の
    獲得ですから、切られやすいのかも知れないと考えたりしています。

  4. つばくろまて より:

    たけちた…ドラ1?下で投げればよんたまか火だるま(涙)そんなトホホな印象しかねぇ(怒)
    ドイヒー…伝説になったあの大逆転勝利の試合がまさかの一軍ラス投?無失点に抑え勝利を呼び込んだことが彼の唯一の功績であり、せめてもの救いだったかな(涙)
    なかじぃ…彼は逆に鷹戦でボコられた試合が一軍ラス投?せめて汚名返上できるチャンスを与えて欲しかったのだが(涙)
    とくさん…15年はそこそこ頑張っていたんだけどねぇ?だから首にするのちょっと早くねぇ?こないだだって下でナイスPだったじゃん、悔い残るだろうよ(怒)それともとくさん自身が病気を理由に限界感じたのか?まさかねぇ(涙)
    すたぁの…悠平、だにしが不調な年に出てきて欲しかったのだが(涙)
    あおいちゃん…彼もツヨシやへーやんを脅かす存在になって欲しかったのだが、結局こーたろうに負けちまったのか(涙)
    イズミン…ハランティンにはなるのは夢で終わったか…もう少し確実性あれば今年は一塁やらせてもらえたのに(涙)
    羆…育成でも構わない、だから絶対残せよ!怪我さえ治ればきっとやれるはずだよ、多分(涙)
    今年彼らの中で一人でもぶれいくしてくれたら良かったんだけどねぇ(涙)
    14年ドラフト組も残り二人かぁ…やまかぁ君はこが君やおおむら君に出番取られて全く存在感ねぇし、最後の希望はかぜはるパパだけかよ(涙)頼むぜよマジで…

  5. つばくろまて より:

    メシハラ…小川さんが監督になるから、もしかしてラストチャンス有るかなと思ったけど、さすがに甘くなかったか(笑)
    メシハラがいたからこそ10年のメークミルミルはあったんだと言っても過言ではないくらい大活躍したのが一転、11年は優勝逃したA級戦犯と言っても過言ではないくらいの絶不調…そこから結局這い上がれず今に至るようのはさびしいよ、マジで(涙)
    メシハラといえばやっぱりあれかな?14年の最終戦でライアンの勝ちを消した世紀の落球、そして2年後ライアンにお詫びの勝ちを与えた逆転ホームラン♪更にその後涙こらえながらお立ち台に上がった勇姿が印象に残っています。
    正直今のメシハラでは他のチームが拾っても活躍するのは厳しいと思いますが、ヒロヤスのように意地を見せて頑張って欲しい!
    打てよヤスシさあ見せてくれ!ちぃから強くぅ~、今きぃあいを乗せた~そのひぃとぉふりぃに~♪

  6. FIYS より:

    > kさんへ

    14年ドラフトはチーム編成という意味で疑問が大きかったです。獲得した選手については、スカウトの眼力を信じる事しか出来ないので、活躍する事を祈ったのですが、上手くいきませんでしたね。

    飯原は、ルーキーイヤーの時からある程度1軍レベルのボールに対応できていた事が驚きだったのですが、もう一皮剥けることが出来ませんでしたね。

  7. FIYS より:

    > 井野ファンさんへ

    今浪、徳山は残念ですね。特に今浪は、想像以上に病気の状態が良くないのですかね。

  8. FIYS より:

    > パインさんへ

    14年のドラフトは、3年でこれだけいなくなってしまったので完全に失敗ドラフトなのですが、即戦力を期待して獲得した選手が即戦力として働けなかった場合の早目の見切りはチームとしては悪くない判断なのかもしれませんね。

    ドラフトの記事やコメントは数年後に読み返すと面白いですよね。

  9. FIYS より:

    > つばくろまてさんへ

    思いのほか戦力外となった選手が多くて驚きました。毎年の事ですが残念ですよね。

  10. FIYS より:

    > つばくろまてさんへ

    11年シーズンの絶不調とCSでの決勝ホームランは印象に残っています。

    好きな選手だっただけに本当はしっかり主力メンバーになってもらいたかったんですけどね…

  11. trefoglinefan より:

    ・https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10180282165

     これじゃ話になりません。スカウトはいったい何をやっているのでしょうか。

  12. FIYS より:

    > trefoglinefanさんへ

    そうですね。私が2014年のドラフトの際に書いたことは、獲得した選手のことを色々と書いたわけではなく、チームの編成方法について書かせてもらったつもりです。正直選手個人個人については、しっかりプレーを見た選手は限られてくるため、基本的にはプロのスカウトの目を信じるしかないと思っています。
    2015年からはドラフトもバランスが取れてきていると感じるため、今年もその流れをつなげてもらいたいですね。

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