原はセリーグで3本の指に入る先発投手なのでは?

ヤクルト4-0阪神

いつものように小野を打ち崩せそうで打ち崩せない嫌な展開だったのだが、そんなことはお構いなしに原が圧巻の投球を披露してくれた。先発に復帰してからの原の投球は安定感抜群である。被安打、与四死球が少なく奪三振が増え、長いイニングを投げられる。実績はまだまだ追い付いていないが、現時点での実力ということであればセリーグでもトップレベルの先発投手なのではないだろうか?
今日はハイライト映像を見ただけなので短めに。

原は好調な投球を披露していながら下半身のコンディション不良で一旦登録抹消となり、不安もよぎったのだが、復帰初戦となったDeNA戦で負け投手となったものの素晴らしい投球を披露し、今日の試合でも危なげない投球を披露してくれた。8回で121球を投げ、被安打2、無四球の無失点という数字も圧倒的である。阪神ベンチもオーダーをジグザグに組むなど原対策を講じてきたが、今の原にはそんな策も関係なかった。
シュート、スライダーで内外角を広く使う原らしい投球で阪神の各打者に満足なバッティングを許さなかった。シュートもスライダーも右打者、左打者関係なく使うことが出来るため、投球の幅も広くなる。打者が想像しなければならない球筋が増えるため、打者からすると対峙しづらい投手だと感じているはずである。これだけコントロールが安定している中で三振も奪えるのが素晴らしいし、今日のような味方打線がチャンスを作りながらも中々得点を奪えない展開、雨も強まるビジターの甲子園という環境でも好投出来たという部分も高評価につながる。前回の登板時にこれだけの力を持っているのであれば今シーズン残りの登板1つの負けも喫さないでほしい。と書いたのだが、今日の登板を見て改めてそれだけの実力のある投手だと感じた。

打線は初回にバレンティンのタイムリーで先制したものの、今日も小野の前にチャンスを作りながらも拙攻を繰り返すという嫌な展開に持ち込まれてしまった。小野に関しては素晴らしいストレートを持っているものの試合の中でも安定して同じボールを投げ込むことが出来ていない印象であり、一旦崩れれば一気に崩せそうにも感じるのだが、これだけ同じ展開が続くということであれば、そろそろ小野の力を認めたほうが良いのかもしれない。2,3,4,5回は得点チャンスがあったものの嫌な形でチャンスを潰してしまい、このままズルズルいってしまうかとも感じたのだが、そんな雰囲気を打破したのは好投を続けていた原のバットだった。6回に2アウトランナーなしから西浦ヒット、井野四球でチャンスを作ると原が自らのバットでタイムリーを放ってみせた。これで小野は気落ちしたのか、その後坂口に四球を与えマウンドを下りることとなる。投手は能見に代わったのだが、その能見から青木にも2点タイムリーが飛び出し、ようやく試合の流れをヤクルトに傾けることに成功した。
あれだけチャンスを作りながら得点を奪えなかった打線が6回は2アウトランナーなしから下位打線が繋がり得点を奪うのだから野球というスポーツは面白い。

夏場は苦しい投手陣を打線が救ってきたのだが、ここに来て疲れが見え始めた打線を投手陣がカバーするゲームが続いている。何だかんだで投打の歯車は噛み合っているのかもしれない。これで貯金2である。このまま2位通過でのCS進出を目指したいところである。

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コメント

  1. sabo より:

    はい、そうです。実は原樹理はセリーグで3本の指に入るピッチャーなんです
    セリーグ防御率3位のDeNA東のWHIPが1.18なのに対して、原樹理のWHIPは1.15です
    指標が全てでは無いですが、原樹理の被打率は菅野のそれとほぼ同じですしセリーグトップクラスの実力を有していると言ってよいのではないでしょうか
    何より100以上イニング投げて未だ被本塁打3ってのはかなり凄いと思います
    正直、ドラフトのクジ外して原樹理を獲得したのは良かったかもですね(笑

  2. k より:

    原は現在チームで一番の安定感でしょうね。井野に捕手が変わってシュート偏重を止めてここまで激変するのは珍しいですよね、逆にここまで勝てなかったのは本当にこれだけの事だけだったのか考えてしまいますね(ドラフトで高山を外したから原を獲得し外野手がいないから坂口と契約して、その二人が活躍するとは思いもしませんでしたね。ドラフトはこういうドラマがあるから面白いのかもしれませんね)
    後半にきて原の状態がいいのはクライマックス1stでも期待できるでしょうね(小川・ブキャナン・原の三本柱で勝負になりますね)
    前半戦は阪神にカモにさてましたが、ここにきて勝敗もイーブンに戻せてるので二位はほぼ見えてきたかなと。メッセンジャーも調子落として北條も福留ケガですし残り阪神との試合は戦いやすくなりましたね。
    気になるのは外野手の控えが上田しかいなく坂口がファーストからレフトに回ってのやりくりは少し不安ですね、全員ベテラン外野手なのでケガの心配が消えないので誰か上げてもいいかなと、ただ塩見は新人で経験不足ですし比屋根の守備固めは不安ですし山崎は肩が弱く(ケガしてますし)田代や三輪も上田に比べたら劣りますから外野手の若手の人材不足ですね(ドラフトは大阪桐蔭の藤原の可能性高いですかね)

  3. FIYS より:

    > saboさんへ

    指標的にもそれだけの数字を残しているのですね?

    ヤクルトのエースというところを飛び越して球界のエースの座を狙ってもらいたいですね。

  4. FIYS より:

    > kさんへ

    そうですね。原だけではなく井野への賞賛も忘れてはならないですよね。原ー井野のバッテリーは相性抜群ですね。

    野手陣は選手層も厚くなく、高齢化も進んでいるのですが、上手くやり繰りしていますよね。

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