未来と現実

ヤクルト3-5広島

12連敗という厳しいチーム状況の中で、今日のゲームでは若手が奮闘し、ヤクルトの明るい未来を予感させてくれた。しかし現実を見れば13連敗である。地力、勢いともに広島がヤクルトを上回ったと言って良いだろう。ここまで連敗が続いてしまうと苦しい。

それでもまずは4番に座り、第1打席で大瀬良から逆転3ランホームランを放った村上に触れてみたい。成長スピードが凄まじい。開幕直後は結果が出ない中でも首脳陣が我慢して使っていたのだが、そこで経験を積む事が出来た事が今の結果に繋がっているだろうか?キャンプ、オープン戦で徐々に打撃フォームを固めていったのだが、当初は1軍レベルのストレートに差し込まれる事が多く、いわゆる半速球と言われるボールには対応出来ても強いボールを引っ張る事が出来ていなかった。この段階ではまだ「未来の4番候補」でしかなかったのだが、このゲームでのホームランはセリーグを代表する投手である大瀬良の149キロのストレートを完璧に捉えてみせた。おそらく投げミスではないインコースのストレートを完璧に捉えたところに村上の凄さを感じる事が出来た。19歳でこれだけホームランを重ねる選手を見るのは私がプロ野球を観始めてからは、初めてのことである。その選手がヤクルトの選手であることに大きな喜びを感じる。
タイプは違うが、青木がプロ入り2年目で大ブレークした時も開幕当初は結果を残せなかったのだが、若松監督が使い続け、5月頃から一気にヒットを重ねた事を思い出した。

先発マウンドを任された22歳の高橋もやはり投げるボールの質は素晴らしい。まだ打者を抑える引き出しは少ないと感じるが、自分の得意なボールを打者にぶつけていく姿は若者らしく好感が持てる。それだけに今日のゲームでは広島の4番、鈴木誠也の凄さに脱帽するばかりなのだが、インコースに投げ込まれるクロスファイヤーのストレートは魅力たっぷりである。欲を言えば雨天中断後も何とか粘って5回までは投げ切ってもらいたかったのだが、そこまで求めるのは酷だろうか?まだ「勝てる投手」にはなっていないが、素材は確かである。

その他にも今日は1番サードで起用された宮本が先制点に繋がるヒットを放ったり、奥村も2試合連続でヒットを放ったり、ルーキー久保が結果を残したりと12連敗中であっても集中してゲームに臨んでいる姿を見る事が出来た。ヤクルトの未来は明るいはずである。しかしそれでも連敗は止まらなかった。ここまで来るととにかく開き直ってゲームに臨んでもらうしかない。気持ち的に余裕のある広島は様々な事を試しながら戦ってくる。その隙を突いて何とか連敗を止めてもらいたい。ファンは応援するのみである。

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コメント

  1. k より:

    高橋はバティスタ・鈴木誠から三振を奪えてるので伸びしろは感じますね、ただ試合に関しては投手にヒットを打たれたのが全てでしたね(ヤクルトは投手に打たれる事が多いのと回の先頭を殆ど出すのが失点の原因ですね、それとインハイを投げれる投手がいないのも防御率が悪い要因)
    村上は真っ直ぐに差し込まれなったのは成長でしょうね、ケガもなくファースト固定できれば30本90打点くらいはいきそうですね(4番村上でバレンティン5番という並びも試してもらいたいですかね)
    前向きになれるのは8回9回で久保・風張で0点に抑えたのと六回以降は広島にはヒット1本しか打たれてないのは次に繋りますし、相変わらず中崎からチャンスを作ってるので、これが次試合の勝てる要素になるかもしれませんね(30%くらい勝てそうになったかなと)
    広島との差はスタメンが20代で走れる選手も多く守備範囲も広いのが強い要因でしょうね(ヤクルトは高齢化で走れない、守備範囲が狭いのが大きな差ですね)
    次は若い山口ですがコントロールアバウトで勢いある真っ直ぐを投げ込んでくると思うので四球を選べるかと主軸が真っ直ぐに対応できなければ中日の勝野みたいにヤラれますね。あと中5日で小川ですが勝ててないので厳しいでしょうね(インハイと緩急とテンポがポイントですかね)
    選手起用も神頼にみたいになってきてるのと山口から勝てないとDeNA戦は今永・濱口ですし2戦目は新人の清水らしいので(清水の二軍の内容みたら抑えられないでしょう)おそらく16連敗は確定でしょうね。
    本当に小川監督は一度決めたら最後まで貫く姿勢は素晴らしいですが冷静さを失ってますね、中尾を落として山中を中継ぎ使うのなら間違ってるし骨折の影響の坂口をスタメンも厳しいし、走れる選手もいない守備範囲の広い選手もいない、打てない川端を頑なに使う、すぐに勝ちパターンの中継ぎを5回で使うなど、これでは勝てる流れはきませんね。
    三年契約ですが連敗記録更新や最下位なら辞任するでしょうね、どちらにせよ今年までになりそうかなと思いますね。

  2. FIYS より:

    > kさんへ

    バティスタ、鈴木の3,4番は迫力がありますね。怖さを感じます。

    高橋、村上はヤクルトの希望の星ですね。村上に関してはすでにそういう括りの選手ではないかもしれませんが。

    小川監督も手詰まりになってきましたね。苦しい苦しい大型連敗ですね。

  3. タラちゃん より:

    5回の鈴木誠也のところ。
    あそこ次の打者が当たっていない西川だったので、結果論で思い切り言いますが、押し出しが怖く、勝負を避ける事できなかったのかな?とね。
    そう考えると、
    中﨑は、
    火曜日も奥村が2アウト満塁になってそこでアウト取れば良いという割り切り。
    水曜日はバレンティンとは敢えて勝負させる必要もない。っていう感じで、
    それは経験の差としか言いようがないのかな?と。

    ただ、
    逃げなかった高橋の姿もわかるし、そういう姿勢は好きだけど、
    これは経験なんかな?
    あとで、こういう失敗を重ねて、失敗に目をつむって起用してくれた首脳陣に感謝って言えるようになってほしいね。

  4. FIYS より:

    > タラちゃんさんへ

    鈴木のタイムリーの場面は高橋もインコースにしっかり投げ切ったんですけどね…相手が上手でしたね。

    中崎はクローザーっぽくなってきましたね。こういう投球が出来る投手はクローザーとしても意外と長続きするかもしれませんね。

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