最下位に沈む理由が見えてくる試合

ヤクルト6-10西武

打線は拙攻の連続、投手陣は四球が失点に絡み、守備陣はミスが続く。魅力的な選手が揃っていたとしてもこういった野球をしていては勝てないし、上位に浮上することも難しい。90年代に野村監督が築き上げた戦力がなくても相手に嫌がられる野球をしていたヤクルトスワローズの姿が完全になくなったのは、個人的には2013年シーズン辺りからだったと記憶している。相手に嫌がられる野球をしていた頃のヤクルトは遠い昔の話しになったんだなあ。と感じるゲームとなってしまった。

先発の高橋は、中6日での先発起用であったのだが、ボールは走っていた。ヤクルトの先発投手陣の中でこれだけボールを投げられる投手は現状ではいない。しかし結果としては、無駄な四球や自らのエラーも絡んでしまい、4回1/3で6失点(自責点4)で降板となってしまった。これだけのボールを持っていながら毎回5回程で降板になってしまうというのが高橋の課題である。高卒4年目でこれだけ投げられるのだから悪くはないのだが、どこかで修正できなければ結果を残せずにズルズル行ってしまいそうである。相手を圧倒できるだけのボールを持っているだけにもどかしい気持ちもあるのだが、長い目で見ていきたいと感じる投手である。しかしこれだけ結果が出ない中で首脳陣はどこまで我慢して起用する事が出来るだろうか?
2回の2アウトランナーなしから連続四球(味方のエラーも重なりましたが…)でピンチを招いて源田に同点打を浴びた場面、5回に先頭の金子侑に四球を出し、自らの牽制悪送球でピンチを広げ、失点してしまったシーンは今の高橋の課題が浮き彫りになった場面であった。
そして守備ということで言えば、この回の2つの犠牲フライはどちらも浅い外野フライだったのだが、ホームクロスプレーになることもなく、失点してしまった。山崎にしろ青木にしろ元々強肩というイメージはないのだが、それにしてももう少し何とかしてもらいたいと感じる場面でもあった。

打線は西武先発の松本航を相手に初回に山田哲の先頭打者ホームランで先制すると、2回は雄平のヒットと連続四球で0アウト満塁のチャンスを作ることに成功する。ここで一気にビッグイニングを作って、試合の流れを掴んでしまいたかったのだが、廣岡、藤井と下位打線があっさり凡退してしまい、期待の山田哲もライトフライに打ち取られてしまった。この回に1点も奪えなかったことは、終わってみればこの試合の大きなポイントとなってしまった。廣岡に関しては、先日今シーズンの初ヒットが飛び出したのだが、メンタル云々と言うよりは完全に自分のスイングを見失っているように感じる。どこまでも飛んでいくような豪快なバッティングを見てみたいのだが…どうしてしまったのだろうか?
その後も状況に応じた攻撃、走塁が出来ず、西武との点差は広がるばかりだった。山田哲が4安打、雄平が3安打するなどチーム全体で12安打を放ったのだが、山田哲、村上、中山のホームラン以外は中村、奥村のタイムリーでの2得点のみと繋がりに欠けてしまった。村上や中山の豪快なホームランを見ているとそれだけに明るい未来が見えてくる部分もあるのだが、こういった雑な野球を行っていては、いくら良い選手が揃っていても勝利には繋がってこない。最下位に沈む理由がよく見える試合となってしまった。

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コメント

  1. k より:

    こういう試合してたら連勝とカード勝ち越しは、なかなか出来ませんよね。
    試合は2回の無死満塁で得点が入ってれば全く試合展開も変わっていたでしょうね。
    廣岡に関しては打席前に石井コーチからも耳打ちされてましたけど何を待ってたのか疑問でしたね、中村・山崎の連続四球ですから相手バッテリーはストライク欲しい場面で初球ストライクの真っ直ぐを振りに行かない時点で負けですね。廣岡も塩見も打席で、ただ来たストライク球を振っていっても結果は出ないので相手の配球を読んでいかないとですよね(宮本ヘッドや石井コーチがどういう指示してるのか気になりますね)
    それと青木の弱肩は本当に厳しくなってきましたね(山崎も弱肩ですが守備範囲は広いので青木にファーストやらせてもいいのかなって思ってしました)
    気になるところでは山田と雄平の久しぶりの猛打賞でしたが逆方向へのヒットは評価できますよね(山田が良い時は追い込まれてから逆方向への単打が多かったし、雄平も昨年3割打てたのは外の球を逆らわずに無理に振り回さずヒットにしていたからだと思うので)今のヤクルト打線はホームランでしか点が取れないイメージなので宮本ヘッド・石井コーチは主軸にも逆方向に打たせる意識を徹底させた方が良い結果が出てますし打線も繋がると思いますね(久しぶりの安打がホームランになった村上も引っ張りに入らなければレフトにホームランは充分可能ですから逆方向を意識して欲しい)。
    次はホーム七連戦ですからカード勝ち越しが出きないと交流戦が終わっても本当にもっと厳しくなりますね。
    ソフトバンクは森が離脱しましたしDH使えないのでデイパイネも出れないですし千賀も投げませんし巡り合わせは良くなってるので勝ち越せるかはカード頭が全てなのと打順と守備位置をどうするのかですね、村上サードにしないと今のメンツでのサード・ショートの下位打線では自動アウトになってしまうので打撃を取るのか守備優先なのか決断次第では結果も変わってくるかなと(外野も山崎を使いたいですがポジション被ってますし、ホームラン打った中山もファーストできたらもっと使える幅が広がるのでもどかしいですよね)。
    最後に足と守備での貢献できる塩見が抹消ですしソフトバンクに先発だと思った山田大も9回に敗戦処理ですし起用方法がしっくりこないんですよね……勝てない理由もエラーやミスだけではないような気がしますし終盤での塩見の足は嫌ですし、投手も山田大に先発のチャンスさえ与えない、中継ぎの勝ちパターンも5回から投入、ロングや敗戦処理が一人足りない等々、個人的には監督と投手コーチの判断がこの結果を招いてるとしか思えない(この七連戦は良くて4勝3敗かなと)

  2. タラちゃん より:

    もうお話にならない試合。
    2回でしょうね。この試合のキーポイントは。

    廣岡は、三振以外なら何でもOKな場面。
    ショートゴロゲッツーなら最高な最低限の場面で何を考えて打席立ったのか?聞きたいし、
    藤井ではね。足があるので、ショートゴロ、ゲッツー崩れで1点とかできたのに、浅いレフトフライ。お話になりません。

    守備もけん制悪送球で3塁まで行かれたり、
    青木の悪送球で余計なランナー進めたりと、
    あなたたちプロですか?練習してますか?っていうレベル。
    金返せ!って言われても仕方ないレベルですよ。

    もう話にならないですね。

    で、
    ホークスは松本、スアレス(弟)、大竹と来るローテ。
    デスパイネも守備させるとか?千賀はG戦。柳田、中村、クローザー森、川島敬三もいないが、戦力層あるチーム。
    なんとかここで勝ち越ししたいところね。

    ウチは、原、高梨、小川なのかな?

  3. FIYS より:

    > kさんへ

    こういう試合をしていては浮上は難しいですよね。

  4. FIYS より:

    > タラちゃんさんへ

    お話にならない試合。その通りですね。

    今のソフトバンク相手、先発ローテーションであれば勝ち越したいですが…難しそうですね。

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