小川突然の乱調。原因は?

ヤクルト4-7広島

9月20日のゲームの9回から小川の投球が変わってしまった。昨シーズンにはよくあったことなのだが、好投していても突如として相手打線に掴まり、ビッグイニングを献上してしまう。これまでは何かクセを掴まれていたのかな?と思っていたのだが、その辺りを修正したことによって今シーズンの好成績に繋げているものだと見立てていた。しかし9月20日の9回から今シーズンの小川らしさが失われてしまっている。何が原因なのだろうか?

先日の中日戦前に発熱し、先発を回避していた小川は中11日で今日の広島戦に登板することとなった。週初めのゲームで小川が先発できるようにローテをいじってすぐにアクシデントが起きてしまい、日曜日の登板となった。週初めのゲームであればエース格の投手とのマッチアップになる可能性が高いのだが、日曜日となるとエース格との対戦自体は少なくなることが予想される。それだけに勝たなければならないゲームだったのだが…
その小川の立ち上がりはアクシデントで登板間隔が空いたことが全く気にならない程、スムーズなものとなった。ストライク先行の投球で広島打線にペースを掴ませず、3回までパーフェクトピッチングを見せ、球数もわずか30球に抑えることが出来ていた。ここから大崩れすることは想像することすら難しい投球内容だった。4回には田中広に3ベースを浴び、その直後に鈴木に先制タイムリーを許してしまったのだが、それでも最少失点で乗り切ったため、ここから粘っていけば問題ないと感じていた。しかし、続く5回に先頭の西川にヒットを許すと曾澤に四球を与えて雲行きが怪しくなり出すと、そこから堂林、菊池涼、そしてピッチャーの中村と3連打を浴び、あっという間にリードを3点に広げられてしまい、ここでマウンドを降りることとなってしまった。西川、堂林のヒットはコースヒットであり、そこまで打ち込まれたという表現をして良いのか分からない部分もあるが、空振りを奪えるボールがない日は、ランナーが出ると苦しい投球に陥りやすいということなのだろうか?それにしても1つのアウトも取れずに5回のマウンドから降りることになるとは思いもしなかった。何とか2015年シーズン以来の2桁勝利を手にしてもらいたいのだが、ちょっと気になる崩れ方ではある。
小川が0アウト満塁でマウンドを降りてしまったため、その後登板した久保は厳しかった。何とか宇草、田中広という左打者は打たせて取ったのだが、その後の鈴木、松山に連続押し出し四球を与えてしまうと西川には2点タイムリーを浴びてしまい、ここで試合の大勢は決してしまった。左打者を料理するパターンは持っていることを示してくれたのだが、右の強打者には投げるボールがない状態である。対鈴木の押し出し四球に関しては、投げるボールがなかったという印象である。
兎にも角にも小川の突然の乱調が誤算だった。

打線は5回まで中村祐から得点を奪えなかったのが響いてしまった。序盤は小川が好投していただけに先制点を奪って試合の主導権を握りたかったのだが、昨日のショックを引きずった訳ではないだろうが、中々得点をあげることが出来なかった。ようやく村上のソロホームランで1点を返したのが、すでに0-7とリードされた6回ということであまりにも遅すぎた。そこから青木のタイムリー、廣岡のホームランで追い上げたが、焼け石に水と言った印象である。
村上の後ろを打つ打者がいない中で青木を5番に据えるという苦肉の策に出ているのだが、この起用は、1,2番が頑張れば、これまでよりは機能しそうな雰囲気もある。エスコバー、坂口の1,2番はスピードと嫌らしさと若さに欠けるのだが、これまでの経験値の高さで勝負してもらいたい。
今日の敗戦で5位広島の背中も見えなくなり掛かっている。ここまで来たら村上にはエゴイスティックにタイトル狙いに照準を定めてもらっても良いと思うのだが、それを良しとしないのが村上のような気もしている。それでもまだ打撃三冠のいずれかのタイトルのを獲る可能性は残っているため、出来る限りチャレンジしてもらいたい。

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コメント

  1. JEF九郎 より:

    打線についてですが、見極めの為に色々試すのは良いことです。一方で、1,2戦試しただけで成否の判断をするのは間違いかと。打順によっても役割違いますし、また並びによって“線”になってるかも変わると思うので。

    以前も記しましたが、今芯にすべき観点は、「来年どう戦うか」かと。来年もエスコバー、坂口を1,2番に並べ、青木は5番なのでしょうか。濱田は一番候補?!それとも8番?!そもそもヤクルトの8番打者に求める役割はなんなのでしょうか。きんにくんは来年も代打専門?!

    今シーズンも残り30試合になりました。貴重な実践のチャンスです。特にうちはこのような結果ですから、やるべきことは他チームより多いはずです。高津監督には意図をもって1試合1試合を大事に戦っていって欲しいと思います。

  2. FIYS より:

    JEF九郎さんへ

    2017年シーズンにも感じたのですが、これだけ最下位に沈んでしまうと打線を機能させることは難しくなりますよね。どうすれば若手を伸ばせるのか?来シーズンに繋げられるのか?という部分は考えないといけないですよね。
    但し若手に只々チャンスを与えても成長するとは限りませんからね…その辺りは難しいですよね。

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