11-11!?今日はエイプリルフールか…んっ…事実か…

ヤクルト11-11DeNA

「11-11?」エイプリルフールのジョークか?なんて思うヤクルトファン、DeNAファンは少ないだろう。どちらもチームの仕上がりが遅れたまま開幕を迎えてしまい、開幕直後から苦しいゲームが続いている。試合時間4時間20分で11-11というスコアを聞いても、今のヤクルトとDeNAならあり得る展開だなと感じるファンも少なくないのではないだろうか?仕上がっていないチーム同士の春先によくある泥仕合である。
今日のゲームを上手くまとめる自信はないので、気になった選手のことを切り取りながら振り返ってみたい。

山野太一
・プロ初先発のマウンドは、1回1/3を被安打5与四死球3の7失点という数字が残ってしまった。初回に牧の打球を塩見がしっかり処理していればもう少し違った結果になったのかな?という気もしないではないのだが、ストレートを引っかけてしまう場面が目立ったことが気になった。右バッターの懐を突くストレートいわゆるクロスファイヤーを有効に使えてこそ、初めてプロの舞台で勝負出来る投手のはずである。生命線となるボールがコントロールできなければ苦しくなってしまうのは当然である。東北福祉大学時代の投球はほぼ見たことはないのだが、本来であればそれほど荒れ球の投手ではなかったはずである。おそらく大学4年次になってから多少感覚にズレのようなものが出てきたのではないだろうか?私の中では3年次までだったらロッテの1位指名鈴木よりも山野の方が安定感があったのではないか?と見立てていた。私の中では山野はそれくらい安定感のある投手だと感じていた。今日の投球でもストレートがコントロールできなくてもスライダーやチェンジアップで上手くストライクを取るなど、センスの良さを感じさせてくれる場面もあった。実践力の高い投手であることの片鱗は見せてくれたと思う。しかしストレートのコントロールが定まらないことには投球の組み立てがままならなくなってしまう。まずはこの課題解決に取り組んでもらいたい。

吉田大喜
・リリーフで起用されれば先発時とは違った顔が見えてくるのでは?と予想していたのだが、今の所リリーフでも先発時との明確な違いを生み出せないでいる。リリーフであればストレートの威力がもう少し増し、フォーク、チェンジアップが空振りを奪えるボールとして機能するのではないか?という期待もあったのだが、現状相手打者に怖さを与えられる存在にはなっていない。どこかで自分の投球パターンを見直さなければならない。

近藤ー大下ーマクガフー坂本ー石山
・初回から大荒れのゲームとなり、その後も中々試合を落ち着けることが出来なかったのだが、5回から登板した近藤、大下、マクガフ、坂本、石山が無失点で粘ったことにより、引き分けに持ち込むことが出来た。前日のゲームで好投した坂本がプレッシャーのかかる8回に結果を出したことは今後に繋がりそうである。清水を休ませることが出来たこともプラスポイントである。

山田哲人
・どう見ても調子が上がらず、2回の3ランホームランを打った打席に関しても正直打てる雰囲気が皆無だった。そんな中でもホームランを放つのは流石だなと感じる一方で、今の山田に多くを求めることは出来ないと再認識させられた。今日のように大事な場面で一本打つ姿を期待していきたい。守備での動きはそこまで悪くないと感じるのだが、コンディションは多少は整って来ているのだろうか?

山崎と塩見
・西田、内川、青木に川端も離脱となってしまった中で多少なりとも1軍実績のある山崎、塩見に期待される部分は大きい。この3連戦では2人とも打撃で見せ場を作ってみせた。山崎は昨日、今日と1番打者の役割をしっかりと果たし、主力が抜けた中でも得点力アップに貢献してみせた。塩見も相手から嫌がられるような選手になりつつあると感じる。まだまだ細かいミスはあるのだが、今はとにかく我武者羅にプレーしてもらいたい。

2番中村(背番号のことではない)
・昨日のゲームからやむを得ない中での起用ではあるのだが、2番に中村が入っている。バントが上手く、コンタクト能力にも長けた中村を2番で起用する案は以前からあったと思うのだが、昨日、今日はこの起用が上手くハマった。当分は2番での出場が続くのだろうか?オールドタイプの繋ぎの2番は「今どき」ではないのだが、役割をはっきりさせるという意味ではプラスに働く要素もあるのかもしれない。

牧秀悟
・DeNAからは、ルーキー牧の名前を挙げたい。阪神の佐藤輝にも末恐ろしさを感じたのだが、この牧の打席での対応力にも驚いている。プロの投手のボールに大きく崩されることなく自分のスイングが出来ているところに高いスキルを感じさせる。2打席目のタイムリー2ベースに関しては、先に追い込んだのは山野だったはずなのだが、追い込まれて以降も打撃が全く崩れず、山野ー中村のバッテリーは最終的には投げるボールがなくなっているように感じた。インコースも上手く捌くことが出来、ルーキーとは思えない雰囲気を纏っている。

11-11というスコアからも分かるように、今のヤクルトは弱いチームである。離脱した選手の分まで頑張ろうとする姿は伝わってくるのだが、それだけ勝てる甘い世界ではない。明日からの巨人との3連戦は苦しいものになることが予想される。覚悟して観戦したいと思う。

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コメント

  1. sabo より:

    DeNAはここ数年での投手陣の整理が素晴らしいと思っていましたがピッチャーは水物なのか故障があったりでピッチングががらりと変わってたりしますね

    まあヤクルトはそれ以上にヤバかったりしますが。
    山野は今回は調整不足と考えてもう一度来週試すでしょう。石川の状態を考えても山野高橋金久保原あたりから選ぶしか。

    吉田大喜はどうしちゃったのか。今なら大下の方が期待できる
    坂本といい近藤今野といいリリーフは良いんですよね
    先発は……どうするかなぁ

    牧は助っ人のいないチャンスを見事にものにしましたね
    選球眼と長打力もしっかり見せてくれました
    しかしここにソトとオースティンが加わるとかファイヤーフォーメーションですね(笑

  2. FIYS より:

    saboさんへ

    DeNAは外国人選手が合流してからですよね。どういったメンバーで戦いますかね?打線は相当強力になりそうですね。

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