勝ちパターン3枚に称賛の拍手を!

ヤクルト1-1広島

前日のゲームに続いて、先発投手が6回まで投げ、7回からは、清水ーマクガフー石山の勝ちパターン3枚が無失点で広島打線を抑えてみせた。今日のゲームでは勝利を手にすることが出来なかったが、2日続けての無失点リレーはお見事である。昨日勝ったことを考えると価値ある引き分けという評価をしても良いのではないだろうか?

開幕直前のブログ記事で、今シーズンのヤクルトは勝ち筋が見えないということを書かせてもらったのだが、その中で強いてストロングポイントを上げるとすると清水、マクガフ、石山という勝ちパターンのリリーフ投手が揃っていることを上げさせてもらった。この3投手が奮闘して、ロースコアの競り合いを1つでも拾えなければ、ヤクルトの上位進出は難しいという見立てをさせてもらっていた。ストロングポイントとして上げたものの、あくまでも「強いて言えば」というものであり、3投手ともに勤続疲労が気になる部分もあり、ファンでありながら不安も感じながらの開幕となった。
開幕して21試合を終えたのだが、ここまでヤクルトは9勝8敗4引き分けで踏みとどまっている。現状の戦力でここまで踏ん張れているのは、投手陣の奮闘があってこそである。先発陣の予想外の頑張りもこの成績で踏みとどまっている要因の1つなのだが、緊迫したゲーム大崩れることなく、ゲームを締めくくってくれる清水、マクガフ、石山の存在は非常に大きいと感じる。
昨シーズンリリーフとしてブレイクした清水は、昨シーズンの前半戦に比べるとボールの走りはイマイチに感じる部分もあるのだが、コントロールの良さと変化球の使い方で上手く打者を交わしている印象である。昨シーズンの経験を活かした投球は出来ているように感じる。
マクガフは、清水、石山と比べても、ここまでの安定感で言えば№1である。助っ人外国人という立ち位置もあり、清水、石山以上にタフな起用法になっている印象はあるのだが、多少投げるシチュエーションが変化してもパワー系の投球で相手打者をねじ伏せることが出来ている。清水とは逆に昨シーズン前半に比べると今シーズンの方がボールに威力を感じさせてくれる。タフな起用法にしっかり応えてくれるマクガフは、理想的な外国人リリーバーである。
クローザーを任されている石山は、開幕直後から綱渡りのピッチングが多いという印象があったのだが、昨日、今日と緊迫した場面で登場するといずれのゲームも三者三振で試合を終わらせるという離れ業で一気に状態を上げてきた印象である。スライダーのキレ、精度が上がってきているように感じ、このボールを有効活用することによって奪三振が増えているのではないだろうか?それにしても1点差、同点で迎えたビジターゲームでの9回裏を2日がかりで6者連続三振という投球は見事である。
高津監督が就任した昨シーズンからチームは投手を非常に慎重に起用している印象がある。今シーズンも清水、マクガフ、石山は基本的には3連投しないようにマウンドに上げることが多くなっている。この辺りのリリーフ投手の起用法は高津監督と前任者の小川監督とでは大きく違ってきている感じる。高津監督の起用法は、他のリリーフ投手もある程度の力がないと、拾えるゲームも拾えなくなってしまうというリスクもあるのだが、今シーズンはここまでは上手い運用が出来ているように感じる(昨シーズンも開幕直後は上手く行っているように感じたため楽観視は出来ないのだが…)。
清水、マクガフ、石山を起用したゲームでどれだけ勝ちを拾うことが出来るだろうか?1つでも多く勝ちを拾うことが出来れば、もう少し上位争いに喰らい付くことが出来るかもしれない。

打線は今日は頼みの綱である4番村上がブレーキとなってしまい、得点も1点のみとなってしまったのだが、その1点を叩き出した青木のタイムリーは見事だった。この回は1アウトから中村のヒットと山田の四球で1アウト1,2塁のチャンスを作ったのだが、村上が三振に倒れてしまい、2アウト1,2塁となったところで青木に打順が回ってきた。村上の後ろを任されるというのはどの打者でも難しいと思うのだが、ベテラン青木がこの位置にどっしり座っていることが心強く感じることがある。今日は好投を続ける床田のストレートをしっかりセンター前に弾き返してみせた。昨日の代打川端の決勝タイムリーの際にも感じたのだが、ベテランとしての読みや嗅覚が見事に働いたタイムリーヒットとなった。

記事の冒頭にも書いた通り、昨日2-1というロースコアをものにしていたため、その試合とセットと考えれば価値ある引き分けという見方をして良いゲームになったと感じている。

P.S 広島のルーキー3投手、森浦、大道、栗林もそれぞれ特徴があって面白いですよね。今日投げた栗林は、リリーフ起用となってからはオープン戦含めてほぼ打たれていない印象ですよね。トヨタ自動車時代の投球は同僚の森下と被る部分があると感じていたので、基本的には先発での起用になるのかな?と予想していたのですが、広島はクローザーに抜擢しましたね。この配置は当たっていますよね。栗林を中心としながら森浦、大道セットで今後の投球も追いかけたくなります。

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