原樹理に失望した夜

ヤクルト5-9中日

今日は厳しく行きたいと思う。バンテリンドームナゴヤでの中日戦、序盤で4点のリードを奪い、正直負ける画が浮かばないようなゲーム展開だった。しかし結果は5-9での逆転負けである。この展開、シチュエーションであれば、先発の原は、しっかり試合を作らなければならない。ボールも以前の原に戻ってきているように感じるのだが…それでもこんな不甲斐ないピッチングを行っていては…もうプロ6年目の28歳である。今日の投球を擁護する気持ちは一切ない。

私は、原に大きな期待を抱いていた。昨シーズンは怪我での離脱もあり、ほぼ戦力とならず、今シーズンも復調するまでに時間がかかっていたのだが、以前は、原について素晴らしい能力を持っていること、反面勝ち星に恵まれない部分に何らかの要因があるのではないか?という主旨の記事を何度も書いた覚えがある。18年シーズンには先発として結果を残し始め、このままヤクルトの先発陣の軸を担うような投手になってくれるのでは?と思ったのだが、その後も伸び悩んでしまっている。通算成績17勝36敗という数字は、いくらなんでも負け過ぎである。近年は、勝ち星という指標の捉え方が変化してきており、最重要視するべき数字ではないという認識が広がっているのだが、原の投球と成績を見ていると、負けるには負けるなりの理由があることが見えてくる。決して運の悪さだけで負け数が増えた訳ではないのである。
私自身「勝ち星」という数字は、やはり最重要視されるべき数字ではないのかな?という認識を持っているが、それでも先発投手にとっては重要な指標の1つだと思っている。その勝ち星に恵まれていない原なのだが、今日の投球は何故勝ち星に恵まれないのか?という部分がよく分かるような投球内容となってしまった。
初回に村上の3ラン、2回に太田のタイムリー2ベースで4点のリードを貰ったのだが、2回2アウトから3つの四死球で満塁のピンチを招くなど、突然危うい姿を見せ始めた。すると3回には京田、渡辺、ビシエドにヒットを浴び、1点を返されると福留に四球を与えたところで降板となってしまった。2回1/3を投げ、被安打3、与四死球4の2失点という数字が残った。原という投手のタイプからすると、4点のリードを上手く使って、相手打線を抑えていけるだけのスキルを持っているはずなのだが、この展開で2回1/3で4つの四死球を与えてしまっていることが、印象を悪くしているし、高津監督もあのタイミングで交代を告げる他なかったのだと思う。私が今日の原に失望したのは、決してボールが走っていないようには感じなかったからである。4点のリードがあり、ボールもまずまず走っているのに、何故自信のないようなピッチングに終始してしまったのだろうか?確かに相手打線を巧く交わすことも、プロの投手として大事なスキルの一つなのだが、原に関してはまだその域に達していない。自分が「勝てない投手」だということを自覚しつつもだからこそ攻める気持ちを失ってもらいたくないのである。ピッチャーズパークのバンテリンドームナゴヤでお世辞にも打力があるとは言えない中日相手に序盤に4点のリードをプレゼントしてもらいながらのこの投球では、首脳陣からも野手からもそしてファンからも信頼を失ってしまう。もう一度信頼を取り戻すような投球を披露してもらいたい。しかし今日の原樹理には失望した。
原の3回途中での降板で完全に掴みかけていた試合の流れを失ってしまった。大下、星、田口と粘り切れず、中日に追い付かれると、最後は清水が木下拓にホームランを浴び、その後失点を重ね、勝利を手放してしまった。今シーズンの中日戦はここまで上手く勝ちを拾えていたのだが、大事なシーズン終盤で痛い逆転負けとなってしまった。

打線は、昨日のゲームで坂口が死球を受け、途中交代となり、塩見もコンディションが整っていない状況にあったためセンターを誰に守らせるのか?という部分が注目されていた。コンディションが整うのであれば塩見が最有力だと思ってはいたのだが、難しいようなら先発で渡邊を起用するか、センターに青木を持っていき、レフトに宮本か太田の起用かな?と考えていたのだが、高津監督は1番センター太田という選択を行ってきた。それだけ塩見の状態が悪いということ、また今の青木にセンターは難しいことを感じさせる太田起用となった。その太田は2回にタイムリー2ベースを放ち、最低限の結果は残したのだが、今後を見据えるとやはりセンターで太田を起用し続けるというのは、守備という部分である程度のリスクがあると感じる。今後はどういった起用を考えるだろうか?
打線は相手のミスに付け込み、初回に村上の3ランが飛び出すなど、これ以上ない先制攻撃を披露してくれたのだが、阪神戦、DeNA戦のように勝利に繋げることが出来なかった。7回の代打川端のタイムリーは見事な一打だったのだが、その前にもチャンスがあると言えばあっただけにそこで追加点が奪えなかったことも終わってみれば痛かった。

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コメント

  1. JEF九郎 より:

    「まだ少し遠いかなぁ?!」
    そう思わされる厳しい敗戦でしたね。

    但し、対中日ではこれまで逆のパターンが結構ハマってきた感はあったので、こういう日もあると割り切っていきましょう。

    原は問題外ですが、田口もグッと評価下げる一日でしたね。福留が見事と言えばそれまでですが、投げたコースがイマイチだったとように感じます。

    優勝への道程は厳しいですね。

  2. FIYS より:

    JEF九郎さんへ

    優勝はまだ少し遠い。というのはその通りかもしれません。しかしリーグ優勝のチャンスはそう何度も巡ってくるわけではありません。まだ諦めるわけにはいきませんよね。

  3. sabo より:

    原には期待を裏切られてしまいました
    まだ次のチャンスは与えられそうなのでそこでどんなピッチングを見せるかですね

    ファーム首位打者の太田の抜擢は面白かったですし、打撃は良いんですけどセンターはどうでしょうか。外野の経験を積めばありだと思うんですけどね
    10連戦で投手が必要なこともあり即抹消となりましたが太田の戦いは来年からかなぁ。まだ若いですしね

  4. FIYS より:

    saboさんへ

    原は次回に期待ですね。もう若手ではないですからね。

    太田は試行錯誤しながら成長してきていますよね。

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