2021年ドラフト即戦力予想答え合わせ(パリーグ編)

今年もドラフト即戦力予想の答え合わせをしておきたい。今日はパリーグ編である。
過去記事はこちらから→「2021年ドラフト即戦力予想

投手

楽天1位 早川 隆久 早大 24試合9勝7敗0S 137回2/3 防御率3.86

日本ハム1位 伊藤 大海 苫小牧駒大 23試合10勝9敗0S 146回 防御率2.90

オリックス4位 中川 颯 立大 1試合0勝0敗0S 1回 防御率0.00

新人王こそオリックスの高卒2年目宮城に譲る形となってしまったが、前評判の高かった早川、伊藤はしっかり結果を残してみせた。

早川は後半戦の失速もあり、2桁勝利には届かなかったのだが、前半戦は、先発としてプロでも十分で通用するところを見せてくれた。シーズン通しのスタミナという部分で課題が残ったのも事実なのだが、コンディションを整えることが出来れば、ストレートも変化球もしっかり通用していた。試合を作る能力にも長けており、来シーズン以降の成長にも期待したい。

伊藤は個人的には、リリーフとしての適性が高いのかな?と考えていたのだが、先発として結果を残してみせた。チームが低迷する中での2桁勝利は価値が高いし、オリンピックでのリリーフとしての活躍も伊藤の評価を更に高めている。特に空振りを奪えるスライダーのキレは抜群だった。先発としてはもう少し粗さが目立ってしまうのではないか?という部分を不安視していたのだが、想像以上にクレバーな投手だった。来シーズン以降は日本ハムのエース格にならなければならない逸材である。

中川は1軍では1試合の登板に留まってしまった。完全にプロの壁にぶつかってしまったというところではないだろうか?各選手のレベルの高さやストライクゾーンの違いなどに上手くアジャストすることが出来なかったというところだろうか?しかし同じサブマリンの高橋礼もブレイクしたのは2年目である。希少価値の高いアンダースローだけにここから浮上する可能性もあると考える。2年目のブレイクに期待したい。

その他では前半戦に安定感のある投球を見せてくれた鈴木昭汰(ロッテ)、逆に後半戦に先発として白星を重ねた河村説人(ロッテ)のロッテ勢が目立っていた。
※(追記) 長野県民として大切な選手を挙げ忘れていました。水上由伸(西武)の名前は挙げなければならない。育成ドラフト5位での入団ということでプロ側の評価は高くなかったのだが、威力のあるストレートにカットボール、スライダー、シュートで内外角を広く使う投球ですぐに頭角を表し、貴重なリリーフとしてチームに貢献してみせた。想像以上に素晴らしい投手だった。

野手
日本ハム2位 五十幡 亮汰 中大 27試合80打数18安打1本塁打5打点9盗塁 打率.225

日本ハム3位 古川 裕大 上武大 1軍出場なし

野手はルーキーイヤーから活躍することはなかなか難しいものがある。それでも五十幡は故障さえなければ、そのスピードを十二分で発揮できることを示してくれた。塁上からプレッシャーを与えられる脚は相手チームからすると脅威だし、守備範囲の広さ、肩の強さもプロの世界で通用するだけのものを見せてくれた。今後は故障しない身体作りという部分が大きな課題となりそうである。

古川は1年目は2軍で捕手としての実践を積んだようである。打てる捕手として来シーズン以降1軍の舞台に登場することが出来るだろうか?

五十幡のスピード感あふれるプレーは印象に残ったのだが、それ以上に衝撃的だったのは、若林楽人(西武)だった。駒澤大学時代から身体能力の高さが評価されていたが、実戦で数字を残し始めたのは大学4年次からだったため、もう少し時間がかかるタイプだと勝手に思い込んでいたのだが、開幕から1軍での出場機会を得ると左ひざ前十字靭帯損傷という大怪我を負うまでレギュラーとして20盗塁と積極的なプレーでファンを沸かせてみせた。身体能力の高さを実戦で活かせるようになってきた矢先の負傷離脱ということで、この怪我の状態が気になる所である。それにしてもこれだけ盗塁が出来るスキルを持っている選手だと思っていなかったため驚いた。
また来田涼斗(オリックス)も高卒ながら高校時代から注目されていたフルスイングで1軍でも爪痕を残してみせた。まだまだプロのボールにアジャスト出来ていないのだが、プロの世界でもこれだけ振れるのが才能である。新世代の野球人として見守っていきたい。

セパ共に豊作となった今ドラフトの即戦力予想は如何だったでしょうか?投手は前評判の高かった選手がしっかり結果を残し、野手はスピード型の選手が存在感を示してくれた。

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コメント

  1. sabo より:

    伊藤は良かったですね。例年なら新人王でもおかしくない
    一気に日ハムのエース格になりました
    五十幡は守備範囲の広さにも驚かされました。あとはケガですね

    西武は若林も目立ってましたが新人ではないものの岸潤一郎も目立ってましたよね……と思っていたのですが今成績を調べたら打率.220!!なんだか印象よりだいぶ低い……
    愛斗は打率.219かぁ

    これも新人ではないですが佐々木千隼が大ブレイクしたのは驚きでした
    数字を残すのは難しいですね

  2. FIYS より:

    saboさんへ

    伊藤は投球内容も非常に良かったですよね。力のある投手でした。

    西武は若林、渡部、ブランドンと今後が楽しみなルーキー野手が出てきましたよね。

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